赤魔道士は器用貧乏なのか?(何でもできる人の価値を考える)

赤魔道士というジョブを考える
皆さんは、RPG(ロールプレイングゲーム)は好きでしょうか。
私は子どもの頃から、この手のゲームが大好きでした。
世代的には『ストリートファイターII』や初代スマブラが流行っていた頃ですが(年齢がバレますね笑)
私はどちらかというと『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』ばかり遊んでいました。
RPGの魅力は、「現実ではなれない自分」になれることです。
勇者になったり、魔法使いになったり、世界を救う英雄になったり。
現実では経験できない人生を、ゲームという世界で疑似体験できる。
だから、私はRPGが好きなのだと思います。
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赤魔道士というジョブを考える
皆さんは、赤魔道士を使ったことがありますか?
FF5ではおなじみのジョブですね。
攻撃魔法が使える。
白魔法も使える。
しかも剣まで装備できる。
子どもの頃の私は、「何でもできるなんて格好いい!」と思っていました。
では、赤魔道士を使ったことがある皆さんに質問です。
赤魔道士のまま、エクスデスに挑みましたか?
おそらく、多くの人の答えは「ノー」でしょう。
かくいう私もそうでした。
序盤は便利です。
でもゲームが進むにつれ、
攻撃なら黒魔道士。
回復なら白魔道士。
剣ならナイト。
それぞれの専門職には敵わなくなっていきます。
まさに「帯に短し、襷に長し」。

そして多くのプレイヤーは、最強アビリティの「れんぞくま」を覚えた瞬間、赤魔道士を卒業します。まさに、パーティから追放される瞬間です。
ジョブそのものではなく、アビリティだけを残して。
ある意味、赤魔道士とは「れんぞくまを覚えるためのジョブ」なのかもしれません。
(赤魔道士を愛してる人がいたらすみません笑)
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なぜ赤魔道士というジョブがあったのか?
でも、本当にそうでしょうか。
ここからは完全に私の妄想です。
設定資料を読んだわけでもありません。
ただ、世界観を考えていると面白いことに気付きました。
FF5の主人公たちは異常です。
ジョブチェンジができます。
しかも、ほぼすべてのジョブを極めることができます。
ナイトにもなれる。
黒魔道士にもなれる。
忍者にもものまね士にもなれる。
冷静に考えると、人間兵器です。笑
でも、世界中の人たちがそうなのでしょうか。
おそらく違います。
ナイトは一生ナイト。
白魔道士は一生白魔道士。
狩人は一生狩人。
一人一つのジョブを磨きながら生きている世界だったはずです。
そう考えると、赤魔道士の存在意義も変わってきます。
あらゆるジョブを極めた主人公4人だけでパーティーを組むなら、赤魔道士はいらないでしょう。
だから非戦闘職っぽい、薬師や踊り子、吟遊詩人もいる。
一人一ジョブしか持てない30人の騎士団や100人のギルドだったら私は、赤魔道士はむしろ重宝されたのではないかと思うのです。
前衛が足りなければ前へ。
回復役が倒れたら回復へ。
状況に応じて穴を埋める。
赤魔道士は、4人パーティーのジョブではなく、「組織のジョブ」だったのではないでしょうか。
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れんぞくまは努力の結晶だった
さらに妄想を続けます。

