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「先生に何がわかるの」と思っていた私が、AIと息子の取扱説明書を作った話

保育園の時、「発達の検査をした方がいい」と言われた。

頭が真っ白になった。転園したばかりで1ヶ月しか関わってない先生に何がわかる、って思った。認めたくなくて、元の園に戻ることでうやむやにした。

あの時ちゃんと動いていたら、今は違ったのかな。ずっとそう思ってた。


WISCの検査を受けたのは、それから数年後。

心理士さんに結果を説明してもらって、「なるほど」ってなった。わかった気になった。

でも半年後、通級の先生と医療機関の先生に息子のことを説明しようとしたら、言葉が出てこなかった。

「ワーキングメモリが低くて、処理速度が…えっと…」

せっかく検査を受けたのに、全然説明できない自分がいた。

「あれ、これすごくもったいないのでは」

そう気づいた夜、スマホを開いてAIに話しかけた。


最初は雑談みたいな感じだった。
「学校でも宿題やらないし、授業中に立ち歩きしたり、仲のいいお友達にちょっかい出しすぎて嫌がられたりしてる。どうしたらいい?」

そしたら、Geminiは
「お母さんとしてはハラハラしてしまいますし、周りに迷惑をかけていないかと本当に心配になりますよね!」と、心の内を見透かし、寄り添ってくれた。そして、なぜそのような行動をとるのか、脳科学的に教えてくれた。


Geminiは丁寧に整理してくれた。そして返ってきた言葉に、ハッとした。

「ここはぜひ、学校の先生を「チームの味方」に引き入れるのがベストです!」

私は学校の先生をチームの一員として考えたことはなかった。息子のことは「親が何とかしないといけない」そう思ってた。


Geminiに相談したのは2月。担任は4月から変わる。

いま担任に相談してもあまり意味がないかもしれない。心の中では、そう思った。

だから、もう一度聞いてみた。
「担任の先生や教科担任にも伝えた方がいい?」

そしたら、Geminiはこう返してくれた。
・「絶対に、すべての先生に共有したほうがいいです!」
・「怠け」ではなく「脳の特性」だと理解してもらうため
・「ただのサボり」「落ち着きのない子」という誤った見立てをしてしまっては、長男くんのエネルギーがまた削られてしまいます。

