信州上田界隈の歩き方 冬散歩 ー 塩田平あじさい小道とレイライン編 ー
「あの~」
恐る恐る話を切り出す。
「駐車場をお借りしても良いですか?」
はいどうぞ。丁寧な言い回しの言外に、なんだか笑われているような気がした。寒い冬、こんなところに車を停めて、どこいくんだい君たちは。そう言われているような気がした。
◇◇
▼ 塩田平
本日の行き先は、上田駅前の観光案内所から持ち帰った冊子を見て決めた。ここにしよう!本日は、大晦日。2024年の最後を飾るのは、ココだ!
日本遺産 塩田平「太陽と大地の聖地」
ということで、やってきました。塩田平。周りを山に囲まれている盆地で、晴天が多い土地。なのだが、昨夜少し雪が降ったようだ。
本日は、少しマニアックな訪問先、塩田平に行ってみたい方へお送りします。
駐車場に車を停め、外に出る。吐く息が白い。
周りもうっすら雪化粧だ。

▼ 日本遺産って?
ところで、日本遺産ってなに?
世界遺産の日本版パクリ? いえいえ違うんです。
突然ですが、説明しよう!
世界遺産は、保護が目的
日本遺産は、活用が目的
伝統芸能や文化歴史を、地域全体でまとめて情報発信、地域を活性化しよう(観光客を呼ぼう)という魂胆なのだ。
まだまだ知名度の低い日本遺産ですが、見つけたら立ち寄ってみよう。
▼ レイライン
「太陽と大地の聖地」というなんだか怪しいテーマの塩田平。上田駅から車で20分の距離だ。
怪しいときは、宗教が絡んでいる(笑)。この辺りは、平安時代や鎌倉時代から栄えた神社仏閣のある歴史ある場所。そして、古い祭事施設は、太陽の位置を意識している。ここ塩田平の神社仏閣は、夏至の朝日に沿って直線状に配置されているのだ。これがレイライン。

◇◇
前置きが長くなりましたが、最初の場面に戻る。ここは、中禅寺の駐車場。本日のなぐなぐツーリスト(なぐツー)は、ここを起点に、レイライン上にある神社仏閣を巡りまーす。そして、日本遺産塩田平も併せて紹介します。
▼ 中禅寺
ここには、現存する信州で一番古い木造建築、薬師堂がある。
って、聞いていたのに
ピッカピカ

実は、訪問した数日前に改修工事を終えたばかり。ピッカピカの一年生状態。
風情がない、って言ったら怒られるだろうか・・
日陰の枯山水の方が、風情がある。

次行くよ!
すぐお隣にあるのが
▼ 塩野神社
非常に珍しい造りの神社。由緒もある。塩田北条氏・武田氏・真田氏と、時の統治者の庇護を受けてきた。
境内に入ると、寒さとは別の凛とした空気に包まれる。
屋根付きの太鼓橋は、初体験

拝殿も独特
2階建て

▼ 塩田北条氏
先ほどさらっと書いたけど、武田、真田は知ってるけど、塩田北条って何?
またまた説明しよう!
大河「鎌倉殿の13人」の主役北条義時。その孫にあたる北条義政がここ塩田平に移り住んで塩田を治めたのだ。へー
ただ塩田北条は、鎌倉幕府の滅亡とともに3代で幕を閉じる。たった半世紀の統治であったが、地元民からの崇敬は厚かったみたい。
塩田神社の次に訪れたのが、龍光院
ここには、供養塔が建てられていた。
なんと!昭和になってから・・
他所から来た我々にとっては、塩田北条って誰?正直知らんし・・って感じですよね。笑

供養塔に興味がある方は、この案内版が目印

北条氏は、旧字体で書くと「北條氏」。
塩も、旧字体では「鹽」なので、本来は皿が幅を利かせている状態(皿部)が正しいんだろうね。
さーて、続けて歩くよ
▼ あじさい小道
今更ですが、今我々が歩いている道は「あじさい小道」といいます。レイラインがある、だけじゃぁどうすれば良いか分からないよね。こうやって観光客を呼ぶ工夫をしているのが、日本遺産なのだ。

塩田平を語るうえでのポイントが、この案内板に隠されています。それは、なーんだ?
それは、「池」
ココは雨の少ない地域だと説明したよね。なのに、田んぼが広がっていた。ということは?
そう、先人の努力の結晶がため池なのだ。今でも40余のため池が、稲作を支えている。そして、かつては上田藩の財政を支えた場所なのだ。
そりゃ、時の統治者が庇護するよね。

急に、びちゃるなと言われても・・
オイラは、どうすればよいの?
なんて言っているうちに
ゴール!
▼ 前山寺
弘法大使が開いたとされる、由緒ある寺。

参拝を済ませ、重要文化財の三重塔を眺める。
はーい
それでは、スタート地点の中禅寺に戻ります。体も徐々にあったまってきたが、それに逆比例して
お腹が・・空いてきた・・
見るものすべておいしそう。

往復2時間ちょいの冬散歩。
◇◇
そして、歩いた後の楽しみは、
▼ うぇい!
本日は、大晦日でしたよね。
となれば・・・


みどり大根、赤大根、りんご、かき、きのこ、かぼちゃ、人参、おいも、野沢菜漬、クレソン、春菊
歩いているときは、誰にも会わなかったのに、
皆さんここにいたのか!
地元の方に人気のお店。
自家栽培、自家製粉、純国産にこだわった蕎麦屋
「倉乃」にお邪魔しました。(中禅寺から車で10分)
歩いたあとの昼食は、ココで決まり!
これにて、上田冬散歩後編は、おしまい。
マイナーな場所を、ふらり歩くのもいいもんでしょ。
次回は、上田駅周辺
絶対行くべし、オススメのお店を紹介します。
次回もおっ楽しみにー!
(つづく…)
<追記:2025/03/15>
Eijyoさんの推進されるクラブに、追加投稿します。
合わせて、倉乃について補足します。
上田市には、蕎麦栽培が盛んな地域があります。そのひとつが、上田市北部の真田地域、菅平スキー場の近くと言った方がピンと来るかな。倉乃では、真田渋沢地区で自家栽培!そば粉にこだわった、絶品蕎麦が味わえます。ぜひどうぞ。
ただ、私が訪れた大晦日は、自家栽培渋沢の蕎麦は、(不作のため)売り切れ・・(泣) 食したのは、渋沢と北海道産のブレンド二八そば、それでも国産100%は、貴重な存在。地元産食材の天ぷらとともに・・おいしゅうございました。
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