見出し画像

シロクマ杯勝手に【七田賞】

始めに…
大変 申し訳ありません。。。白状いたします。
ここ数週間ノートを開ける事が出来ず…
シロクマ杯への投票も、何もかも…
見逃しておりました!!!
本当に申し訳ありません。

ということで、応募俳句もほとんど目を通すこともなく
予選通過した作品も、大賞も…実はいまだ、どのご句が取り上げられたのかさえ私存じておりません。(´;ω;`)

せめて勝手に賞だけでも参加させていただきたく思い、
今回、本当に全く持ってブラインド選出での賞です:)

選出方法は…

こちら一覧から、好きだと思った句を選出
その後、各ご句にそれぞれコメントをここで書きまして、
これを書いている時点でも、どなたがお詠みになった物かも分からないというコメントもブラインドという感じです。
なので、私の解釈が大いにずれている可能性がありますので、そこは「七田の感性」としてお受け取りいただければと思います:)
そんな風に詠んだわけではない…となるかもしれませんが、私が好きと感じたことは事実ですので:)

記事を出す前にそれぞれ皆様の記事に飛んでリンクを張らせていただいたので、まだ好きもつけていない状態です。のちに再度お伺いいたしますね:)


今回七田賞、、、ブラインドという事で、とにかくこれは好きだ!と感じたものを取り出して行った所…29名のご句達にたどり着きました。

その中でも、私が大賞としたいご句4句を最後にお伝えさせていただきます:)

そして、毎回の賞状も是非お持ち帰りくださいませ


それでは、勝手に七田賞、どうぞ!!!

(投稿日付順)


***************



 くたくたの大根オゾン層崩壊

チューダーさん

くたくたの大根とオゾン層。全く持ってつながりがない二つの物なのですが、「破壊」この言葉一つで強力なボンドでがっつりと結びつけられたご句だと感じたんです。コトコトとじっくり煮込まれた大根にお箸をハフッと指すあの瞬間です!ほろっと崩れるあの「破壊」の瞬間を、目では決して見えないオゾン層とかけられたこのご句に唸りました。煮崩れせずに器に盛られた大根はすぐに頭の中でそのもろさを描くことが出来ます。それは「くたくた」という言葉に飾られているからであり、それでも「破壊」という強い言葉で崩される程の瓦礫の様なインパクトをドスンと利かせてくださっています。目には見えないオゾン層…今どんな表情をしているのか読み手に問いかけるようにも感じました:)

***************

「生きてる」を 圧しつぶしたる 雪景色

せきぞうさん

一つ一つ手に取れば、ただふんわりと…重みが感じられない雪。それでも積み重なると、押しつぶされるような重みに変わる。その雪の、自然のすごさが「生」をも潰すくらいに広がる光景。柔らかくて優しい雪、かたやどっしりと地を生を覆いつくす、その二面性がある事。「押しつぶす」のではなく「圧しつぶす」…積もり積もった雪を「圧」を通して描かれ、力を込めるのではなく、自然の法則を届けてくださりました。その中でも、どこかで温かみを私は感じるのです。
『生きてるを覆ひ守りし雪景色』
とこんな風にも読めてくる。自然のすごさを感じると共に、自然の摂理の様なものをそっと手に取ることが出来るご句だと感じます:)そこには冬をもってリセットされる何かがある様にも感じてなりません。

***************

煤まみれ仕事終わりの聖夜かな

こたろうさん

すぐに聖夜にそりを出すあのお方の事だと気づくはず。ほっぺについた煤を袖で吹きながら、赤くなった頬を持ち上げて子供達の笑顔を夜空に描いているサンタさんの姿が目に浮かんできました:)
聖夜かな。。。で、はぁープレゼントを届け終わったぁ~というホッと感というか、やり遂げた感がじんわりとにじみ出ていて、来年の聖夜までゆっくりしてくださいと にっこり声をかけたくなる…そんな素敵なご句でした:)夢を届けるために煤まみれになるサンタさんが、とても身近な存在に感じられる様に描かれていて、お仕事を終えて帰宅する世界中の方々にお疲れ様を届けたい…そんな気持ちにしていただきました。

