家事、できればやりたくない
私は結婚するまで、ずっと実家でぬくぬくと暮らしていた。
社会人になっても母に家の全てのことを任せて、家事を手伝ったことがない、親不孝な娘だ。
手伝わないことに対して、両親に何か言われることもなかったので、手伝わないことが当たり前だった。
そのおかげで、私は立派なズボラ女に成長した。
母は、毎日スポーツで忙しかった私に、気を遣って手伝わせることをしなかったのだと思う。
私も今更「手伝おうか?」という言葉を言うのは、なんだか照れ臭くて、結局家事を知らないまま結婚した。
(社会人すぐの頃、半年程度一人暮らしをしたが、すぐに実家に戻った。半年ちょいなのでノーカウント。)
今思えば、少しくらい手伝わせて欲しかったな〜とも思う。(自分から積極的に手伝えよ笑)
結婚してすぐの頃は、家事をすることが当たり前の生活に突然放り込まれ、戸惑い、イライラすることも多かった。
今はそんなズボラな私も、いつの間にか結婚生活に順応して、夫と協力しながら、料理も洗濯も掃除も名前のない家事も、それなりにこなしている。(名前のない家事が一番多くて腹立つ)
しかし、未だに家事は全然楽しくない。
家事って、
お給料をもらえるわけじゃないし、
料理は作るのには時間がかかるけど、食べるのは一瞬で、
洗濯物は毎日うじゃうじゃ湧いてくるし、
ゴミは捨てても捨ててもまた増えるし、
ほっといたらそこら中すぐに埃がたまる。
排水溝の掃除なんて最悪だ。
ちょ、、家事ってなんか報われなさすぎない?
スポーツや仕事など、やればやるほど報われることしかしてこなかった私には、家事を頑張るモチベーションがどこにも見つからない。
2人でこれだから、子供ができたら絶対に詰む。
しかも、それをこれから何十年も…と考えると、この先の楽しいはずの人生が、とてつもなく長くて、暗いトンネルのように感じる。
最近結婚した友人とランチをしながら、家事についてのモヤモヤした気持ちを話すと、
「私は家事は暇つぶしだと思ってやってる。全然苦じゃない。むしろ楽しいよ。」
と言われた。まじか。
家に帰り、その言葉を、溜まったゴミをまとめながら、ゆっくりと考えた。
暇つぶしか〜。
暇つぶしなら、映画を見たり、本を読んだり、どこかに出かけたり。
私には暇つぶしとしてやりたいことが、たくさんある。
家事を暇つぶしとして置き換えられた友人のことはシンプルに尊敬する。
私もできるならそうしたい。
しかし、私は残念ながら、家事を暇つぶしと捉えることが、どうしてもできなかった。
私は一生暗いトンネルの中を歩き続けないといけないのだろうか。
そんな時に出逢ったのが、イマージョン学習という語学の勉強法だった。
イマージョン学習については、noteを始めたばかりのときに記事を書いた。
今よりもっと読みにくい文章だし、ですます調なので違和感がある。いつか編集しようと思っているが、なかなかできていない(ズボラ女発動中)。
↓イマージョン?何それ?という方はこちらを先に読んでね
簡単に言えば、英語に毎日どっぷり浸かって、赤ちゃんが日本語を覚えるような感覚で、英語を話せるようになろうね、という勉強法だ。
このイマージョン学習は、家事との相性が抜群だ。
いわゆる、ながら学習。
私の場合は英語だったが、家事が嫌なら、家事をしている時間をスキルアップや自分の好きなことへの時間に充てればいい。
家事×〇〇だ。
家事をしている時間に、英語を聞く。
家事の時間が、英語の勉強時間に置き換わる。
家事をすればするほど、英語が上達する。
私の大好物な「やればやるほど理論」だ。
私はこれで平日は毎日2.5〜3時間英語を聞くことができている。
肝心の英語については、特に上達の素振りを見せないが、家事へのモチベーションは確実に上がった。
今のところ、この「英語で紛らわせる作戦」が、効いているようだ。
視聴中の海外ドラマのオープニングに合わせて、鼻歌を歌いながら、排水溝の掃除をしている。
家事の大変さが少しわかった私は、久しぶりに実家に帰ったときに、母にふと聞いてみた。
「今まで私は全く家事を手伝ってこなかったけど、私に対してイライラしたことはなかったの?」
母はこう答えた。
「う〜ん。夏子に対してイライラしたことはないかな。やっぱり子供は一番可愛いからね。父さんには何回もイライラしたけど笑」
その言葉を聞いて、私は涙を堪えるのに必死で、「へぇ〜」と答えるのが精一杯だった。
父にイライラしていたという部分は置いておいて。
数年越しに、母の私への愛を受け取った。
その時は感動して言葉を失ったはずの私だが、それから、実家に帰っても母の家事を手伝っていない。
久しぶりに帰ってきた娘に美味しい料理を出すために、せっせと働いている母を横目に、
「家事しなくていいって最高〜」
とソファーでダラダラと母の作る夕食を待つ。
私がいつか母になったら、自分の子供には、物心がついた頃から、家事を手伝わせよう。
自分の子供が私みたいに、家事嫌いなズボラな大人にならないために。
私が少しでも楽するために。(←こっちが本命)
私は母のような、母親にはなれないだろうな。
娘失格、母失格だ。
今日も「英語で紛らわせる作戦」で、皿洗いをした。
↓私の大好きな両親
