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写真読語会 Vol.04

いつもは、X(旧Twitter)でまとめていた「写真読語会」の感想、noteにまとめることにしました。忘れないうちに。

今回もたくさんの本が集まりました。


【会場】 デザインスタジオ・エル

今回は、長野市のデザインスタジオ・エルさんにお邪魔。同スタジオの代表ハラヒロシさんのご厚意で、開催させていただけることになりました。

平日開催の今回、実は、会場選びが難航しておりました。そんな時に思い出したのが、以前伺った際に、その素敵空間さに昇天したデザインスタジオ・エルでした。

どんな空間だって?それは、エルさんのnoteをご覧ください。(全景写真、撮り忘れた)

結論:会場って、とっても大事

第0回含め、5回も開催してわかってきたのですが、その回がどんな雰囲気になるか(会話が多い、黙々と読みこむなど)は、参加者だけでなく、会場の影響が大きいのです。

今回は、皆さんが静かに読みたい本を読みながら、会話もスムーズに発生し、またそれぞれが黙読に帰っていくという。なんかメリハリが効いていた。

こんな本棚があるオフィスで働いてみたい人生だった
シオカワが到着した時にはもう、ハラさんの蔵書が綺麗に並んでいた。感動。


【印象に残った会話】

シオカワが「参加した会話」「耳にした会話」を、かいつまんでご紹介。
一番おいしいところは、ぜひ写真読語会に参加された際に!

28mm 35mm 50mm

デザインスタジオ・エルさんには、普段から写真が飾られています。今回の参加者のヨシイケさんの写真も。自然と、撮影者本人も交えての会話となりました。

そこに集まった3人は、たまたま、それぞれ異なる焦点距離を気に入り、普段から愛用していました。28mm、35mm、50mmです。
ヨシイケさんが35mmで撮った写真をみながら、もしそこにいたらどんな写真が撮れていたのか、自分だったらどんな距離感でそこにいただろうか、そんな話をしていると、自然と、自分の被写体との関係性や、被写体への態度・温度が浮き上がってきます。


どんなときに写真集を買うの?

普段写真集を読むこともないし、買うこともないという参加者さんから、こんな質問を受けました。
初めてされた質問で、ちょっと回答に困ってしまい、捻り出したのが以下です。

「疲れている時に散財的に、ごそっとジャケ買い」
「好きな写真家が新しく出版した時に」
「お気に入りの製本会社から新作が出たら」

ほんとにそれでいいんか?という理由でした。なんか悔しい。

皆さんはどんなときに写真集を買うんでしょうか。ぜひ教えてください。

「散財的に」という回答に、即座に賛同してくれたのは、もう一人の主催者でした。アカン。

この写真集は、こっちの光で読みたい

シオカワが写真集をひとつ読みおわり顔を上げると、歩きながら写真集を読んでいる参加者(アミさん)がいました。なんとなく違和感をもちながらもスルーしたのですが、その後になってアミさんが一言。

「写真集を見たい光って、あります?」

質問の意味が分からず、「ん?」と言ってしまったのですが、そのあとの言葉で理解しました。

「あ、こっちのライトの方が合う気がして…」

目から鱗。驚天動地。そんなこと考えたこともなかったです!

皆が座っていた部屋の中心は、暖色系のライトが配置されていましたが、少し離れた場所には、寒色系ライトで照らされたスペースが。写真展では、当たり前に気にするのに、写真集を読む時には気にしたことがなかった。

皆さんがお気に入りの写真集、どんな光のもとで読んだら、最も気持ちいいのでしょう? ぜひ試してみてください。

暖色エリア
寒色エリア


ズームレンズの楽しさと怖さ

いつも広角寄りの単焦点レンズで撮影しているハラさん。最近、昔使っていたカメラをふいに見つけて楽しんでいるそうです。

私は、ハラさんが28mmで切り取る世界が大好きだったので、あえて聞いてみました。

シ「楽しい反面、不安というか何か失う感じはないですか?」
ハ「ありますね」
シ「これまで深めて身体感覚としてきた28mmの画角、距離感が弱まってしまうような…」
ハ「こんなに大きく切り取れる!新しい表現ができる!っていうのはあるんですけど、あくまで〔楽しい〕という範囲でしかなくて…。これでいいのかなみたいな」
シ「わかる!」

シオカワはとても「わかった」のですが、皆さんはどうでしょうか。
ぜひ、コメントください。

読むだけでなく、語り合えるのが、読語会の醍醐味


【印象に残った写真集】

今回、会場でリアクションが大きかった1冊をご紹介。

『inception』 渡部さとる

タイトルの「inception」とは、「開始・始まり」「発端」という意味です。

作家がこれまでに出版した6冊の写真集の延長であり、また原点でもある本作は、アウトオブフォーカスの画像と15の問いの組み合わせで構成されています。

ふげん社HP - 【新刊】渡部さとる写真集『inception』/関連展覧会のお知らせ

シオカワが写真集を読むきっかけをくれたのは、渡辺さとるさんのYouTube 「2B Channel」でした。「2B」とは、渡部さとるさんが2003年から運営している写真ワークショップの名称からきており。2019年に始まったこのチャンネルでも、写真集の紹介や写真家・編集者へのインタビューなどがアップされています。

そんな渡辺さんの最新作『inception』では、アウトオブフォーカスな絵を切り口に、読者へ様々な問いかけが重ねられます。写真のもつ可能性、影響力、多様性を、嫌味なく自然に読者に想起させる作品だと、シオカワは思います。

まっさらな状態で読んでほしいので、これ以上の具体的な表現は控えますが、代わりに、この本に対すして参加者の皆さんが話していたコメントを紹介します。

「こんな本が作りたいと思っていた。言葉と写真のバランスがとても好き」
「誰かと一緒にみる写真集だとおもう」
「語りすぎない写真集で、考えさせられたのが新鮮だった」


「すでに読まれた方」「まだ読んでないけど中身が見てみたい方」「渡辺さんがどんな思いでこの写真集をつくったのか知りたい方」はぜひ、こちらをご覧ください!


【皆さんが選んだ写真集】

最後までいらっしゃった皆さんに、今日読んだなかから、お気に入りの写真集を選んでいただきました(私も選びました)。

『Metropolis』Alan Schaller
『ある志賀』佐藤秀信
『Street Photography: A History in 100 Iconic Images』David Gibson
『もう、家に帰ろう』藤代 冥砂
『もう、家に帰ろう2』藤代 冥砂
『Happy 20th Birthday 広末涼子写真集 : ヒロスエ、ハタチ』藤代 冥砂
『Kanon』山上新平
『2021 08-12 Landscape』シオカワコウタロウ

【次回の写真読語会】

次は、8月末に長野県佐久市で開催予定です。
開催日・会場が決まったら、こちらを更新し、SNSでお知らせいたします。


写真読語会は、

写真を ゆっくり 見る時間
写真集を じっくり 読む時間
写真を やわらかく 語りあう時間

をコンセプトに、月に一回だけ、どこかのまちでそんな過ごし方ができる空間をつくっています。

皆さんとお会いできるのを、楽しみにしています。


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