発達検査ってどんなもの? ママ目線でわかりやすく解説!
発達検査や知能検査って聞くと、ちょっと難しく感じるかもしれません。
どんな検査なのか
どう役立つのか
を知っておくと、こどもに合ったサポートを考えるヒントになります。
わたし自身も、わが子の検査を通じていろいろなことを学びました。
・発達検査と知能検査の違い
・よく行われる検査の種類
・検査を受ける際のポイントについて
ママ目線でまとめました。
発達検査と知能検査の違いは?

🧩 発達検査とは?
こどもの「全体的な発達の様子」をみる検査。姿勢や運動、社会性など、幅広い分野をチェックします。
赤ちゃんのころから受けられるものもあります。
✔ 発達のバランス をみる(得意・苦手の偏り)
✔ 言葉・運動・社会性など、発達年齢 を確認
👉 例:新版K式発達検査、田中ビネー知能検査
🧠 知能検査(IQテスト)とは?
「どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか」を知るための検査。理解力や記憶力、推理力などの認知機能が中心。
対象年齢は2〜3歳以上が多いです。
✔ 知的な能力 をみる(IQを数値化)
✔ 言語理解・ワーキングメモリ・処理速度などを測定
✔ 小学生以上が対象 になることが多い
👉 例:WISC(ウィスク)、WAIS(ウェイス)など
簡単に言うと、発達検査は「今どんな発達の状態か?」を知るためのもの、
知能検査は 「どんなふうに考えたり、覚えたりするのが得意か?」を知るもの です
どちらの検査も、こどもがどんな特性をもっているのかを知る。
診断を確定するためだけの検査ではなく
「この子にはどんなサポートが必要かな?」
を考えるためのツールとなります。
どんな発達検査・知能検査があるの?

その中でも、特によく行われるものでわが子が受けたものをご紹介しますね。
🟢 新版K式発達検査
新版K式発達検査2001とは
Kyoto Scale of Psychological Development,2001の略。個別式で行う発達検査法。
検査項目に対する被検児(者)の反応を観察し、発達の年齢段階や発達的偏りなどのプロフィールを得ることができる

Kは、京都(Kyoto) を示します
対象年齢:3カ月〜成人
こどもの「発達の年齢」と「実際の年齢」を比べて、発達のバランスをみる検査。
全領域DQ は、発達指数
こどもの発達の水準や偏りを下記3領域から評価
チェックするポイント
✔ 姿勢・運動(ある一定数を満たすと上限になる)
✔ 認知・適応
✔ 言語・社会性
検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し、総合的に判断
実施時間
およそ60分程度
こどもの様子によって90分以上になることもある
1歳のころに受けたとき、こどもが飽きないように遊びながら検査をしてくれました。
★2020年12月に新版K式発達検査2020が出ました2020と2001のちがい
・問題がふえる
・制限時間がある
・集中力があるか
・人の話は、最後まで聞けるのか
切替などを見るために増えた変更点だそうです
※詳しくは、心理士の先生にお尋ねください
🟢 WISC-IV(ウィスクフォー)
WISC-IVとは
Wachsler intelligence scalesの略。ウェクスラー式知能検査
米国のウェクスラーによって開発された世界中で広く普及している一群の個別知能検査

対象年齢
5歳〜16歳11カ月
成人用(16才~89才)は、WAISを使う
知能のバランスをみる検査です。
得意なことや苦手なことが、数値としてハッキリわかります。

全検査IQ(FSIQ)一般的に+-15くらいが平均値とされますなので、だいたい85~115。
IQ85あれば、学年相応の学習は可能と判断されたす。
全検査80以下が知的ボーダーラインと言われました
10の基本検査と5つの補助検査
✔ 言語理解指標(VCI)言葉を理解し、推論する
✔ 知覚推理指標(PRI)目で見たものをどう活用できるか
✔ ワーキングメモリー指標(WMI)聞いた情報を一時的におき、使っていく、短期記憶
✔ 処理速度指標(PSI) 単純なことをすばやくこな 補助検査は、基本検査の代替として使用するので実際に使わないこともある。
カードを使ったり、口頭で質問したり計算することもあります。
実施時間
2時間
早い子は、90分で終わることも
2時間くらいかかるので、こどもの集中力が続くか心配でしたが、長男は「テストを受ける感じ」で挑戦していました。
🟢 PARS(パース)
PARSとは
Pervasive developmental disoeders-Autism Society Japan Rating Scaleの略。日本自閉症協会版広汎性発達障害評定尺度。
PARS委員会によって作成された自閉スペクトラム症の支援ニーズを評価するための評定尺度のこと

PARSは保護者が質問を受けて回答する形式。
幼児期(平均点9点)、児童期(平均点13点)
🟢 CARS(カーズ)
CARSとは
Childhood Autism Rating Scaleの略。自閉スペクトラム症児の診断のための尺度検査

対象年齢
2歳以上
6歳以上からは高機能版も受けられます
保護者用質問紙もありました
わたしとは、別室検査
後日、検査結果を書面でいただきました
🟢 MSPA(エムスパ)
MSPAとは
Multi-dimensional Scale for PDD and ADHDの略。発達障害の特性別評価法
開発したのは、京都大学の船曳康子先生

結果がレーダーチャートで示されるので、どの特性が強いのかが視覚的にわかりやすいです。
エムスパでは、発達障害の特性の個人差について
15項目からレーダーチャートで視覚的に評価。
✔コミュニケーション
✔共感性
✔こだわり
✔反復運動
✔不注意
✔多動性
✔衝動性
✔言語発達歴
※2016年4月1日より医療保険の適用となりました
発達検査を受けるときのポイント

