ショートショート_リベンジ編
初めての定年再雇用の冬休みを過ごした。なかなか厳しい部署に配属され。仕事が昨年の春からすべて変わってしまった。
毎日かなり残業をする。給料は今までの半分。
モチベーションが上がらない。
だが。
厳しいこの世の中。仕事があるだけでもありがたいという考え方もある。しかし、無理をしすぎて体調を壊しては元も子もない。
人生の残り時間が見えてきて。先を考える。ここまで来ると、時間の大切さを身に沁みて感じる。ふと見上げる空は、鈍色の雲。まるで行き先を暗示しているようにも思う。
笑う門には福来ると思って、やっていこうか。実は、明日も休みをとっているのだ。まあ、気長に、ある意味バカになってやっていこう。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「初めての」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【スネーク満床】で。裏のお題が【ユニーク輪唱】ということだ。
むむっ。スネークマン・ショーとは?朧げながら記憶を辿る。私は、そこからだな。
そしてさらに、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、これだ。
「冬の香り」という言葉をタイトルまたは本文中に使用してください。ただし、「香り」を人名として使用することは禁止します。と、いうことで。
お三方の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。
それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。
そしてさらに、今回は個人的に、めいさんから受けたお題を追加してみようと思う。
めいさんのこの記事を、一昨日読んで。コメント欄でちょっとしたやりとりをしたのである。

私は、悪ガキなので、期限を滅多に全うしないし、約束を守ることも稀である。だが今回は、ちょっと約束を守ってみたくなったのだ。
また、今回はシロクマ文芸部作品を読んでみた。杜 千尋さんの作品である。シロクマ感想文として、ちょっと述べてみる。
シロクマ文芸部・「初めての」で検索して飛んで行き、杜千尋さんの作品を読んだ。シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂こう。
AI少年だったか。確かにAIならば、かなり難しい問いを投げかけても、凄いスピードで答えてくれる。AI。生成AIなんかも出てきて、音楽や絵も描いてくれる。
便利な世の中になったものだ。
何事かを問いかけて常に傍にいて答えてくれるなんて、本当に、執事か秘書が控えているようなものである。
このAI。まだ少年なのだ。まだまだ、学んでいく、成長途上で。
今後、24時間365日休まず学び続け、知識と技能を蓄え、人の役にたっていく。
社会貢献度は無限大だ。
願わくば、この少年AI。反抗期が無いようにすくすく育ってほしいものだ。優等生のまま。
そしていつか、我が家に来て、私の傍にいて何でも助言してくれたら良いのになぁ、なんて思ってしまった。
今生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、そして山根あきらさんのお題と、4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。さらに今回は、めいさんとのコメント欄での約束も含めて、6重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
うむ。
これで何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。
なんだか、悪ガキだな。
まあな。
私は、この荒技シリーズを、もう少しきちんと書きたいのだが、いつも中途半端である。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「リベンジ編」約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
初めての経験で、梅は若返りをした。
カプセルに入り一時的なタイムリープをしたのだ。
今回のミッションには、どうしても梅の念力が必要だった。そしてその発動には、若さが必須だった。
プシュ〜!
カプセルが開き、小学生くらいの少女が現れた。
「いざ、参ります!」
泉は梅の手を取り、涼と共に瞬間移動ボタンを押した。
ある屋敷の寝室だった。
ベッドにいる夫人を無数の蛇が取り囲んでいる。
彼女は組織の重要機密を握っていて。蛇の群れはそれを抹消しに来たのだ。
梅は歌い出した。
「カエルの歌が、聞こえてくるよ……」
泉が続き、次に涼が続く。
蛇は苦しみ悶え、歌が終わった頃にはすっかり消滅した。
夫人は、ハッと我に返り。梅をマジマジと見つめて言った。
「お嬢さん、ありがとう!」
梅は黙って頷いた。
涼が時計を見た。
「撤収!」
泉は梅の手を取り、涼と共に帰還した。
梅はポツリと呟いた。
「借りは返したわよ、ローズマリー」
夫人の部屋には、梅の冬の香りが微かに漂っていた。
☆ ☆ ☆
荒技を何とかやり終えて、その苦労話のそんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニコリと笑って言った。
荒技なんてどうでもいいから。マッサー(注1)、頼んまっさー。
マッサージをすると家内は上機嫌である。
家内が上機嫌であれば、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