***************

コンビニで三枚年賀状を買う

みすてぃさん

コンビニという現代社会に欠かせない場所で、古くから続く年賀状というしきたりを背中合わせにされたご句。3枚という所に、読み手の想像の広がりを存分に膨らませてくれる見事なご句だと感じました。なぜたった3枚なのか…この3枚は一体誰の元へと届くのだろうか。自分だったら、誰に出すだろうか…人生の中で大切な人を見極める…そんな瞬間にも私を運んでくださりました。ただ単に足りなかったのかもしれない…それとも3枚しか必要なかったのかもしれない…このご句だけを読ませていただいた時に、じっと3枚を見つめる買い手の心情や想いをあれこれ描かされ、ふと自分だったら…そんな想像の膨らむご句だとすぐに思いました:)3枚を握りしめ、そっと届け人の事を思う…きっと筆を握るその手は暖かいのだろうなと、一枚一枚を丁寧に書いてゆくそんな主の時間にそっと心を合わせてみたい、そんな素敵なご句でした。

***************

はく息の 白さ忘れる寒げいこ

Suzucoさん

私事ですが、私小さい頃からダンスを習っていたんです:)ふふふ。スタジオに冬に行くとやっぱり寒くって。。。でも、一度踊りのモードに切り替わると途端に寒さを忘れるんです。回る度に私に追い付こうとする白い息もくるりと回る。飛んだり跳ねたりしているうちに、先生がスタジオに入ってきて、ふと立ち止まった時に 自分の口から出る白い息が見えるんです。
このご句を読んだ時には、真っ先に日本舞踊などの踊りを描いた私ですが、白い息の先に、踊り手の強い力を放つ瞳をも見えた気がします:)寒稽古で厳しさも、真剣さも…それが躍りであろうと、剣道や弓道という部活であろうと…真っすぐさを冬の中に描き出した素敵なご句だと感じました:)

***************

小米雪窓辺の揺り椅子母眠る

リコットさん

小米雪…どんな雪か誰しも漢字から想像できると思います:)お米の様な雪。音もたてずに空気中を埋め尽くす。そんな雪が降る窓辺でそっと揺り椅子でこっくりこっくりと寝入る母の姿。何て静かで、なんて冬の優しさに包まれている光景なのだろうと思いました。安らぎの時…そこには安心感、温もり、穏やかさ…全てが汲み取れます:)揺り椅子が揺れ動いていると書かれているわけでもないのに、「眠る」という言葉で そっとゆりかごを揺らすような優しさが醸し出されているんです。思わず、お母さんありがとう…呟きたくなりませんか?そしてそっと寝入る母の姿を眺めていたい。窓の外で時を刻む雪を感じながら…。とにかく母を見つめる優しい子供の眼差しに心を温められるご句でした:)

***************

母の手に触れて冷たし冬を知る

Roger Bacon Vさん

母親の存在は、いつもそこに居る、手を伸ばせばしっかりと手を握り返してくれる暖かい存在だってそう思うんです。年を重ね、母の手を取ることが少なくなり、ふと母の手に触れた瞬間に今まで暖かくて当然だと思っていた母の手が冷たくて、皸や乾燥そして皺…そっと手を撫でたくなる。寒くなったね…そっと母の手を包みながら冬の到来を知る。母は多分きっと「ううん、とってもあったかいよ」といって微笑んでくれるのかなと:)子供の頃に手を触って、「こんなに冷たくなって!」そう言われたころをそっと思い出すのでしょうか。素敵なご句でした:)ふと季節を…時を…そして愛を感じるそんな瞬間を届けて頂きました:)

