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🥖マリー・アントワネットの言葉│パンがなければ…?🌀中3男子との不毛なやりとり

法の支配📕・人の支配👑


「先生、これ教えて。」

私の座っている机にワークを広げ
大柄な男子がドカッと腰を掛けた。
またしてもヤマムラだ。

▼ヤマムラ エピソードⅡ

そう。
あの二日酔い中学生でお馴染みのヤマムラだ。

ヤマムラもたまには勉強する。
だって受験生なのだから。

「先生。この『法の支配』と
人の支配』の違いについて教えて。」

未成年で酒を飲んでいた無法者
法の支配について知りたがっているのは
なんだか滑稽だ。


「まず『人の支配』っていうのは
権力者が好き放題やっていた政治。
国民は税をむしりとられて、
そのうえ権利まで脅かされていたんだ。

それは良くないからと
権力者の上に法を置き、国民の権利を守った。
これが『法の支配』だ。」

ヤマムラは、ほぅほぅと頷く。
「じゃあ、あれだ。
昔ヨーロッパの王様がいたときの… あー…。」言葉が続かない。


絶対王政
私も思わず助け船を出す。

「そうそう、絶対王政フランス革命。」
ヤマムラは喉まで出かかっていた言葉を
吐き出すことができスッキリした面持ちだった。

「国王は好き勝手な政治を行い、
さらに重すぎる税や凶作も重なって、
国民はパンすら買えなくなってしまった。

怒った民衆は反乱を起こして、
ついには国王を処刑してしまうんだよ。
それが「フランス革命」ね。」

ふーん、とヤマムラが頷く。

「そのときの王妃マリー・アントワネットが『パンがなかったらお菓子を食べればいいのに。』と言ったセリフが
国民から反感を買ったきっかけだという話もある。」


ヤマムラは急に眼を鋭く光らせた
何だそれは!

パンがなかったら🤔


お菓子を食べればいいなんて、まったくバカじゃないのか!


そう。

王族はパンを食べられるかもしれないけど、
パンすら食べられない国民が、
お菓子なんて食べられる余裕なんてないんだよ。そりゃ怒るよな…。

「お菓子なんかで、
腹が膨れるわけないだろ!


ん?

そういうことじゃないぞ、ヤマムラ。

どこでキレてるんだ?

焼きそばパンを食べたらいいのに🙂


「これなら腹にたまる!」

何を言っているんだ。
それをはさむパンがないって言っているんだよ。

「あっ、そうか。…だったら。」

焼きそばだけ食べたらいいのに🙂


いや。
その焼きそばをつくるための
小麦がないんだよ。

それに
焼きそば作るだけの小麦があったら
パンを作るのが先だ。

「なるほど。じゃあ…」

備蓄米を放出したらいいのに🙂


えっ?
ルイ16世って…コメ備蓄してたの

古古古米を安く売ったらいいのに🙂


いや。待て待て!
そもそもヨーロッパで
米は栽培していない。小麦だけだ。

米なんか食べられないぞ

「えっ、そうなの?じゃあ…」

お米がないならパンを食べればいいのに🙂


おっ、おぅ…。

ふりだしに戻ってしまった。


何の生産性もない
やりとりを続けていると
あっという間に時間が過ぎる。


「あっ、もう10時になっちゃった。
まだ宿題全然終わってないよ。」

知らんって。
勝手に大喜利始めたのはヤマムラの方だろ?

「あー。腹減った。」


先生がコンビニでやきそばパンを買ってきてくれたらいいのに🙂


買うわけないだろ。


おまわりさん、
ヤマムラが恐喝してきます。
法で支配してくださーい!


#塾講師エッセイ
#法の支配
#フランス革命
#マリーアントワネット

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