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荒技ショートショート_ 旬

夜店から匂ってくる美味しそうな匂いを嗅ぐと、どうも食べたくなる。

夜店は結構値段が張る。

あれこれ食べていると、財布が直ぐに寂しくなる。

でも、一番必死に取り組んだのは、金魚すくいだろう。

私は、意外に金魚すくい、上手だった。

だが持って帰ると必ず母が言った。

「直ぐ死ぬよ」

なんて夢のないことをこの人は言うのだろう。

意地になって育てたことがあって。確かに何匹かはいなくなったが、あまりにも大きくなったため、その金魚を公園の池に放し。

それから金魚すくいをしなくなり。

子供と金魚すくいをするときには、すっかり腕が落ちていて落胆したことを思い出す。


そんな日曜日の夕方に、またもや、荒技をやってしまった。


さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

「夜店から」からはじめるnoteを自由に書いてみませんか?

ジャンルは小説・詩歌・エッセイなど何でもOK。はじめてnoteを書く人も自己紹介の代わりとしてお気軽に!と、いうことで。


そして、田原にかさんからのお題は…。

お題が【キスサプリメント】ということで。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は…。


今回のお題は
「にゃんだかなぁ🐈️」です。

最近「にゃんだかなぁ」と思ったことを書いたエッセイや、小説、詩など、形式は自由です、とのことで。


今回は、これを文中の人物の言葉として使ってみよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、つぐみさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。

「シロクマ文芸部・夜店から」で検索して飛んで来ました。

コメント欄に、シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂きます。



夏、祭り、夜店とくれば、青春ですかね。

盆踊りとか、夏祭りに関する思い出があまり無いのがちょっと寂しいですが。

また、学生時代に、キュンとするような浮いた話も無くて。ただ、無為に過ごしたことを今更ながらに後悔します。

でも。

安井、羨ましいです。安井になりたいと思いました。

この夏は、どこかの夏祭りに顔を出して、夜店の焼きそばを食べてみたいと思います。

今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題3ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で4重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は4重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。とうとう3年8ヶ月に突入した。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

荒技…あのぅ…まだ、続けさせて頂きますっ…


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 旬」約410字を、どうぞ。


夜店から戻って来た新一は、額の汗を拭いながら微笑み、蘭にたこ焼きを渡した。

あの夏は、もう戻らないのか。



西の空の夕焼けをぼんやり眺めながら物思いに耽っていた新一は、蘭に声をかけられて我に返った。

「さあ、撤収しましょう!」



撤収とは言っても、定時になったのでタスクを閉じて帰宅しようという意味である。

「明日、完成させましょう」



今開発している、長期記憶力を飛躍的に向上するサプリだが。

原材料は、DHAやEPAたっぷりの、天ぷらにして食べたら美味しい今が旬の、あの魚である。




猫怪人の蘭は薬学、犬怪人の新一は嗅覚のスペシャリスト。財前は既に元に戻る手法を開発しているのだが、二人は今も怪人の姿のままでいる。

かつてはあの悪の組織に属していた反省を忘れずに世界平和に貢献したい思いが強いのだそうだ。




新一は完成間近のサプリを掌に乗せてじっと見つめ、ボソリと呟いた。

「キスかぁ…」



蘭は一瞬間を置いてプッと吹き出し、呟いた。



「にゃんだかなぁ」


《余滴》

さて。今週の荒技の解説です。特に、田原にかさんの「毎週ショートショートnote」のお題の。

ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。私としては。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、私が水曜日に書いている「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章やタイトルに入れ込むのですが、田原にかさんのお題は、言葉そのものは入れ込まず、“匂わせる”という流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

しかし一方で、私のこの「荒技」に、お題そのものを探し続ける方もいらっしゃいまして。

ですので、今回も少しだけ解説を。

もちろん苦情は受け付けません。これこそが「荒技」ですから。笑



◆お題【キスサプリメント】の匂わせ度について→

今回は「キス」と聞いて、多くの方が思い浮かべるであろう意味ではなく、今が旬の魚の「キス」を使ってみました。

DHAやEPAが豊富で、長期記憶力向上の研究材料として選んだという設定です。

ですが、新一が最後に呟く「キスかぁ…」には、もう一つの意味も重ねています。

魚なのか、それとも……。

そこは読者の皆さんに、お任せします。


◆山根あきらさんのお題=「にゃんだかなぁ」について。

蘭は猫怪人です。

ですから最後の一言は、彼女にしか言えない台詞になりました。

真面目な新一を見て、つい笑ってしまう。悪との闘いの中での、ほんの一瞬の穏やかな時間を書いてみました。

◆小牧幸助さんのお題=「夜店から」について。

夜店は物語の始まりであり、同時に「あの夏」を思い出す場所でもあります。

人は案外、何気ない景色や匂いから、昔の記憶を思い出すものです。

だから今回は、夜店を「過去への入口」として置いてみました。



今回のタイトルは、「旬」です。
* 夏祭りの旬
* 夜店の旬
* キス(魚)の旬
* かつての青春時代を思い出す旬
* 二人で研究する今という旬

色んな「旬」があるものです。



また今回は、私なりに『名探偵コナン』の蘭役を長年演じられた山崎和佳奈さんへの、小さなオマージュも込めています。

新一と蘭を、ちょっとコミカルなシチュエーションで、再び隣同士で笑わせたかった。ただ、それだけですけれど。




解説はここまでです。

何ですと?

結局、新一はどっちの「キス」を考えていたのかって?

そこを書いてしまったら、荒技になりません。笑




ちなみに今回のカバー画像は、「夜店」で検索して選びました。

それにしても荒技。毎週毎週、本当に頭を使います。


ですが、その苦しさも含めて、今が私にとっての「旬」なのかもしれません。笑


そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。

「コジくん、マッサー(注1)して、早く寝たら?また1週間、疲れるよ」


「…」


マッサージをすると、家内は上機嫌である。


家内が上機嫌だと、我が家は平和である。


だから。



これで、いいのだ。

荒技、上手くならない、全然


(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。


この荒技のプロット、どこかへいってしまっています  笑

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