見出し画像

『45の夜』/中年にもほどがある

拝啓 尾崎豊様

あなたは以前「15の夜」という曲で、「自分の存在が何なのかさえ解らず震えている」と歌っていました。

先日、「かつて15歳の少年だったサラリーマン」の悲哀を「35の夜」という替え歌にしました。
『35の夜』

そしてあの詞から十年後の「45の夜」を書いてみました。

それでは参りましょう。
曲は「15の夜」でお読みください。


『45の夜』

曲:尾崎豊
詞:Taby

手書きの始末書と現実を見てる俺
役員の話はうわの空 将来を悲観してる

やり場のないストレスを キャバクラで出したい
嫁に隠してる 秘密の口座 見つかれば俺のものでない

しゃがんで飼い犬に 手の平向けると
「お手」のひとつも解りあえず 主人を睨む

そして嫁達は今夜 寿司屋に行く計画を立てる

「俺が今日 残業で 遅くなるからー」

ひと月の食費が いくらのかさえ解らず震えている
45の夜ー

準急電車で走り出す 行き先は立ち飲み屋
煙草のけむり立ちこめる中へ

嫁には縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした45の夜

【2番】

冷たい風 冷えた躰 人恋しくて
店の前で立つギャルの横を 「セットいくら?」と聞くだけ聞く

闇の中 ポツンと光る モツ煮込みの店
千ベロで買えるぬくもり 熱燗を握りしめ

リストラがあるかも 解らないけど
同期と俺は 定年退職 ずっと夢に見てる

役員達は 利益を上げろ上げろと言うが 俺は嫌なのさ

「つまらない商品に 社運を賭けている ならば~」

なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な
45の夜

準急電車で走り出す 行き先は立ち飲み屋
煙草のけむり立ちこめる中へ

ローンに縛られたくないと 逃げ込んだ この夜に
自由になれた気がした 45の夜


また哀愁のある歌詞になってしまいました・・・。
▼「35の夜」

#岩男を笑わせろ杯 735文字

いいなと思ったら応援しよう!