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二重取りの闇と逃亡リスク―技能実習制度が生む「負の連鎖」 問題だらけの技能実習制度とその行き着く先

二重取り構造から始まる搾取の連鎖

ベトナムのAさん(技能実習生)は、日本で働くために自国の送出機関へ平均54万円以上の仲介手数料や研修費を支払います。多くの場合、Aさんは来日前から借金を抱え、家族や親類の保証まで必要となることもあります。

一方、Aさんを雇う日本側受入れ企業B社は、同じ送出機関に一人当たり数十万~百万円規模の紹介料や管理費を支払います。

つまり、送出機関は「実習生本人からも」「受け入れ企業からも」高額な費用を同時に受け取る。“二重取り(二重徴収)”の構造です。

搾取・負担・不正の温床

この構造が生み出す現実は、搾取の連鎖です。

  • 実習生は来日時点で数十万円~百万円規模の負債を背負っており、借金返済のために「どんな過酷な労働でも受け入れざるを得ない」状況へ追い込まれます。

  • 一方、企業側も制度維持のため余剰な費用負担を強いられ、人材育成という本来目的から逸脱したコスト競争に陥ります。

ILO(国際労働機関)などは「労働者と雇用者の双方から仲介手数料を徴収すること自体が原則違法、不正な搾取」と強く批判しており、日本国内でもこの点は制度改正の最大の論点となっています。

行き着く先:逃亡と犯罪の増加

この制度の最大のリスクは――
「多額の借金を抱えた実習生」が「過酷な労働環境」に置かれる結果、負債返済のために失踪・犯罪に走るケースが極めて多いという現実です。

  • 借金返済不能→失踪→非合法就労や犯罪→社会的トラブルの連鎖

  • 企業側も優秀な人材の確保困難・雇用トラブルという負の連鎖

これは制度構造上の“必然”。多額の借金、過酷な労働、二重の搾取――この流れは、理想的な人材育成や国際貢献とは程遠いものです。

結論

技能実習制度の「二重取り」をはじめとする搾取・負担構造は、実習生・受入れ企業双方に悲劇しか生みません。行き着く先は「逃亡と犯罪の増加」という日本社会全体にとって極めて深刻なリスク。今こそこの制度の抜本的な見直しが強く求められています。

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