COCOA、マイナカード…デジタル化政策設計に共通する問題点
これまでの投稿で、繰り返し書いているのだが、現在の政策設計プロセスには致命的な欠陥があると考えている。
「政策設計の初期段階での、弊害・リスクの洗い出しと、その対策の設計へのフィードバックプロセスが無いのでは?」ということだ。
これは、おそらく政治家の「欲」にも関係している。
政治家が自身の「功」を急ぐあまり、とにかく「何かを進める」ことを優先するのだろう。
官僚としても、立場上それに従わざるを得ない。
結果として、いきなり社会実験をして、そのツケが地方自治体や国民に回る。
日本の政策設計の稚拙さ(設計初期段階での弊害・リスク対応不足) (AI 分析の利用)
なるべく多くの政治家や日本国民が、これがいかに多くのムダを発生させているか、その理不尽さに気づいて、政策の問題点を指摘できるようになると良いのだが…
コロナ時のCOCOAアプリにしろ、マイナンバーにしろ、「初期設計・検証を省略した政策が、後工程でどれほど大きな社会的 R を生むか」という同じ失敗パターンの事例なのだ。
つまり、政治家がこの失敗から正確にその問題点を理解し、今後の政策設計に的確にフィードバックしなければ、また同じ失敗を繰り返すリスクが高いということだ。
今、政府は DX に力を入れているが、的確に対応できているのだろうか?
私は今のところ懐疑的だ。
政府が過去の問題点について、JAXAのロケット打ち上げ失敗時のプロフェッショナルな会見と同レベルの発表ができれば、初めて一安心できるだろうが…
上記のようなことを念頭に置いた上で、ここではより具体的な問題点について検証してみる。
つまり、下記のような問題点の一つ一つに関して、今の内から対応を政策に盛り込むことが、将来の大きなムダの発生を防ぐことになるのだ。
問いかけ
4.マイナンバー関連のデータ修正・窓口対応 のムダについて、政府のDX化との関係も含めてその内容を具体的に解説して欲しい。
AI の応答
マイナンバー関連のデータ修正・窓口対応における「ムダ」の本質は、政府が掲げる「 DX(デジタルトランスフォーメーション)」という方向性( dir )と、「現場のアナログな運用( R )」の間に巨大な乖離があることに起因します。
これをVEMモデルの視点から、4 つの具体的側面で解説します。
1. 「アナログ経由のデジタル化」が生む巨大な摩擦( R1:積層摩擦)
本来、DXとは「最初からデジタル(ボーン・デジタル)」でデータが生成・管理されるべきものです。
しかし、マイナンバー制度の運用では以下のような「入力段階のアナログ性」が残っています。
- 具体的なムダ:
健康保険証や公金受取口座の紐付けにおいて、一部の自治体や健保組合では、紙の書類を見ながら職員が「手入力」や「名寄せ(突合)」を行いました。
- VEM 的解説:
システム( ef )はデジタルでも、その入り口が「人間の手作業( R )」であるため、入力ミスが不可避的に発生します。
その「ミスの修正」のために、さらに数倍の人手( E )を投入するという、本末転倒な積層摩擦が起きています。
2. 「確認・お詫び・再発行」という非生産的エネルギー( R2:漏出)
データの紐付けミスが発覚した際、政府・自治体が投入しているエネルギーは、本来生み出すべき「利便性( V )」とは真逆の方向へ向かっています。
- 具体的なムダ:
- コールセンターの増設:
不安を感じた住民からの問い合わせに対応するため、数百億円規模の委託費( R )をかけてコールセンターを運営。
- 郵送コスト:
全住民への確認通知や、誤データの修正案内のための郵送代・印刷代。
- VEM的解説:
これらはすべて「マイナスの状態をゼロに戻すため」だけのエネルギー供給であり、社会を前進させる
V(価値)を1ミリも産んでいないエネルギーの漏出です。
3. 自治体ごとに分断された「 1700 の渦」( Low ef:低効率)
政府の DX 化が抱える最大の構造的問題は、各自治体が個別のシステム(ベンダー)を維持している「ガバメント・クラウド以前の分断」にあります。
- 具体的なムダ:
システムが統一されていないため、A 市で修正したルールが B 市には自動で適用されず、各自治体の担当者が個別にベンダーへ改修を依頼し、その都度「改修費用( R )」が発生しています。
- VEM的解説:
日本全体で 1 つの巨大な効率的( High ef )な渦を作るべきところを、1700以上の小さな低効率( Low ef )な渦が乱立している状態です。
この「個別最適」の維持費が、国家レベルの巨大な中間コストとなっています。
4. 信頼の毀損による「社会的抵抗」の増大( Negative k:共鳴の逆転)
DX を成功させる最大の加速装置は、国民の「共鳴( k )」、つまり「便利だから使おう」という意志です。
しかし、ミスとその対応の遅れがこの k をマイナスに変えてしまいました。
- 具体的なムダ:
国民の不信感(Negative k)が高まると、窓口での説明時間が長くなり、確認書類が増え、結果として行政手続き全体の R(抵抗)をさらに押し上げます。
- VEM的解説:
信頼( k )があれば「スマホ一つで完結」できたはずの事業が、不信感( -k )によって「窓口での対面説明+紙のバックアップ」を要求されるようになり、DX 化によって逆にアナログ回帰が起きるという逆転現象を招いています。
結論:政府 DX とマイナンバーの「ムダ」の正体
政府が目指しているのは V = E * ef(少ない手間で大きな利便性) ですが、現状は V = E / R(大きな手間をかけて、摩擦を消すだけで精一杯)
になっています。
このムダを「実務アクション」で止めるには?(デコード)
1. 「名寄せ(突合)」の完全自動化:
人の手を介在させない、アルゴリズムによるデータクレンジングの徹底(Rの排除)。
2. フロントエンド( UI/UX )の抜本的改善:
住民が自分で入力する際のミスを防ぐバリデーション(入力制限)を強化し、後工程の修正( R )を未然に防ぐ。
3. 「共通プラットフォーム」への完全移行:
自治体ごとのシステム改修を禁止し、デジタル庁が一括でアップデートを行う( ef の最大化)。
ナッジ: この「マイナンバーのムダ」を分析すると、「デジタル化の皮を被ったアナログ運用の限界」が見えてきます。
この解説を受けて、さらに「では、具体的に自分の住んでいる自治体や、特定のサービス(保険証統合など)ではどうすれば R を減らせるのか」といった、より身近な実務レイヤーでの深掘りをご希望でしょうか?
