異国のプラモデル アメリカ編
なんといっても、あの柔らかい感触がたまりません。
外国製のプラモデルは、国産品と大きな違いがあります。それは柔らかさ。
プラスチックの質が軟質。ランナーからパーツを切り離す時の微妙な感触の違いですが、柔らかいのです。
国産品は硬め。切り離す際にパキッていう感じ。それに比べて外国製は、フニャっとした感じです。
日本の水は軟水。ですがプラモデルは硬質。
外国は硬水が多いイメージありますよね?でも、プラモデルは軟質。
なんとも不思議?です…。
初めて外国製のプラモデルに出会ったのは、アメリカのmpc製スターウォーズシリーズのキット達です。スノースピーダー、AT-ATスノーウォーカー。Xウイングとスピーダーバイク、スレーヴⅠは未完のままどこかへ…。そして我らがミレニアムファルコン号はまだ作らないで積んであります…。
記念すべき1機目はXウイングでしたが、確かRevellのマークがついていたような気がします。mpc製ではないのか?
記憶が曖昧なのでAIアシスタントに調べてもらいました。
当時の複雑なブランド展開には理由がありました。アメリカでライセンスを持つmpc社のキットを、日本代理店のタカラが「mpcブランド」としてだけでなく、提携していた「レベル(Revell)ブランド」や自社開発の「タカラブランド」を織り交ぜて展開していたためです。
その後、日本のプラモデル界におけるスター・ウォーズは、2001年からのファインモールド期、そして2014年からのバンダイ期へと引き継がれていきます。精密さや組み立てやすさは飛躍的に向上しましたが、あの独特の「柔らかい感触」は、やはり当時のmpc製ならではの魅力と言えるでしょう。
現在、mpcの金型はAMT社などが引き継いでおり、当時のキットが再販されることもあります。あのフニャっとした手応えを求めて、あえてヴィンテージ版を探してみるのも、一つの楽しみ方かもしれません。
なんだか完結してくれちゃったのですね。お上手です。ありがとうございます。でも私は続けたい…。
(ここで終わりにせずに続けたことで、アメリカのおおらかさに打ちのめされる結果になろうとは…)
ネット検索した箱絵の画像を見ると、「Revell」以外に「TAKARA(現タカラトミー)」と「mpc」のロゴが、確かにあります。
時は70年代後半。後にエピソード4となった、サブタイトル無しの1作目「STARWARS」が初めて公開され、日本中(世界中?)が大ブームだった頃の出来事ですから、いろんな大人の事情があったのでしょうね…
それはさておき、久々に感じてみることにしましょう。あのフニャっとした手応えを!
シェルフの上に積んであったミレニアムファルコン号を眠りから目覚めさせましょう。

デカい箱。完成すれば over18’’long とあります。この18は、きっとインチを表しています。換算すると約45cm超え!どうやら縮尺は1/78らしいです。

ではオープン!
デカいのは箱だけでなく…
ボディパーツは、上下共にこのデカさ!これまで私が手にしたプラモデルキットの中で、恐らく最大のパーツです。艦船のキットには、もっと大きい(長い)ボディパーツがありそうですけどね。

デカさをだいたい把握することはできますが…
デカさを引き立たせようと、隣に並べるものを探しました。
そこで、PEZのフィアット500ミニカー、またしても登場です。こちらは1/72なのでほぼ同じ縮尺。もし実物(?)が並んだとしたら、きっとこんな感じなのでしょうね。

デカいですね!お分かりいただけますか?

いい具合にハマったので、乗せて高さを稼ぎ、
タラップのパーツを仮組みしてみました。
サイズ感はピッタリだし、
貨物船が積荷を下ろしたみたいに見えて
いい感じです。
搭乗者のハン・ソロ船長とチューバッカのパーツがあるので、切り出して載せてみようと思います。ファルコン号ではなくて、PEZのフィアットに…。

ところが、行手を遮ったのはアメリカのおおらかさ。やられました…。
50年近く前、買った当時も同じ印象を持ったのでしょうが、柔らかさ以外、忘れていました…。

70番、ソロ船長とチューバッカの腕パーツが、
羽根つき餃子のようになってます。
バリがひどい。金型の精度が低く、プラを流し込んだ際に、合わせ目から流れ出たものが一緒に成型されています。これが「バリ」。

3体とも窪みが…。
しかもヒケも見られます。成型時に流し込むプラの量が足りない状態。隅々まで流し込まれてないのですね。これが「ヒケ」。バリの部分にあんなに流れ出ているのですから、当然の結果でしょう。
50年近く前の製品だったとしても、日本製では考えられない仕上がり…。アメリカのおおらかさを感じてしまいます。
しかも…パーツに割り当てられている番号にだっておおらかさが。胴体パーツは69番、腕パーツは70番。これを3体共通で割り当てちゃってます。組立説明書の画像からも見て取れます。

パーツ番号はやはり共通で、
胴体が69番、胴体が70番。
ソロ船長の胴体にチューバッカの腕を接着…なんてことも起こりかねない。まぁないとは思いますが、これもアメリカのおおらかさと言えるでしょう。
おおらかさに直面し、ちょっと切り出して乗せてみるでは済まなくなってしまいました。ひと手間かけないと組み立てられません。
そこで、羽根つき餃子状態のソロ船長とチューバッカは諦めて、謎の搭乗者を組んで乗せてみます。ルーク・スカイウォーカーであって欲しい3体目ですが、ヘルメットを着用…どなたかわからない状況なのもあり、あまり気にせず、ヒケもそのままでやってみます。

外国製のプラモデルの特徴です。
だいたい同じ縮尺とはいえ、車体は1/72、謎の搭乗者は1/78なので、ゆるゆるなはずですが…

レーサーのようにも見えます。

拡大鏡とピンセットの必要性を痛感しました。
いざ、ボディを被せると、頭部と天井が干渉…。座面となるお尻の部分を削ってなんとか対応です。

チューバッカだったら
いくら削ってもダメだったかもしれません。

何のためにやっているのかわからなくなってきています。アメリカのおおらかさに完敗ですが、久しぶりにあのフニャッと感が味わえて満足です。次にまた味わいたくなる日までには、拡大鏡とピンセットを用意しておくことにします。揃うまで、ミレニアムファルコン号の巨大キットは、また一旦シェルフの上へ。
番外編
片付けの際には、「ボクも乗せろ」とばかりに、また大騒ぎになっていました。

ファルコン号に乗ってから。