🔸 受ける目的を明確に!
発達検査は、ただ「受けること」が目的ではありません。わが家では、こんな目的で受けました。
✔ 今の発達の様子を知りたい(支援を考えるため)
どんな環境が合っている?
どんなサポートが必要?
家庭や学校でどんな工夫ができる?
✔ 就学や進路に向けた資料として
就学相談や支援級の検討 をするときの参考として
✔ 療育手帳や特別児童扶養手当の申請のため
🔸 どのタイミングで受ける?
✔ WISC-IVは、最低1年あけるのが推奨されています
✔ 新版K式は、半年おきに受けられます
✔ 予約は早めに!病院によっては3〜6カ月待ちも
✔長期休みに検査予約がオススメ
就学前や手当の申請前に受けると、書類の準備がスムーズになりますよ。
🔸 検査の結果は、その日のコンディションにも左右される
おなじこどもでも、受けるたびに違う結果が出ることがあります。次男も、そのときの気分や集中力で数値が変わりました。
🌱 「結果=すべて」ではない!
検査は あくまでこどもの特性を知るためのツール。
数値だけで判断せず、「どんな特性があるのかな?」と知るきっかけ にすると気持ちがラクになります。
📝 苦手なことがあってもOK
発達検査を受けると、「この部分が苦手」とわかることがあります。
それは 「伸ばせる部分を知るチャンス」
「苦手をどう補う?」と考えると、こどもに合ったサポートが見えてくることも。
「この結果がすべて!」と思い込まなくても大丈夫。あくまで成長の一つの目安として考えればよいのです。
発達検査の誤解と注意点

よくある誤解❌
❌ 発達検査を受ければ、自閉症スペクトラムやADHDの診断がわかる? → NO!
❌ 知能が高いから困りごとはない? → NO!
検査はあくまで「こどもの特性を知るためのツール」。
結果だけで こどものすべてがわかるわけではありません。主訴、生育歴から本人の困り感など総合的に情報を集めてドクターが診断します。発達検査や知能検査は診断材料の1つ。
学校の先生や相談員から
「検査を受けてきてください」と言われたときは、
「なぜ必要なのか?」を確認するのも大切。
テストをするかどうかは主治医や実際にテストを行う心理職が最終的に判断されます。
受けたいからと言ってすぐに受けれるものではないそうです。
長男の検査結果とわたしの気づき

長男の検査結果を見たとき、わたし自身も「こんなに得意と不得意に差があるのか」と驚きました。
一般的に、定型発達のこどもはWISC-IVの場合、各検査項目の数値が 7〜13の範囲 におさまることが多いそうです。
(10が平均値で、多少のバラツキがあっても4つ以内に収まるのが一般的)
長男の場合、この範囲を大きく超えた「得意」な部分と、逆にかなり低い「苦手」な部分がありました。
検査結果を例えるなら…
✅ インプットは完璧!
立方体の絵の仕組みは理解できる
❌ でもアウトプットが苦手…
自分でその絵を描くことはできない
🔺 自分が描けないことも理解している
「やり方はわかるけど、できない」が本人もわかっている状態
知能指数(IQ)だけを見ると高く見えますが、それだけでは長男の「困り感」は測れません。
「できないことを隠す」 ことが長男にはできてしまうため、周囲から「困っていない」と思われがちです。
実際には…
・理解はできるのに、うまく表現できない
・話していることと、実際の行動が一致しない
・「本当は苦手」なことを無理して頑張っている
そんな状況が続くと、本人も
「頑張っても伝わらない」
「わかってもらえない」
と、どんどん自己肯定感が下がってしまいます。
わたしは「できる・できない」だけではなく、
どこでつまずいているのか を知ることが大切だと感じました。
検査結果を見て、わたしは
「長男は頭の中では理解している。でも、実際の行動にうまくつなげられないのかも?」
と気づくことができました。
発達検査は、診断のためだけではなく
こどもがどんな特性を持っているのかを知るためのツール でもあります。
その結果をもとに、
どうサポートするか、
どう環境を整えるか
を考えることが大切なんだと実感しています。
検査の結果の伝えられ方は施設によってちがうこともある

回答の仕方には、こんな違いがあります。
① 点数のみを教えてくれる
② 検査態度のみを教えてくれる
③ ①と②両方教えてくれる
④ 保護者が申請書を記入すれば書面で回答してくれる
⑤ 申請書なしでも書面と口頭で説明をしてくれる
⑥ 何が苦手で何が得意かのみ教えてくれる
わが家の場合、最初は点数すら教えてもらえませんでした 。
つまり、⑥の「何が得意・苦手か」の説明だけ。「もっと詳しく知りたい」と伝えたことで、ようやく点数を教えてもらえました。
病院によって検査結果の開示ルールが違うので、前もって 確認してみてくださいね。
「機嫌が悪いとき」の検査も、実はアリ?

機嫌が悪いときに受けるのもアリなのは…
「一番できない状態」が分かるから 。
こどもが本調子でないときにどれくらい対応できるのかを知ることで、
「普段の生活でどんな困りごとが出やすいか」がより明確になります。
長男の検査でも「やる気が出ないと、どこまで落ちるのか」がよく分かりました。

発達検査や知能検査は、こどもの困りごとをサポートするヒント になります。
✔ 検査を受ける目的をハッキリさせよう
✔ 予約は早めに!(病院によって待ち時間も違う)
✔ 結果はあくまで目安。「この子の今」を知るツールと考えよう
✔検査時間に2時間かかるので、きょうだい児の預け先を確保しよう
✔ママは、まったりとココロ落ち着けれる場所で待とう
「数値」や「診断名」だけにとらわれず、結果をどう活かしていくか、一緒に考えていけるといいですね。
もっと詳しく知りたい方へ
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