***************

会話なく歩く二人へ鎌鼬

美味しい蒸しエビさん

鎌鼬…風を操る妖怪が起こす風。またであった物達は鎌で切られたような傷がぱっくりと出来る事。会話の無い二人に吹き付ける風がスパッと見えない二人の間にある何かを切ったようにも感じられます。と同時に、見えない傷を負わされるようにもとれるこのご句。この二人の関係、そして鎌鼬…二つの見えない「何か」を見事に描き出しているご句だと感じました。その見え無きものを求めて、読み手の想像やストーリーを広げて行ける。これは「会話なく」が醸し出す図り切れないものがあるから素晴らしいのだと思うんです。これがもし、「手を繋ぎ歩く二人へ鎌鼬」だと…ね!鎌鼬の「妖」が消えてしまうんです:)言葉と関係性のセレクションが絶妙なんです:)
余談ですが、昔小さい頃に鎌鼬に切られた跡だと親戚のおじさんが大きな腕の傷を見せてくれて…一時期お散歩恐怖症になった私です。(笑)

***************

誰も見ぬ大時計見る聖夜かな

プッククンさん

このご句、僅か17文字の中にこれ程か!というくらいのストーリーが詰まっていて、これには私「うわぁー!!!」と声を上げてしまいました。ふふふ。誰しも時計を見る日…私にはすぐに大晦日が浮かんだんです。カウントダウンを初めて、年明けの瞬間に世界中が時計の針を見つめる瞬間。でもこのご句は「聖夜」なんです:)町の中にある大時計に誰も見やる事のないクリスマス。身を寄せ合うカップルたちが行き交う中、事あるごとに大時計の針に目をやってしまうそんな人は、きっと誰かと待ち合わせをしているのではないでしょうか。時間を気にせずに笑顔で過ごす聖夜だからこそ、時間を気にするご句中の人物の心情がわぁーっと溢れだす気がするんです。待ち人が時計の秒針と共に近づいてきてくれます様に:)

***************

癒えぬ傷なお生きてゐる日向ぼこ

Riraさん

傷というのは決してなくなるものではないと思うんです。傷口がふさがれて血が出ることがなくなっても、傷は刻まれ 傷と共に生きて行く。薄れゆくことはあっても、一度刻まれたものはそこにあって、時には癒えることなくずっと共にするもある。それでも、歩いて生きて行く…暖かな光がぽーっと傷ごと温めてくれるそんな日がいつか訪れるはずだから、その時には傷をそっと撫でながら、きもちいいね。。。そう呟ける自分でいたい。痛いけど、それでもなお歩き続け、生きている そんな自分を日向ぼこがそっと全て包んでくれている様で、よし。。。とそっと自分の傷に手を当てて一歩踏み出したくなる、寄り添ってくれるご句だと感じました:)

***************

氷柱より生まれる水に映る僕

林白果さん

鋭い形をした氷柱。自分ではどうにもならない凶器にも似た塊に、太刀打ちできない自分。しかしながら、そんな氷柱が一粒ずつ落とす雫は、とても滑らかに動きながらそっとまあるい水溜りと形を変え、今までなにも寄り付かせなかった氷柱とは思えない程の包容力で「僕」を受け入れてくれる…私にはそう読み取れたんです:)氷柱という誰もがちょっと危なさを感じてしまう物も、形を変えれば流動し、水鏡になり、自分を映し出してくれるものとなる。ただの氷ではなくツララである事…当たり前のことですが、ツララもまた水であり、水の優しさを 僕をそこに移すことで目一杯に引き出されている魔法の様なご句だと思いました:)早く暖かくなって、我が家につり下がったツララも私を映してくれないかななど思っている私がおります:)ふふふ。

***************


静脈の透けしてのひら六花
二の字追ひ天を見あげて椿落つ

Dekoさん

二句選ばせていただきました。
静脈と雪(六花)をかけられたことで儚さをそっと乗せ、透けている事でその儚さの時間をぎゅっと縮められているこのご句。そっと伸ばした腕の主の命の長さ・短さをふと感じられはしないでしょうか?静けさ・儚さのみでなく、そこに「冷たさ」をも感じることが出来る。蒼白さ、悲しみの乗った笑み…私には何となく春を待ち望めない雪女にも似たやるせなさみたいなものを感じました。
椿のご句は、まるで映画をそのまま丸ごと俳句にした様で…僅か17文字で見事に物語を駆け抜けています:)下駄の跡…二の字。誰がつけた二の字なのか…それを追いかけふと天を仰ぐその姿。ポトリと落ちた椿は、追う者の心情をそっと告げてくれているようです。素敵なご句達でした:)

