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「もっと使える乾物の本」が家庭料理研究家の扉を開けてくれました

30年前
料理研究家になるために東京にやってきた私でしたが
右も左も分からない東京で途方に暮れる毎日で
料理研究家とは、程遠い暮らしでした。

住宅展示場で料理の実演をしたり
新聞や雑誌にイラストを描かせてもらったりして
なんとか暮らしていました。

「もっと使える乾物の本」(農文協)を出させてもらう事になったのは
東京に来る前からのご縁のおかげです

料理研究家として前に進めない私に
手を差し伸べて下さったのでした

当初、
乾物の本がそれほど売れるとは、まったく予想していませんでしたが
(なんと言っても、乾物の本です、どう考えても売れるとは思えない‥)
いざ書店に並んでみると想定外の売れ方をしました
1998年の12月に出て、
年内に重版になるほど。

ビックリです。
ビックリすると同時に
この本のおかげで
いろんな雑誌やテレビとのご縁ができ
家庭料理研究家として歩きはじめることができたのでした

なんでこの本がそんなに売れたのかというと
それまでの乾物料理というのは
とにかく手間と時間がかかりすぎて
忙しい人が料理できるものじゃなかったのに対し
私の乾物料理は
従来のやり方とは全く違う方法を提案して
とても気楽に作れるようになっていたからだと思います

じゃあ、なんで、そんなことが、私にできたのかというと
めちゃめちゃ、乾物を食べていたからでして

なんで乾物を食べていたかと言うと
お金がなかったから、
乾物ばっかり食べて暮らしていたからです。

お肉や、新鮮な野菜を買う代わりに
高野豆腐や、お麩や、豆類をつかい
せっせと切干や、ヒジキや、わかめを料理していたのでした

乾物なら、捨てるところがほとんどないし
腐らせる心配がないし
ほとんど常温で保存できるから
電気代もかからないし
なんと言っても
栄養的に優れているから
これを食べさせておけば子供が病気になる心配がないと思ったからでした
(子供が病気になれば、医療費もかかるし、仕事もできないし・・・
もう、死活問題になりかねない状況だったのです)

とにかく、毎日
めちゃくちゃ乾物を食べていました
(30年前は、乾物って安かったんです
戻せば、量も増えるしね)

で、どんなふうに乾物を食べていたかと言うと
従来のやり方を全部無視して
とりあえず、ひたすら簡単に美味しくを目指して
料理していました

毎日、サッサっと料理して
飽きずに乾物を食べ続けるには
昔ながらの、料理法では続けられませんでした

昔ながらの方法では
戻すのに時間がかかりすぎるし
料理法がワンパターンで(ほとんどが煮物か汁もの)
醤油と砂糖を使った濃い目の味付けがほとんどでしたから

これでは、気楽に作れないし
作り続けることも、食べ続けることもできません

もっと自由に
もっと簡単に
もっといろんな料理法で、もっといろんな味付けで料理しないと
続かないし、楽しくないし、美味しく食べられません

それで、
毎日、未知なる食材を遊ぶような感じで
イタリアンとか、エスニックとか、中華とか
いろんな味付け、いろんな料理法を試していったのでした

そうして、たどり着いたのが
あらかじめ戻したり、下準備したりせずに
ささっと気楽に乾物を料理する
これまでになかった新しい方法でした。

幸いなことに
子供たちも固定概念がないから
そういう食材だと思って食べていて
嫌がることなく、めちゃめちゃ喜んで食べていました

そんなわけで、毎日飽きないように手を変え品を変え
乾物を料理していたので
本一冊分くらいのレシピは、充分ありました。

ただ、本を書くにはレシピだけでは足りなくて
乾物に関する知識も必要で
それを調べるために図書館で本を探して読んだりもしたのですが
乾物の本というのは、正直それほどないんですよ。
あっても、精進料理の本みたいなものになる。

当時は、ネットもないですから、グーグルで調べることなどできません。
どうすれば、もっと乾物について詳しくなれるんだろうか

いろいろ考えた結果
私がやったことは
スーパーで買ってきた乾物の袋の後ろに書いてある
製造元に電話をして、分からない事を聞きまくったのです。

毎日、毎日、あちこちに電話をかけて
とにかく、思いつく限り質問しました

そのおかげで
全く新しい料理法を提案している本ではあるのだけれど
専門知識を持った人たちから教えてもらった事が
きちんと下で支えになってくれている本になりました。

そうして、出来上がった
もっと使える乾物の本

あれからもう30年もたつのですね

そして、いまでも、
乾物は、私にとって大切なものです。

またnoteで乾物の話を一つ一つ書いていけるといいなと
ワクワクしているところです。

今日は切り干し大根と油揚げの煮物のレシピを追加して
これも、とってもお世話になった大事なレシピだわと
改めて思ったりしたところです。

本当は、切り干し大根の産地でみた
切り干し大根の作り方の話を書きたかったのですが
長くなってしまったので
それはまた今度。

乾物の話は
これからも続きます
どうぞ、気長にお付き合いくださいませ。

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切り干し大根と油揚げの煮物 ←クリック!

【チャプター】
0:00 挨拶
01:28材料
01:38下準備(人参の千切り!)
03:08 切り干し大根の下準備←★ここ!!必見!!
04:19フライパン調理←★ここ!!大事なポイントあり!!
07:52出来上がり!
08:20試食(感想)
11:07本日のおまけ←ふふふ、美味しそ~~♪

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