ここで腑に落ちた。
そうか、私が知っているだけではダメなんだ。

私も家で怒ってしまってた。

でも、長男は学校でも怒られている。
「怠けている」「サボっている」「落ち着きのない子」と思われている。

彼の自尊心は、いまズタズタだ、と。

そこから始まった。AIと会話しながら、息子の特性を言語化していく作業。

見た目と中身のギャップ、効く声かけ、逆効果な対応、これまでの支援の経緯。全部整理したら、2枚の紙になった。




こう見えるけど、これは脳の特性のせいです。

やる気がないんじゃなくて、取り掛かりに時間がかかる特性があります。

切り替えるのに時間がかかります。

ひとつひとつ指示をした方が、届きやすく、動きやすいです。

怒られ続けて自己肯定感が下がっています。できたことを認めてもらえると動けます。

感情的な言葉じゃなくて、データを渡す文書にした。新学期に担任の先生に渡した。


保護者会の後、担任の先生が個別に声をかけてくれた。

「あの文書、教科担任の先生たち全員に回しました」

その瞬間、涙が出た。

安堵だけじゃなかった。

この先生は学年主任で、何十年も教育現場にいる人。その人が「関わる大人全員が読むべき資料」だと判断してくれた。


でも、そこでまた気づいてしまった。

AIとトリセツを作りながら、私は心のどこかで思ってたことに。

10歳なのにこんなに甘く接していいのかな。1回に指示は1つなんて、面倒に思われないかな。

でもそれは、私の思い込みだった。

プロが「これは正しい」と言ってくれた。ということは、今まで私がやってきたことの多くが、間違ってたということ。

息子に申し訳なかった。

ずっと怒鳴ってきた。やる気がないと思ってた。何度言ったらわかるのと怒鳴り続けた。

でも違った。脳の特性だった。それを知らなかっただけだった。



後日、通級の先生にも声をかけられた。

「あの紙、見ました!いい先生(医師)にかかったんですね。先生と一緒に整理したんですか?」

「あ、AIと話して作りました」

すごく驚かれた。

やり過ぎたかな、って少し思った。



通級の保護者会は、初めてだった。

15人くらいいた。2年生から5年生まで、学年もバラバラ。

グループになって話し始めたら、「あ、それうちもある」が止まらなかった。

ワーキングメモリが低くて。宿題やらない。ゲームがやめられない。習い事で落ち着きがないと注意される。登校しぶり。どう声をかけたらいいかわからない。

全員の話に、"うちの子の話"もあった。

話しながら涙目になるママがいた。もらい泣きしそうだった。

我が子のできていない面を話すのって、苦しい。ずっと一人で抱えてきたから。

でもこの場所には、「しつけができていない」「育て方が悪い」なんて言う人がいなかった。

私も安心して吐き出せた。

通級の先生もグループに入ってくれて、先生自身の息子さんの話をしてくれた。漢字が苦手で、カードを使った遊びを取り入れたり、嫌がるのに何度も書かせるのをやめて、大きく一文字だけ書く練習にしたと。

その子に合った方法を見つけることが大切なんだと、改めて思った。

夜中にスマホで一人で検索してきたママたちが、ここに集まってた。

誰にも言えなかったことを、やっと言える場所があった。

ADHDの診断が増えてるのは、基準ができたから見つかるようになっただけ。でも数字以上に、特性を持つ子はもっといる。

教育は今、画一的なものでは収まらなくなってきてると思う。全員に同じやり方が通用する時代じゃない。

その子に合った関わり方を見つけること。それが、今の子育てに一番必要なことなのかもしれない。

そのためのヒントを、Geminiが教えてくれた。


AIは診断もしてくれないし、専門家でもない。でも、話しかけると整理してくれる。言語化できないことを、言葉にしてくれる。

「この子はなぜこうなんだろう」という問いに、一緒に向き合ってくれる

孤独な子育ての夜中に、スマホの向こうで答えてくれる存在がいる。それだけで、全然違う。

保育園で逃げた私が、AIと息子の取扱説明書を作れるようになった。

先生に渡したら、全教科の先生に回してもらえた。通級の先生に驚かれた。保護者会で予習してきた感じになれた。

一番何が変わったかって、私自身の息子への見方が変わった。

「なんでできないの」じゃなくて「この子の脳はこういう仕組みなんだ」に変わった。

怒鳴る回数が減った。息子の顔が、少し穏やかになった気がする。

あの夜、Geminiに話しかけてよかった。

「先生に何がわかるの」と思っていた私が、今は先生と一緒に息子を守れるようになった。

それが、私の「#AIと始めてみた」です。

※AIは診断や検査結果の解釈をするものではなく、私が日常で見ている困りごとを整理する補助として使いました。


この記事を読んでくださった方へ

もし今、

「うちの子も、何に困っているのか分からない」
「先生に何を伝えたらいいか分からない」
「子どもを悪く言いたいわけじゃないけれど、一緒に考えてほしい」
「怒鳴りたくないのに、毎日ぶつかってしまう」

と感じている方がいたら、まずは日常の困りごとを「小さく分けて見る」ところから始めてみてください。

私自身、息子の困りごとを
「性格」や「わがまま」ではなく、
「どの場面で、何に困っているのか」
として整理したことで、子どもへの見方も、先生への伝え方も少しずつ変わりました。

この記事にも書いた通り、その整理を一緒にやってくれたのがAIでした。

同じように悩んでいる方へ向けて、
先生に伝える前に、家庭で見えている困りごとを整理できる無料メモを作りました。

朝の支度・宿題・ゲーム・癇癪などを、

・どんな場面で起きるのか
・何がきっかけになりやすいのか
・その時どんな様子になるのか
・どうすると少し戻りやすいのか

に分けて書けるミニシートです。

必要な方は、公式LINEに登録して
「見える化」
と送ってください。

お子さんとの毎日が、少しでも「責める」より「一緒に考える」に変わるきっかけになれば嬉しいです☺️


4兄弟を育てる助産師。
長男のWISC検査・通級・医療機関連携の経験をもとに、AIを使って子どもの困りごとを先生に伝わる言葉に整理する方法を発信しています。


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