***************

握る五円温(ぬく)めつつ待つ初詣

キラキラヒカルさん

初詣で、いくらお賽銭を投げ入れますか?握りしめられているのは他でもない5円玉。ご縁玉です:)手の中でぎゅっと握りしめられ、願いが込められながら温まる。どうか叶います様に。。。それは恋の願いだろうか、それとも受験を控えているのか…就職祈願なのか。。。様々な縁を描けるこのご句で、私は少女をイメージしました:)やはりかなえたい恋があるのではないかと。。。息を白く染め、首に巻かれたマフラーに顔をうずめながら、ぎゅっと願いを込めて握りしめる手。温めつつ…これは決して体温だけではないと感じた私です。握りしめている人の思いがちゃんと伝わって5円玉に移っている様で、読んでいてきゅっと私も右手を握ってしまいました:)

***************


岬より届いた花は野水仙

めいさん

これは、読み手によってがらりと変わる、「変化へんげするご句」だと、その解釈の可能性に私が おぉぉぉぉ!!!となってしまったご句です。野水仙…うつむいた感じのとても清楚なお花で昔から人に愛されているお花なのですが、ご存じの方もいるかも知れませんが、強い毒性のあるお花なんです!!それもあって、水仙を贈ることに対して相手の死を望むと捉えられる事もあり、少し怖いイメージをも醸し出す事も出来るお花なんです:)そう取ると、このご句が黒く染まるんです!!と同時に、水仙は花言葉が色によって変わる花で、黄色であれば「もう一度愛して」や「私の元に帰ってきて」という恋心を仄かに伝える想いを乗せるご句になり、水仙が頭を垂れるように咲く姿から、俯き加減の慎ましい姿…まるであなたについてゆきますと言うような姿を映し出している様にもとれるとても淑やかなご句になります。読み手によって七色にも十色にも色を変えるこのご句。。。唸りました!!!

***************

どの人も寡黙なペンギン冬の街

石塊さん

ペンギンのマーチを見たことはおありでしょうか?向かい風に向かって黙々と歩くその姿。駆けるでも急ぐでもなく、ただ黙々と一定の歩幅を前に前に踏み出し進むんです。言葉を発することもなく、ただ向かってゆく。もう本当に町中の人々がまるでペンギンのごとく黙々と行き交うその情景が17文字に詰まり切っているご句です:)冬の町…このワードセレクトも絶妙で、テクテクと過行く人達の姿を町単位でポッコリ切り取っていらっしゃって、まるで、水族館の一角の様なんです。大自然の中で歩いているペンギンさんでなく、町という一角だけをポッコリ切り取った中でのペンギンさん(人)達なんです!!まるで、冬の町が作り上げられたかのように。それは、田舎の冬を行き交う人とも違う、スキー場にいる人達とも違う…町の人々。お見事な情景を描いてくださいました:)

***************

日陰にも負けず立つ君霜柱

Camyuさん

何事にも動じずに凛と立つ君を、踏まれても踏まれても朝にはしっかりと天を目指して立つ霜柱にかけられたご句。霜柱からしたら日陰の方がもってこいなのですが、君にしたら表に立つことのない日の当たらない場所で立ち続ける事の辛さがある。そこにコントラストが見事に醸し出されていて、全然違う性質の二つ(君と霜柱)なのに、ぴったりと重なり合うものが引き立って読めるんです:)負けないその底力の様な、強さのような。。。踏まれても踏まれても、どんなに崩されても立ち上がる。霜柱はたまに思い切り踏まないとシャリッと崩れない時があるほどに強い物なんです。それでも、暖かさに触れると一気に溶けて地に吸い込まれる。。。寒い冬を、そして君にとっては辛い状況を味方につけるかのように強くある。霜柱の君に乾杯。ふふふ。

