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ショートショート_ 奪還

蛇口からがぶ飲みをしていた。夏の、運動後は。

我先に走り、蛇口の取り合い競争に、まずは、勝つ。そして、後ろの連中に何を言われようが、がぶがぶ飲む。好きなだけ飲む。水を、飲む。

あまりにも水を飲むので、「タンク」とあだ名がついたこともあった。

あの頃、この世で一番大切なのは、水と空気だと、身をもって感じていた。

でも。

やっぱり夏は、スイカが良いなぁ。


そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「蛇口から」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【予言のぎょ】で。裏のお題が【無限の尾】|д゚)チラッ ということだ。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。

「衣擦れの音」(きぬずれのおと)というお題で作品を投稿してください。エッセイ、詩、小説、イラスト、写真など形式は自由です。とのことで。

今回の投稿には使わないが。ここのところ、すでに創作大賞の募集期間に入り、しばらくは続くということで、期限のない「青ブラアンケート」が出ている。


また、以前の「青ブラ文学部」の裏のお題が「知られざる名曲」ということで出ていて。これも期限がないという。今後も、折に触れて使えそうだ。また、いつか使おう。

こういう配慮というか、気持ちが有難い。


今回は、「青ブラ文学部」のお題「衣擦れの音」を、本文に埋め込むということにしよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、おぺれーたさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。

今週も、「シロクマ文芸部・水曜日」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントにて残した。


先生と秘書の会話。実に、面白かった。

最後まで噛み合わず。予算とか、紙幣とか、水とか。でも、物価高、ばら撒き、空梅雨の時事問題を組み入れていらっしゃるのは、さすがと思った。

蛇口から紙幣が出てくるなんて物理的に無理では?なんて無粋なことを言うよりも、現実を見て、ちゃんと選挙に行こうとする、余韻を持たせつつ、ちゃんと参政権行使をするための声がけをしているところも、何とも、巧みとお見受けした。

参院選挙。行われる。さて、どうなるやら。私は、当日仕事なのだ。だから予め、期日前投票に行くことにしている。



今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部ののお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。この7月で2年になろうとしている。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

え?荒技師なんて名乗るんじゃねぇって?あ、はい……


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 奪還」約410字を、どうぞ。


蛇口から水のしたたる音がする。屋敷は静まり返り、衣擦きぬずれの音すら響かなかった。



涼は月を背に、刀身を大きく回し始めた。



ざこ怪人たちは怖れおののいた。

円月殺法えんげつさっぽうだ!」



ボス怪人は、ひとり高笑いをする。

「恐るるに足りず!見よ、我がちから!」



いんを切ると……。




蛇口から、小さな半魚人が次々出てきて。瞬時に大きくなり、涼に襲い掛かる。


涼は、手にした斬鉄剣ざんてつけんで切り捨てまくる。




床にはおびただしい数の尾が積み重なり、半魚人は無力化して突っ伏していく。




もはやボス怪人と涼のスタミナ勝負となった。

「むむっ!」

とうとうボス怪人は、印を結ぶ手を止め、腰の太刀たちを抜いて涼に斬りかかった。




涼は、ひらりと踵を返し。最後の一振りで、ボス怪人の尾を跳ね飛ばした。

バタリと、ボス怪人が倒れ込み。


涼が斬鉄剣をさやに収めた。





カチャン!




「またつまらぬものを斬ってしまった」




国立博物館の童子切安綱どうじぎりやすつながあるのは。涼のタイムトラベルでの、この奪還劇があったからだということは、今は、誰も知らない。

《余滴》
涼って、時代劇好きという設定なんです。以前は、桃太郎侍で登場しました。今回は、眠狂四郎+石川五右衛門(ルパン三世の仲間)です。
パクリではなく、オマージュと言ってほしいところです。笑

さて。毎週ショートショートのお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良いという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

ですが。方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。

たらはかにさんのお題については、今日は、ここに解説を入れてみようと思います。

ですが。

この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑

①表のお題が【予言のぎょ】→ボス怪人の「見よ!我が力!」のところが予言です。魚は、言わずもがな。半魚人のことです。つまり、涼が自分が繰り出す半魚人にコテンパンに負けることを予言しているわけですが、そうは問屋が卸しません。

②裏のお題【無限の尾】|д゚)チラッ→ここは、ストレートすぎたかもしれませんが。半魚人の尾。終にはボス怪人の尾。夥しい尾があり。これ、無限の尾。

荒技。なかなか難しいです。時間もかかりますし。なにせ、頭がついてきません。荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。

昼間のそんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。

先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。



昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。




これで、いいのだ。

創作荒技師までの道は遠いな。また、来週、挑もう



創作荒技師って、この世にいるの?って、話




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