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晩秋の北の大地を巡る。湿原とヒグマと擦文文化 ー ふらり北海道旅 釧路編【旅の栞】ー

あっ!!

妻が助手席で叫ぶ。
ホテルの部屋に、熊鈴を置き忘れてきたらしい。ここは、市内のホテルから車で30分ほど来た、釧路湿原へ続く道路。誰もいない湿原の木道を歩くため、早朝出発したのだが、やむを得まい。クマよけの鈴は必須だ、取りに戻ろう。北海道の熊は、本州のツキノワグマより大きなヒグマなのだ。

◇◇


本日の、なぐなぐツーリスト(なぐツー)は、釧路湿原を満喫する旅(マニアック秋編)をお送りいたします。
観光客の少ない秋。釧路湿原の木道や展望台を、ぐるりと巡る計画なのだ。どんな景色に巡り合えるのか。それでは、はじまりはじまり~

なんとか熊鈴をゲットし、予定より1時間遅れで、恩根内おんねないビジターセンターに到着。

な・の・に!




昭和のアニメみたいに

ガーン

という音が、脳内に響き渡る。

本日は、11月3日
昨日、熊が出たらしい。
ちょっと待ってよ、くまさん・・出るなら明日でしょ!(林先生風に)
いや、今日出会わなくて良かった、と考えよう。

そういえば、童謡『森のくまさん』の歌詞は、呑気過ぎだよね。


ちなみに、恩根内木道は、こんな感じ。(2009年なぐツー夏旅にて)
釧路湿原で、唯一湿原内を歩けるのだ。

確かにこの状況で、熊には出会いたくない・・


▼ 釧路市湿原展望台

やむを得まい。
先ほど通り過ぎた、釧路市湿原展望台に戻る。

ここには、釧路市内から一番近い散策道と展望台がある。恩根内おんねないの木道と訪問順序を逆にしたのには、もちろん理由がある。「北斗遺跡」に興味があったからだ。

今から歩くルートは、赤線周回コース部分+アルファ

釧路市立博物館より引用

釧路市湿原展望台の駐車場に車を停めて、木道(赤線)を左回りにぐるりと回り、途中右上の竪穴住居跡群を経て、右端の史跡北斗遺跡展示館に寄る。そして、再びぐるり木道に戻り、展望台に帰ってくる計画だ。
北斗遺跡展示館の開館時間に合わせて、恩根内と順序を逆にしたのだ。


な・の・に!


こちらは、三日前の目撃情報

ちょっと待ってよ~ ♬(大黒摩季風で)

とほほ・・

昨日は、順調な一日であった。
素敵な世界三大夕日も観れたし、サンマの刺身やたちポンにも出会えた。昨日の反動が、一気にやってきた。

くまったなぁ・・

と、オヤジギャグを飛ばしつつ
心の中では、やはりか・・と思っていた。というのは、鶴居軌道の存在だ。先ほどの地図をもう一度見てほしい、最上部にまっすぐな湿原遊歩道があるよね。ここは、昭和43年(1968)まで走っていた鉄道(鶴居村営軌道)の跡なんだ。

先ほどの恩根内ビジターセンターからここまで、4キロくらい。しかも鉄道跡の直線遊歩道。ねこまっしぐらならぬ、くままっしぐら状態なのだ。

気分を切り替え、屋内施設だけでも観ていこう。

▼ 北斗遺跡展示館

実は、釧路湿原の周辺では遺跡が多数出土している。そのひとつ、北斗遺跡は、続縄文文化や擦文さつもん文化の遺跡だ。北斗遺跡展示館は、それらを見学することができる。ここだけでも観ておこう。

なんと無料!

東南アジアから渡来した稲作文化(と弥生人)、これが日本の縄文文化を駆逐する。ところが津軽海峡を越えられなかった稲作と弥生人。寒冷地の北海道は、自然を管理する弥生文化ではなく、自然と共生する縄文文化が残る形となる。そしてその後も、本州からの影響は薄れ、サハリンからの影響を強くしてゆく。

縄文式土器は、縄の形が残る土器だよね。北海道で花開いた擦文文化は、擦ったような文様が残った土器が残る。だから擦文文化なんだ。へぇー

って書くと、すんごく古代の話みたいだよね。ノンノン違うのだ。下記の年表を見てほしい。

北斗遺跡展示館より

1万年以上も続いた縄文時代。その縄文時代においては、北海道南西部は東北地方と同一の文化圏を形成する。また、北海道北東部も同様に縄文文化圏を形成していた。これが稲作の到来で変化を見せる。本州が弥生時代に移り変わった西暦0年前後から、たもとを分かち北海道では縄文時代に突入。本州では、古墳時代を経て「光る君へ」の平安時代に移り変わっていく中。北海道道東では、擦文時代が絶頂期を迎える。

アイヌの時代は、その後なのだ。最近なのだ。そして以外に短い。
北海道は、ずーっとアイヌの方々が住まうてきた土地だと思っていたが、少し違うようだ。もう少し勉強せねば・・

参考情報『北海道の縄文文化』より
(北斗遺跡展示館にて取得)

北海道環境生活部 縄文世界遺産推進室 発行


擦文土器と竪穴住居

屋外に広がる復元住居を見たかったなぁ・・


さて、予定外に早い(ただいま10時ちょいすぎ)が、次に行こう!釧路湿原は、一日では回れないくらい広いのだ。


一日は始まったばかり

クマさんではなく、素敵な景色に出会えることを祈って・・



ー 次回予告 ー

釧路川のほとりを歩く

そして、展望台に登って
電車を待つ。

誰もいない秋、混んでる場所が嫌いな方
おススメですよー

それでは、次回もなぐツーを
おっ楽しみにーー!


つづく…

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