***************

忘れ花迎ふる朝のあたらしき

すうぷさん

忘れ花…それは季節を過ぎてから咲く花の事です。ちょっとのんびり屋さんなお花…そう言いかえると分かりやすいかと思います:)他の花々がその命を堪能し地に帰ったころにふと顔を出すその花は、季節を逃した事により当然寒さや季節の変化により、その命を散っていった仲間ほど永らえる事は出来ない定め。命が短いのを 見つめる者は多分知っているのだろうと感じます。肌寒く 息が白く曇る朝に身震いをしながら咲く花に、冬の透き通った空気が切り込んで その情景は儚いというよりも「あたらしい」。新しい始まりを告げる様で、花の命の長さを嘆くのではなく どこかでこうシャキリとするような 門出を見る様な そんな風に私には取れました。
忘れ花…こう、ちゃっかり時期を逃してしまったお茶目さをくみ取ってあげられる。。。そんな気持ちになれる素敵なご句だと感じました:)

***************

ことりともいわず新年そこにおり

マー君さん

このご句は、歳を重ねたからこそしんみりと理解できる新年の迎え方を、静かに運んでくださったご句だと感じました。子供の頃の新年は、ワクワクと期待に胸をいっぱいにしながら秒針が動くたびに唾をのんでいたように思います。年を重ね、あぁ…もうすぐ年が明けるのだなぁ。そう思っているといつの間にか、もう新年になっている事に気づき年の境界線が薄れて行くというか、年の境界線をはっきりさせる必要性を感じないくらいに時の過ごし方を自分なりの時間に組み込んで行けるのだと。ここから新年!という線引きも、そして音もなく、すぅーっと新年がいつの間にかそっと隣に座っているような:)「ことり」という小さな気づきの音でさえも聞こえないくらい静かに歩み寄る新年という新しい友。足音も息遣いも無しに、これから一年そっと一緒に歩んでくれと笑い合って言える大人の新年のご句でした。

***************

寒月や部屋に命を刻む音

チズさん

命を刻む音…これを読んで私が真っ先に思い描いたのが病院の機械音です。これを私が機械音だと描いたのには「寒月」と「部屋に」という言葉達があったからです。寒々とした切れる様な空気を纏う夜空に浮かぶ月。この月明かりが照らす部屋で刻まれる命の音は、空に浮かぶ月と同じように研ぎ澄まされた静けさの中で冴え渡る音であるのだろうと。。。それは赤子の産声でも、耳を澄ませなければ聞こえない心音とも異なるはず。切れるように淡々と刻まれる音。機械に繋がれてもなお、刻まれる命の音。それは消えゆく命というイメージとは少し違い、それでもちゃんと生きていると 命の在処を告げている様に感じるご句です。これがもし、「風呂場」だったらどうでしょう?湯にまったりと身を沈め、じっとすると水面が心音でとくんとくんと揺れ動く。こうなると寒空の元至福のひと時を堪能している様になりませんか?描き切られていない「部屋」である事で、真っさらな飾り気のなさが引き立つんだと思うんです:)命の音が心に響くご句でした:)

***************

エウロパの氷海に宿りし君の夢

大橋ちよさん

余談から始まりますが、私は雑学が多い方なのですが…エウロパの知識がある事に、自分自身ここまで感動したことはありませんでした!(笑)。エウロパとは、木星の第二の衛星なんです!!名前の由来は実はギリシャ神話に登場するとある王女エウロペから来ております!!(すみません、解説できるの喜びを私今噛み締めております!!)この衛星の面白い所は、表面が厚い氷で覆われているのですが、その下が海になっているんです!まるで海が凍り付いたかのように…。また驚きの事実として、時たま水が吹き上げられるんです!!このご句を読んだ時に、なんて壮大なスケールを描いているのだろうと感じました。氷海に宿る夢が一気に宇宙に吹き上げられた時に、水滴はまあるい粒となってどこまでも宇宙を旅してゆくんです。その水滴に宿りし夢もどこまでも果てしなく…。実はどなたが詠まれたか知らずに解説を書いているのですが…エウロパが出てきた時点で何となくこのお方ではと自分では予想できています。ふふふ。空に輝く星をも超えた壮絶な夢を見事に描いてくださいました:)

