【差取り観察部#05🚃】正しさと自由のあいだで。(全文無料)
久しぶりに、朝の電車に乗った。
(ラッシュ、イヤなんだよね、なんかゆううつ・・・というセルフトークが頭の中をかけめぐる)
扉が閉まった瞬間、空気が一変する。
・・・静寂。
でも、その静寂は「落ち着く」ではなくて、「はりつめる」ほうの静寂。
みんな一斉にスマホを見ているのに、全員が“まわりを気にしている”感じ。
不思議な一体感。
しかも、誰もしゃべっていないのに、なぜか疲れる・・・。
📔見えない「マナーチェックリスト」
移住前は電車に乗ることがほとんどなかったわたし。
関東の電車に乗ると、わたしの中で勝手に「マナーチェックリスト」が起動します。
リュック、前に回した?
足、ちゃんと揃えた?
スマホの音、消した?
バッグ、通路にはみ出してない?
咳、今して大丈夫?
・・・うん、完璧。今日もいい子。
(誰に?笑)
なのに、ふと横を見ると、そこには・・・
・2席を堂々と占領する勇者。
・通路を完全にふさぐ“封鎖マン”。
・大声トーク選手権を開催中のペア。
一瞬、心の声が漏れそうになる。
「ねぇ、見えてる? そこ、通路だよ?」
💭差取りポイントは“ルール”じゃなかった
でも、あるとき気づいたんです。
この“モヤッ”は、彼らの行動そのものじゃなくて、「気をつけすぎてるわたし」と「気にしなさすぎる人」のギャップから生まれているんだということに。
つまり、わたしがイラッとするのは、相手が“非常識”だからではなく、
自分が“常識を守らなきゃ”と無意識に力んでいるからなんだよね。
「ちゃんとしていたい」気持ちは、たぶん悪いことじゃない。
でも、それがいきすぎると、“他人の自由”さえ、少しうらやましくなってしまう。

⚖️正しさで安心するわたし、自由で生きるあの人
わたしは、足をきちんと揃え、リュックを前に抱え、心の中では「今日もいい乗客でいよう」と決めている。
そのすぐ隣で、リュックを背負ったまま吊り革にぎりながら寝落ちしている人がいる。
完全に、世界が違う・・・。
でも、ふと気づく。
彼(彼女)は、誰かにどう見られるかなんて気にしていない。
わたしは、どう見られるかばかりを気にしている。
・・・もしかして、どちらも「自分を守ってる」のかもしれない。
・わたしは「正しさ」で自分を守り、
・あの人は「自由さ」で自分を守ってる。
どちらも、悪くない。
ただ、方向がちょっと違うだけ。
🌿差取りメモ✏️
正しさと自由、どちらかを選ぶ必要はない。
どちらも、自分の中にある“安心のかたち”なんだから。
🚃そして今日も、電車は走る
ドアが開くたび、誰かが降り、誰かが乗ってくる。
座席の並びも、空気も、少しずつ変わっていく。
気をつける人がいて、気にしない人がいて、それでもちゃんと電車は目的地にたどり着く。
きっとこの世界も、そういうふうにできているのかもしれない。
わたしは今日も、リュックを前に回して、座席に腰かける。
ふと、目の前に座る人と視線が合った。
どちらからともなく、ふんわり笑った・・・。
・・・あれ?
ちょっと肩の力、抜けたかも。
☕差取り観察部よりひとこと☝️
「ちゃんとしよう」と「ゆるく生きよう」。
このふたつの間にある“差”を見つけるたびに、わたしたちは少しずつ、人にやさしくなっていく・・・そんな気がします。
次回の観察テーマは、“コンビニのレジ列”かもしれません。笑😂
✧✧✧
わたしたちの日常には、目に見えない“差”があちこちに潜んでいます。
“差取りマガジン”『ご自愛の哲学〜“差”取りのすすめ〜』では、そんな“気づき”を通して、〈エゴ・感情・人間関係・からだ〉といったテーマを、
心のしくみや日常の体験から、深く掘り下げてお伝えしています。
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ご自愛の哲学 〜“差取り”のすすめ〜 このマガジンは、「責めない・比べない・争わない」という“差取り”の視点を通して、 日々の中にある「ほ…
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