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父の口癖が「ありがとう」に変わった日。4回の通所で見えた、母の自立への「意外な道筋」

母が認知症ケアの専門施設「Nの森」へ通い始めて、早いもので4回目が過ぎました。

初日は不安そうに母に付き添っていた父でしたが、最近、ある「変化」が起きています。
それは、実家に帰るたびに父が何度も口にする、ある言葉に隠されていました。

今日は、実際にサービスを利用してわかった「送迎」というサービスの本当の価値、そして費用面での葛藤をどう乗り越えたのか。
プロが教えてくれた「わが家の新しい日常」についてお届けします。

【はじめにお伝えしたいこと】

介護の現場では、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
「わからない」という理由で、あなたが立ち止まってしまうのはとてももったいないことです。

今回も、これから介護を知っていく方のために、あえて随所に「言葉の解説」を載せています。ぜひ、肩の力を抜いて読み進めてくださいね。

① 「送迎の車」が運んできた、父の心身のゆとり。

今回の利用を通して、私の耳に一番残っているのは、父のこんな言葉です。

「家まで迎えに来てくれて、帰りも玄関まで送り届けてくれる。これが、本当に、本当にありがたいんだよ」

父は、自分も高齢でありながら、これまで母を支えてきました。
どこへ行くにも母の手を引き、転ばないように、迷わないようにと常に神経を張り詰めていたのでしょう。

プロのデイサービスの車が自宅まで来てくれる。
たったそれだけのことのように思えますが、父にとっては「母の命の責任を、一瞬でもプロに預けられる時間」

それが、どれほど父の肩の荷を軽くしたか、父の穏やかな表情がすべてを物語っていました。

私は、時々父に電話をして、デイサービスの感想や母の様子を聞いて、Sunny手帳ウイークリーに記録しています。

※補足説明:送迎(そうげい)サービス 施設の専用車で自宅まで送り迎えをしてくれるサービス。家族の外出の負担を減らすだけでなく、第三者が関わることで「生活のメリハリ」を生む効果もあります。

② 「お金」の不安を、「安心」への投資に変えるまで。

正直にお話しします。介護サービスを利用するには、当然「お金」がかかります。 わが家も決して余裕があるわけではありません。

「こんなに手厚くしてもらうのは、家計にとって負担じゃないかな……」 「もしずっと続けるとなったら、しんどいかも……」

そんな葛藤が、私の心の中にも、父の心の中にもありました。 でも、その不安を救ってくれたのは、ケアマネジャーさんの「プロの目線」でした。

「無理をしてサービスを詰め込む必要はありません。今の家計でできる範囲、でもお父様の負担が一番減る方法を一緒に考えましょう」

そう言って、優先順位を整理してくれたのです。「できないこと」を正直に相談し、それに対してプロが現実的なプランを出してくれる。

その対話のおかげで、私たちは今のサービスを「単なる支出」ではなく、「家族全員が笑顔でいられるための大切な投資」だと捉え直すことができました。

③ プロが教えてくれた「当たり前」の魔法。

現在は父が付き添っていますが、施設の担当者さんやケアマネジャーさんは、私たちが想像もしていなかった「未来」を話してくれました。

「みなさん最初はご夫婦で来られますが、徐々に、お母様が『一人』で、当たり前のように楽しみにして通われるようになるんですよ」

「えっ、母が一人で?」と、私は思わず聞き返してしまいました。
でも、それが施設での「当たり前の風景」なのだそうです。

プロの刺激を受け、新しい仲間ができることで、母の中に「自分の居場所」ができていく。

母が一人で出かけられるようになったとき、父には本当の意味での「安息の自由時間」が訪れます。 プロの皆さんは、母をケアするだけでなく、「父に自分の人生を返してあげること」までを、最初から計算に入れてくれていたのです。

※補足説明:社会性の回復(しゃかいせいのかいふく) 認知症になると家庭内に閉じこもりがちですが、デイサービスなどを通じて他者と関わることで、本人の中に「社会の一員である」という意識が再び芽生えることです。

④ 介護は「背負うもの」から「シェアするもの」へ。

1月16日に本格始動した、わが家の新しい挑戦。 母はまだ慣れている最中ですが、プロの皆さんのサポートのおかげで、父の「ありがとう」という言葉が増え、実家の空気が確実に柔らかくなりました。

「これからもケアマネジャーさんにお世話になりながら、無理のない範囲で、できる工夫を続けていきたい」

その想いは、今や家族共通の願いになりました。
介護は、一人で背負う罰ゲームではありません。
プロという強力な助っ人と、負担を「シェア(共有)」しながら、親子の笑顔を守るプロジェクトなのです。

🌼 介護の「しんどさ」を「希望」に変える3ステップ

もし、あなたが今「親が親を介護している姿」をハラハラしながら見守っているなら、このステップを試してみてください。

Step1:「プロの当たり前」を聞いてみる
「将来は一人で通えるようになりますか?」と聞いてみてください。
その一言が、あなたやご家族にとっての「光」になります。

Step2:お金の不安を「本音」でぶつける
ケアマネジャーさんは、お金の調整もプロです。
予算内で何ができるか、恥ずかしがらずに相談してみましょう。

Step3:小さな「感謝」を口に出す
お父様やお母様が「送迎が助かるね」「スタッフさんが優しいね」と言えたなら、それは最高の成果です。
その感謝をプロにも伝えることで、より良いサポートの輪が広がります。

最後に

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
「できる範囲で、でも親の笑顔が増えるように」

そんなわが家の等身大の歩みが、これから介護サービスを使いたいと思い始めているあなたにとって、少しでも背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

あなたの今日が、少しでも穏やかでありますように。

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