春日山原始林を救え。そして、ファンになろう。日本が詰まった自然林を歩く ー 【旅の栞】原始林散策編 ー
本日の「なぐなぐツーリスト(なぐツー)」は、世界的にも珍しい保護された森林「春日山原始林」を歩きます。
春日山原始林って何?
そして、今起きている問題、なぐツーにできることを掘り下げていきます。
本日のなぐツーは、社会派ですぞ
◇◇
なぐツーの朝は、早い。
JR奈良駅から循環バス(外回り)に乗る。車窓からは、朝靄が残る公園が見えてきた。「東大寺大仏殿春日大社前」で、ほとんどの客が降り、シーンとした車内。ずらし旅の我々は、もう少し先の「破石町」で下車しよう。

あっ、ちなみに
本日は、歩きやすい靴をご用意ください。
町なかですが、山をなめちゃあいけません。天候が変わりやすいので、ご注意を(特に、春先は要注意)
▼ 本日のコース
ここで、本日の行程を説明しよう。
春日山原始林の全体図は、こんな感じ。
赤色のコース(春日山遊歩道)を、左下から左回りでぐるりと歩きます。

ざっくり3時間あれば大丈夫。
バス停から、15分程舗装路を歩くと、舗装路からの分かれ道に「春日山遊歩道入口」の看板があります。
熊鈴もセット!
高低差も少なく、歩きやすい道です。

▼ 奈良のシカ
「奈良のシカ」には、定義がある。
住んでいる場所によって、「奈良のシカ」か「ただのニホンジカ」かが決まるのだ。どうでもいい、と思ったアナタ。
ノンノン、これが鹿さんにとっては運命の分かれ道なのだ。奈良のシカは、国の天然記念物なので、大事に保護されるのだ。
白金に住めば「シロガネーゼ」。奈良公園に住めば、「奈良のシカ」を名乗れるのだ。えっ?シロガネーゼ知らない?
話を戻そう、実は、この春日山原始林に住む鹿も「奈良のシカ」を名乗れる。山に住んでも都会ぶることができるのだ。
春日山の鹿は、人馴れしていない。
こちらの様子を窺い、距離感を保つ。

コチラが、昨日出会った、公園近くの鹿
鹿せんべいなんて、欲しくないもんねー
って、視線をそらしているけど、めっちゃ気になっている。
幼稚園児みたいでカワイイ。

春日山に戻そう
▼ 常緑広葉樹
広葉樹は秋に赤く色づき、冬に葉を落とす。
って、イメージあるよね?
ところが、春日山では、広葉樹なのにいつも緑が生い茂る。広葉樹でも椎の木や樫の木は紅葉しない。これらを、常緑広葉樹という、そして、その森を「照葉樹林」って言うんだ。へー
都市近くに、大規模な照葉樹林が残るのは、かなり珍しいのだ。

歩きながら景色を眺めていると、視線を感じる。
そう、気づくと鹿がいるのだ。
じっとこちらを窺う。

私は、距離感の近いヒトが苦手だ。
ヒトもシカも、これくらいの距離感が心地よい。
▼ 勅令を守り続けて千百年
「狩猟、伐木を禁止」
平安時代に仁明天皇が、勅令を出します。
それ以来、千百年もの間、人々は愚直にこの禁制を守ってきた。いやー日本人らしいよね。そのおかげで、都会に居ながら大自然を楽しむことができるのだ。これが、古都奈良の魅力のひとつ。

ただ、どうしてもオイラは、「なぜ」
を知りたくなる。
なぜ、勅令を出してまで、森を保護しないといけないのか?
宗教都市であった奈良は、建築物が多く木材需要が旺盛であった。また、そこで暮らす人々の燃料も、当時は石油ではなく薪だ。春日社の裏山(神域)が荒れ、神威を損なうのを恐れたのだ。春日社が、権力者藤原氏の氏神を祀っていたことも影響しているのだろう。
山が禿げると、神様も困る。禿げて威厳が出るのは、僧侶だけなのだ。
まぁ、結果として奈良の誇り。いや、日本人としても自慢できる森が残ったんだから、まぁいいか。
▼ 鹿は神の使い
ところが、いま日本が誇るこの森がピンチなのだ。
山歩きをしている方なら、今までの写真で気づいたかもしれない。森が明るすぎるのだ。特に、下の方がスカスカなのだ。
次世代の樹になる若芽を、鹿が食べてしまうのだ。現在、春日山原始林は、日本人も真っ青な、後継者不足の高齢化社会になっている。
寿命で倒れる木々。加えて、虫の被害も増えているらしい。

ところが、さっき説明した通り
「奈良のシカ」は、天然記念物。保護対象なのだ、やっかいなのだ。
春日大社に祀られている武甕槌神は、遠路はるばる鹿島神宮から来た。鹿さんに乗って。って、ことは鹿島神宮には、タケミカヅチは居ないってこと?
それとも、ディズニーランドのミッキーマウスと違って、あっちでもタケミカヅチこっちでもタケミカヅチ、出没できるのかな?
閑話休題
このままでは、千百年守られてきた原始林が損なわれてしまう。なんとか食い止めねば。私にできることは、この現状を知っていただき、ぜひここを訪れて欲しい。興味を持つ方が増えれば、自然と保全活動の輪も広がると信じています。
▼ 雪!!
山の天気は、変わりやすい。
曇が広がるとあっという間に、雨が・・・
と思っていたら、
ん?
なんか、白い。
慌てて、「首切り地蔵」横の東屋に退避。

ちなみに本日は、3月8日。
奈良市内で、雪が降るなんて・・
聞いてないよー
数日前に、山の辺の道を歩いた時は、半そでだったのに・・
本日は、慌てて、ウィンドブレーカーを着込む。
▼ ご褒美
山から下りてくると、下界は雪どころか、雨の気配もなし。
やはり、山の天気は、なめちゃあいけないね。
で!
3時間歩いた後の、ご褒美は
ココです。

大人気店でも、11時前なら空いていると踏んでいた。
予想通り。
じゃーん

イートインは、予約必須ですが、テイクアウトもできます。
ショーケースを見ていると、色々欲しくなって、結局6種類(夕食分)も買っちゃいました(笑)
と言うことで、奈良旅はおしまい。
午後は、地元愛知へ移動。
二泊三日の奈良旅、
初日に紹介した、旅の栞は、コチラでしたね。
・山野辺の道を歩く、夜は蕎麦遊膳
・春日大社で、秘密の朝会
・春日山原始林を歩く、春なのに〇〇
楽しんでいただけましたか?
では、また、次の旅先でお会いしましょう。
おったのしみにー!
(つづく…?)
最初から読んでない方は、コチラ
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