🌹50代の恋は“やらない贅沢”──隣にいるだけで満たされる静かな時間
50代、あえて「やらない」恋の贅沢
連休初日、あれもこれも手放して、ただ隣にいる時間だけが満たしてくれる。
50代になり、ようやく気づいた恋と暮らしの贅沢なかたち。
静かな日常の中で心を満たす、私たちのゆるやかな恋時間をご紹介します。
連休初日、あえて「やらない」選択を
静かな朝。
私は靴を磨き、彼はそっとpcを繋ぎ仕事をする。まどろみのように穏やかな時間が、ゆっくりと部屋を満たしていく。
お昼は市販のピザに、私がつくったキャロット豆乳ポタージュを添えて。
「これ以上はいらないね」と彼。
肩の力を抜いた食卓は、心までそっと軽くしてくれる。
午後は、彼が先にお昼寝。
私は副業を終えてからベッドへ。
目を閉じると、休日が体の芯まで優しく染み渡っていく。
50代を迎えてから、あれこれやりたいことがあっても、
「やらない時間」を慈しむ自分を愛おしく思うようになった。これから先は、やらない選択を優先していきそうに思う。
疲れを貯めてまで欲望を満たさなくなったら、軽くなった。その分、支出も減ってくるのだから年金の少ない私にはよい流れ。
けれど、身体は動かし続けなければ、要介護の未来が準備されてしまうので、バランスをとりたい。
そこで、歩いたり、週に一度のプール習慣。

50mプールで追いかける、若さの残り香
夕方、屋外の50mプールへ。
3年前までビート板なしでは泳げなかった私が、今ではクロールで50mを泳ぎ切れるようになった。
でも、25mを過ぎたあたりで、立ちたくなる瞬間がある。
それでも腕を回し続けて端までたどり着くと、胸の奥に小さな誇らしさが灯る。
まるで、若さの残り香を追いかけるような感覚。
25mプールなら一度立ってリセットできるけれど、50mはそうはいかない。
その分、体も心もじっくり温まっていく。
有酸素運動としては良いかもしれない。
今年も、この距離と向き合いながら泳いでみようと思う。
90年代にタイムスリップした夜
プール帰り、彼が「ラーメンでも行く?」と誘ってくれた。
なかなか店が決まらず、ふと見つけたお店に入ってみる。
そこは、お茶を中心にしたアルコールと、鶏の唐揚げが売りのお店。
打ちっぱなしのコンクリート壁、アンビエントの音楽。
90年代、表参道にあってもおかしくないような空間に、
ふたりでタイムスリップする。
同級生だからこそ分かる、あの頃の空気感――
あの時代に感じたときめきまで、よみがえる。
若い客層が中心の中でも、そんな私たち中高年カップルの会話は自然と弾んだ。

50代の恋は、労わり合いの中にある
週末、疲れている私を気遣い、そっと外へ連れ出してくれる彼。
私はできる限りのことを、心を込めて彼に返そうと思う。
50代の恋は、若い頃のように激しく燃え上がるものではない。
けれど、そっと手を差し伸べ、同じ景色を懐かしみ、互いを労わる。
私たちは異なる人生を戦い抜いてきた50代。
特に私の方は生涯独身を貫いたので、沢山恋愛を重ねてきた。だからもう此が最後の恋は、相手を変えるのも変わることも求めない。ただ、ありのままを尊重し、優しく寄り添い、互いの足りない部分を補い合える。
🗼その静かな温度こそ、今の私たちにとって、いちばん愛おしい時間だ。
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