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内部監査人がAIを監査する時代へ 〜AI監査資格「AAIA」合格記〜

こんにちは。ないかんMeetupファウンダーの磯部です。いつもないかんMeetupを応援いただき、ありがとうございます。

このたび2026年6月に、ISACAのAI監査資格「AAIA(Advanced in AI Audit)」に合格しました。これから受験を考える方の参考になればと思い、noteを作成いたしました。

なぜ内部監査人がAI資格なのか

きっかけは、世の中でも社内でもAI活用が加速していることへの危機感でした。AIの「作り手」「使い手」は増える一方、「そのAIは信頼できるのか」を独立した立場で確かめる「確かめ手」はまだ圧倒的に少ない。ならば内部監査人こそがその役割を担うべきだと考え、挑戦を決めました。

AAIAという選択肢(AAIAとは何ぞや)

AAIAは、2025年5月にISACAが新設した、AI監査に特化した世界初の上級認定資格です。試験はCBT形式で90問・150分、合格基準は800点満点中450点。出題は「AIガバナンスとリスク」「AIオペレーション」「AI監査ツールと技法」の3領域です。受験にはCIA・CISA・CPA等の資格保有が必要ですが、追加の実務経験要件はなく、これらの資格があれば試験合格のみで認定されます。現在は日本語受験も可能です。

6週間・50〜60時間の勉強法

AI学習の助走として、2026年2月に生成AIパスポートを取得しました(勉強時間は約20時間)。先にAIの基礎用語に慣れておいたことで、AAIAではAI監査特有の論点に集中できました。

AAIA本体の学習期間は約6週間、平日早朝と土日で計50〜60時間でした。教材はISACA公式テキスト(日本語版)と公式問題集が軸です。問題集を1セクション解き、迷った論点をAIに質問して深掘りし、テキストの該当箇所で確認する。このサイクルを3回転させて合格水準に到達しました。

学習方法のもうひとつの柱が、NIST AI RMF・EU AI Act・ISO/IEC 42001・OECD AI原則といったAIに関連するフレームワークの理解でした。自主基準・法令・マネジメントシステム規格・価値観合意と性質が異なるため、この違いを押さえていくと論点整理が一気に楽になりました。

合格して見えたこと

本試験で問われるのは、丸暗記ではなく「なぜその統制が必要か」という考え方です。データポイズニング、バイアス、過学習といったAI固有のリスクを監査人の言葉で語れるようになったことが、認定証以上の財産になりました。

実務への手応えもすでにあります。CIAで培った土台の上に、AI導入の妥当性、セキュリティの対策、説明責任の所在を検証する視点が加わり、監査計画の立案やAI利用ガイドラインの妥当性検討など、日々の業務に直結しています。実際、当期の内部監査ではAIガバナンスを重点監査テーマに据えています。

内部監査はAIで再定義される

監査人の役割は「人と業務を見る」ことから「AIとその統制を保証する」ことへ広がっています。グローバル内部監査基準(GIAS)もテクノロジーリスクへの対応を明示的に求めており、AIガバナンスはこれからの内部監査の中心テーマになると確信しています。

AIガバナンスの学びに、資格は要りません

ここまで資格の話をしてきましたが、AIガバナンスの学びそのものに前提資格は不要です。NIST AI RMFなどのフレームワークは誰でも今日から読めます。私自身、AIと対話しながら効率よく読み進められました。また、生成AIパスポートのように受験要件のない資格もあります。そのうえで、いずれAAIAをと考えるのなら、CIAやCISAが「入場券」になります。ご自身のペースで段階を選べるのが、この分野の良いところだと感じています。

ないかんMeetupで一緒に学びませんか

ないかんMeetupは、「内部監査を再定義」をミッションに、IPO準備・スタートアップの内部監査人が集う勉強会です。AI部会も始動しています。一人部署が多い内部監査の世界だからこそ、AIを利用した監査、AIリスクを対象とした監査といった最前線のテーマも現場目線で率直に語り合える場を大切にしています。ご関心のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

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