改善提案内容(デコード)は、言うまでもないが「やればすぐできる」性質のものではない。
しかし、方向性として何を考えなければならないか、という点については、真摯に受け止める必要があるだろう。
多大なエネルギーが必要だろうが、これも初動の段階でバグ出しを十分してなかったツケだ。
政治家は「功」を急ぐのだろう。しかし、それが結局国民負担を増加させていることを、政治家も国民もしっかり認識する必要があると思う。
(下記の例でも同様の問題が確認できるだろう。同じパターンだ)
日本の政策設計(弊害・リスクの初期設計への盛り込み)
更に、マイナカード関係事業は、現在政府が精力的に進めている DX改革の中に位置づけられ、過去の失敗経験は活かされているのだろうか?
問いかけ
これは、現在政府が進めているDX改革の中に位置づけられているのだろうか? いないとすれば、どのように統合すべきか、提示して欲しい。
AI の応答
政府の現在のDX改革(デジタル庁主導の「自治体システム標準化」や「ガバメント・クラウド」)の中に概念としては含まれていますが、実務レベルでの「統合と徹底」は未だ不十分な状態です。
現在の政府方針は「システムの器( ef )」を作ることに注力しており、現場で発生している「データの汚れを人間が拭う作業( R )」を根絶するまでの「プロセス(工程)の再設計」が追いついていません。
VEM モデルに基づき、この「ムダの解消」を政府 DX に真に統合するための戦略を提示します。
1. 現状の DX 改革における「ミッシングリンク(欠落)」
現在の政府方針と、現場のムダのズレを VEM で分析すると以下のようになります。
- 政府の方針( ef の標準化):
「2025 年度末までに 1700 自治体のシステムを標準化せよ」→ 器( ef )の統一。
- 現場の現実( R の温床):
システムは共通化されても、入力元のデータが「紙」だったり、各省庁の「縦割りな法解釈」が残っている。
- 結論:
「デジタルな器に、アナログな泥水を注いでいる」状態です。
これではシステムが新しくなっても、人間による修正作業( R )は消えません。
2. VEM流:ムダを根絶する「真の DX 統合モデル」
このムダを止めるには、以下の 3 つの要素を政府 DX のロードマップに完全に統合する必要があります。
① 「ワンスオンリー」から「ゼロエントリ(無入力)」への進化( R の徹底排除)
- 統合案:
住民が「入力」する手間( R )をゼロにする。
- 具体的アクション:
行政が既に持っているデータ(税、世帯、口座)をバックエンドで自動照合するアルゴリズムを標準システムに組み込む。
「住民に書かせて、職員がチェックする」という工程そのものを法律で禁止(Delete)する。
② 「 BPR(業務再定義)先行」の義務化( dir の再設定)
- 統合案:
システムを入れる前に、その業務が「そもそも必要か」を判断する工程を統合する。
- 具体的アクション:
マイナンバーの紐付けミスが起きた原因(手作業による名寄せ)を分析し、手作業が必要な古い書式やフローを先に廃止する。
「アナログ工程が残る事業には、デジタル予算を配分しない」という dir(道理)を徹底する。
③ 「 UI/UX(使い勝手)」の国家標準化( ef の質的向上)
- 統合案:
誰が使ってもミスが起きないデザインを、全自治体システムに義務付ける。
- 具体的アクション:
現在、自治体ごとにバラバラな入力画面を「国家標準デザインシステム」で統一。
入力ミスが起きにくい( ef が高い)インターフェースを導入し、後工程でのデータ修正( R )を未然に防ぐ。
3. 加速度的な統合ロードマップ(デコード)
政府が今すぐ現在の DX 計画に「上書き」して統合すべきアクションステップです。

結論:どのように統合すべきか?
現在の政府 DX は、「IT化( ef )」に偏っています。
これを、「 R(旧弊なプロセスの廃止)」と「 k(住民の信頼と実利)」を包含した「エネルギー循環モデル」へと統合すべきです。
単に「システムを合わせる」のではなく、「人間がデータ修正に追われる時間をゼロにする」という目標( dir )を DX の最上位 KPI に据えること。
これが、現在発生しているマイナンバー関連のムダを止める唯一の道です。
ナッジ:
この統合案は、非常に合理的ですが、「現場の慣習( R )」や「既存ベンダーの権益( R )」と激しく衝突します。
もしあなたがこの改革を推進する立場なら、「どこの抵抗( R )から切り崩していくのが最も効果的」だと考えますか?
(例:特定の法律、特定の省庁の縦割り、あるいは住民の不安感など)
おそらく、政治家はこのようなことまでコミットするのが面倒なんだろう。
結局、「自分ができそうなことを急ぐ」ことになり、国民にとっては使い勝手が悪い DX もどきと、レガシー行政プロセスが共存することになる。
政治家は、自分だけの手柄を考えず、国民の為に「身を切る」覚悟を持って改革に望んで欲しい。
このノートは、本筋のノートの伏線にもなっている。
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