赤魔道士本人も、自分の限界には気付いていたはずです。
剣ではナイトに勝てない。
黒魔法では黒魔道士に敵わない。
白魔法では白魔道士に及ばない。
才能という壁は越えられない。
では、どうするか。
「一発で勝てないなら、二発撃てばいい。」
そうして生まれたのが「れんぞくま」。
一回の詠唱で敵わないなら、二回撃つ。
器用貧乏だからこそ、手数で勝負する。
だから最後に覚えるアビリティなのではないでしょうか。
最初から持っていた才能ではなく、苦心の末にたどり着いた、赤魔道士なりの答えだった。
私はそんな背景を勝手に想像しています。
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私は赤魔道士だった
こんなことを考えるようになったきっかけがあります。
以前、上司との面談でこんなことを言われました。
「◯◯さんって、良くも悪くも普通だよね。何でもできるけど、これだけは誰にも負けない、という特徴があるわけではないよね。」
かなりストレートな言葉です(笑)。
でも、不思議と嫌な気持ちはしませんでした。
むしろ、「そうなんだよな」と腹落ちしたのを覚えています。
私は人事、営業マン、工場の総務、海外関係、ベンチャー企業への出向、そして現在は経営企画など、さまざまな経験をしてきました。
この中でも人事は10年くらいやってるので、人から見れば、人事の専門家と思われるかもしれません。
でも私から見ると、人事には採用一筋、労務一筋、制度設計一筋◯◯年、社労士や労働労弁護士など、本物の専門家がこの世にはたくさんいます。
私はどのジョブも極め切れていません。
でも、それぞれのジョブの言葉は少しずつ分かるようになりました。
さらに、転機になったのは、キャリアコンサルタントとして多くの人と面談し、経営企画でさまざまなプロジェクトを担当するようになってからです。
私は自然と、
「この人をゲームのジョブに例えるとしたら何だろう。」
そんなことを考えるようになりました。
そして、自分自身を振り返った時、真っ先に思い浮かんだのが赤魔道士だったのです。
※もちろん、ステレオタイプに当てはめることで自分の思考にバイアスがかかる可能性があったり、そもそも人は、場面や置かれている状況により役割(ロール)が変わります(詳しくは、ライフスパン、ライフスペース理論byスーパー)ので、こういう考え方自体がどうなの?というのもあるかもしれませんが、私自身は、ストレングスファインダーや、MBTIのようなイチツールくらいの感覚で、頭の中の思考実験用にしています。

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管理職になって、赤魔道士を再評価した
そして、数年前から部下を持つようになって、考え方が変わりました。
昔はエースが欲しいと思っていました。
でも実際にチームを運営すると、本当に助かるのは赤魔道士のような人です。
野球で言えば、
内野も外野も守れる。
打率は.250。
ホームランは年間3本。
でも送りバントが異常にうまい。
代打でも守備固めでも文句を言わない。
枠を開けるためにベンチ外やファームに置いてと、「自分の役割」を認識して腐らない人。
そんな選手です。
シーズン前に「4番を任せよう」とはなりません。
でも一年間戦うと、
「ショートが離脱?じゃあ彼で。」
「外野が足りない?じゃあ彼で。」
「今日は一点を取りにいく。送りバントを。」
そんな場面で何度もチームを助けてくれる。
会社も同じでした。
管理職になって思うのは、
「どこに置いても一定以上の成果を出してくれる人」
のありがたさです。

私の短期的なキャリア目標はまさしく、赤魔道士を極めることにあります。笑
将来的にはなにか専門を極めたいですが、多分性に合わないです。
趣味も、キャンプ、ゲーム、ゴルフ、トライアスロンいろいろやりたいし、仕事も楽しいけど、妻や子どもも大切。なんでもかんでもやりたがる私にはちゃうど良いのです。
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追放後?
最近流行りの「追放もの」。
「お前みたいな中途半端な奴は、S級パーティーには必要ない。」
そんなセリフで追放されるのは、たいてい赤魔道士みたいなジョブです。
そしてテンプレートのように、
追放された主人公は外で大活躍し、
追放した組織は崩壊していく。
もちろん、現実はそんなに単純ではありません。
でも、一つだけ思うことがあります。
こういう人は、いる間よりも、いなくなってから価値に気付かれることが多い。
部門と部門をつなぐ人。
専門家同士を翻訳する人。
急な穴を埋める人。
そういう役割は、成果としては見えにくいからです。
だから私は、自分が赤魔道士なら、それでいいと思っています。
4人パーティーでは選ばれないかもしれない。
でも100人ギルドなら、きっと出番がある。
そう信じて仕事を頑張ろうと思います。

※本記事では生成aiを活用して、赤魔道士さんのイラストを作成しています。
