『宝塚プルミエール』彩風咲奈&夢白あやロケSPを見て感じたこと──2人だからこそ生まれた"雪組の世界"
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WOWOWで放送された『宝塚プルミエール 彩風咲奈&夢白あやロケスペシャル』。
お互いのコーディネートを選び合うという、普段の舞台では見られない自然な姿がたくさん詰まった特別番組でした。
夢白あやさんは退団からまだ約4か月。現在はゆっくり休養しているそうで、「しばらく舞台出演の予定はない」と話していました。
宝塚在団中は、本当に休む暇もないほど忙しい毎日だったと思います。だからこそ、今はしっかり心と身体を休めてほしいという気持ちがあります。
その一方で、やっぱり夢白あやさんの舞台姿が恋しい。
いつかまた、新しい舞台で彼女の姿を見られる日を楽しみに待ちたいと思います。
『オーシャンズ11』新人公演から感じていた特別な存在感
私が夢白あやさんを初めて「この娘役さん、すごい」と感じたのは、『オーシャンズ11』新人公演の頃でした。
それ以来ずっと応援しています。
実はもっと前、初舞台の『Dramatic "S"!』を観た時も、名前も顔も知らなかったのに、なぜか一人だけ強く印象に残っていました。
「あの娘役さん、誰なんだろう。」
そう思わせる、不思議なオーラがありました。
彩風咲奈×夢白あや──唯一無二だった雪組トップコンビ
彩風咲奈さんと夢白あやさん。
このコンビの魅力は、とにかくエネルギー。
2人とも圧倒的な熱量を持っているのですが、そのエネルギーがお互いにぶつかるのではなく、同じ方向へ向かって放たれている。
しかもお互いが呼吸しているというか個性と個性が会話しているというか、ピタッとピースがハマっているなんとも不思議なトップコンビでした。
だからこそ、舞台全体がものすごい推進力を持っていました。
特に『ボニー&クライド』は、その魅力が存分に発揮された作品。
激しくぶつかり合いながらも、一つの世界観を作り上げる姿は、本当に圧巻でした。
身長差があるコンビなのに、それをまったく感じさせない。
学年差もあるはずなのに、夢白さんは彩風さんと同じ熱量で舞台に立ち続けていた。
あのバランス感覚は、まさに理想のトップコンビだったと思います。
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「娘役らしさ」にとらわれない夢白あやという存在
近年の娘役さんの中でも、夢白あやさんは特別な存在でした。
もちろん可愛らしさもあります。
でも、それ以上に「一人の女性」として格好いい。
高校生の頃の私は、どちらかというと相手役に寄り添う、可愛らしい娘役さんが好きでした。
当時はまだ、自分自身も「こうありたい」という自我があまり育っていなかったのかもしれません。
ところが大学生になり、自分らしさを考えるようになってから、夢白あやさんの魅力がどんどん心に刺さるようになりました。
宝塚の「娘役とはこうあるべき」という枠に縛られず、自分自身の理想を追い続ける姿。
自分を律し、努力を積み重ね、はっきり自分の考えを話す姿。
「こんな女性になりたい。」
そう思わせてくれる娘役さんでした。
新しい時代を切り開いた"強い娘役"たち
この頃から、娘役にも新しい時代が来たように感じます。
仙名彩世さん、愛希れいかさん、潤花さん。
そして夢白あやさん。
可愛いだけではない。
自分の意思を持ち、舞台を引っ張る娘役がトップになる時代になりました。
特に潤花さんは印象的でした。
上級生が集まる場面で誰も発言しない時、自ら率先して手を挙げる。
「私が皆さんを助けます。」
そんな姿勢が本当に格好良かった。
諏訪さきさんが初めて新人公演主演を務めた際にも、「私が引っ張っていきます」と話していた姿を今でも覚えています。
その後の宙組での活躍は、多くのファンが知るところでしょう。
娘役も受け身ではなく、自ら舞台を動かす存在になってきた。
今の時代らしい、新しい娘役像を築いた一人だったと思います。
番組で語られた、雪組への組み替え秘話
今回の番組では、ファンにとって驚きのエピソードもたくさん語られました。
彩風咲奈さんは、
「夢白さんは宙組ですぐトップ娘役になると思っていた。だから雪組への組み替えは本当に驚いた。」
と話していました。
これは私もまったく同じ気持ちでした。
当時は、星風まどかさんの専科異動、潤花さんの宙組異動、夢白あやさんの雪組組み替え、朝月希和さんの雪組異動などが発表されましたが、退団や異動の全体像がまだ見えておらず、多くのファンが混乱していました。
さらにコロナ禍で組み替え日程まで変更されるなど、本当に先が読めない時期でした。
本来であれば彩風さんのお披露目公演から合流する予定だった夢白さんも、結果的には望海風斗さんと真彩希帆さんの退団公演から雪組に参加することになりました。
しかし夢白さんは、その経験があったからこそ、
「トップコンビの退団公演を間近で見ることができて、本当に良かった。」
と振り返っていました。
トップスターとは何か。
トップ娘役とは何か。
その姿を最後まで見届けられたことは、今の夢白さんにとって大きな財産になったのでしょう。
彩風咲奈さんの一言が夢白さんを変えた
組み替え直後、夢白さんは雪組の空気に合わせようと、少し控えめに振る舞っていたそうです。
そんな時、彩風さんがかけた言葉。
「宙組にいた時の方が勢いあったよ。」
この一言に救われたと夢白さんは話していました。
「自分らしくいていい。」
そう背中を押されたことで、本来の夢白あやらしさを取り戻せたそうです。
この頃から、2人の深い信頼関係が築かれていたことがよく分かるエピソードでした。
一番驚いたのは「相手役指名」の話
今回、個人的に最も衝撃を受けたのはこの話です。
朝月希和さん退団後の相手役として、彩風咲奈さん自身が夢白あやさんを希望していたということ。
夢白さんは就任当時、不安でいっぱいだったそうですが、その事実を知り、
「頑張ろう。彩風さんについていこう。」
そう思えたと語っていました。
ここで気になったのが、「トップスターは相手役を指名できるのか」という点です。
昔の宝塚ではトップスターが相手役を希望したという話を聞いたことがありますが、近年ではあまり耳にしません。
高学年トップだからなのか。
二人目の相手役だったからなのか。
それとも雪組ならではだったのか。
あるいは、夢白さんの組み替え自体が彩風さんの希望を受けて決まっていたのか、それとも朝月さん退団後に正式決定したのか。
番組ではそこまで詳しく語られていませんでしたが、とても興味深いエピソードでした。
最後に
今回の『宝塚プルミエール』は、彩風咲奈さんと夢白あやさんだからこそ築けた信頼関係や、雪組トップコンビとして歩んだ軌跡を改めて感じられる、ファンにとって本当に貴重な内容でした。
夢白あやさんには、まずはゆっくり休んでいただきたい。
そしていつか、また新しい舞台で輝く姿を見られる日を心から楽しみにしています。
※番組内容は筆者の視聴をもとにまとめています。詳しいトークや2人の自然なやり取りを見たい方は、ぜひ番組本編をご覧ください。WOWOWは、インターネットから5〜10分ほどで契約できます。
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など、他では見られない番組が多く放送されています。
今回の彩風咲奈さんと夢白あやさんのロケスペシャルのような、舞台裏の関係性がわかる番組も魅力ですね。