***************

木守柚子いつか誰かに出会ふかな

とのむらのりこさん

木守柚子…木守とは、そのままの通り木を守るために残されしものの事を言います:)木守柿に木守柚子…またワザと残されていなくとも、てっぺんにポツっと収穫されずに残っているものの事とも取れる言い回しです:)そこで木を守っているものですね。ぽつりと一つ残されしもの。。。そんな小さな柚子にも出会いが訪れる事をそっと願っている読み手の思いが、そっとであるのに、健気な果実を見守る…ふとした気づきにある優しさがすぅーっと読み込めるそんなご句です。寂し気に空高くに実る果実に思いを馳せて、いつか「誰か」に出会えるといいねと心の中で そう呟く。ぽつりと実る者に、ぽつりと想いを寄せる、そのぽつり感が、何気ない風景の中にストーリーを導き出してくれるそんな素敵なご句です。

***************

咳ひとつシャッター街を軋めけり

うみのちえさん

この殺伐感にグレー感…シャッター街という言葉一つで、一気に情景の色がモノトーンに描けます。そこに咳払いの一つで 金属音が鳴り響く…これが「軋めく」事によって、寒々しく少し怖さも加わる様な…殺風景というよりも やるせなさや、どうにもならない抜け殻感がわっと引き出されるご句。これがもし、「咳ひとつシャッター街を揺るがせる」だったら…音が全くない所に咳がこだまする…というなんの感情も生まれないご句になってしまう所を、「軋めけり」でしめる事によって、違和感や恐怖にも似たシャッター街の不気味さと寂しさの様なものを同時に運んできてくださっています。小さな咳一つでざわめき始めるシャッターが、虚しさと冬の季節感をぐっと引き出しているという、見事なご句だと感じました:)

***************

忍れば秘密基地めく炬燵かな

袋小路 綾乃さん

このご句を読んで真っ先に描いたのが掘りごたつでした:)こっそりと堀り炬燵の中に身をひそめると、そこはまるで秘密基地。そろりとテーブルの上に手を伸ばし、ミカンを盗み出すと、まるで生き延びるためにちょびちょび唇を濡らす忍者の様。ふふふ。私事ですが、実家は洋風の家だったのですが、祖母が来た時の為にと父がモダンな和室を増築して、そこに隠れ掘りごたつがあったんです:)プールの教室に通っていた私と妹は、冬に水泳から帰ると真っ先に掘りごたつへと直行し、コソコソと二人で内緒話を始めたり。。。素敵な思い出までも蘇させてくださった、ロマンが詰まったご句でした。それは段ボール箱が飛行機になったり、水槽の中の金魚が人食いサメになったり…そんな思想飛行を素敵だと感じさせてくれるもので、こたつはいくつになっても潜っていたい…そう思える自分がいる事に心が上向きになった素敵なご句でした。

***************

水仙や待ち人来ずの地蔵花

やどかりさん

岬より…野水仙、のご句でも水仙を少し解説させていただきましたが、このご句で読み取れる水仙は「その容姿」。うつむき加減で控えめに…しかしながら寒い冬に開花する力をも持ち合わせる花。水辺で頭を垂れて水面を覗いて自身の姿にうぬぼれている様に見えることから花言葉は「うぬぼれ」や「自己愛」…水仙の学名はナルシッサス…ギリシャ神話のナルキッソス。ここから、ナルシストという言葉も出来たのです:)でも、ふと水仙を目にした時に私たちが感じることは「何て健気で、芯の強い花なのだろう…」そう思うはずです。待ち人をじっと待ち続ける…「地蔵花」としたことで、じっと忍耐をもって待ち続ける姿。動かぬお地蔵様と共に柔らかく微笑みながらじっと…。水仙の容姿やイメージをそっとお地蔵様に添えて届けてくださったこのご句は、まさに水仙の心を詠んでくれたように感じました:)

***************

着ぶくれし私と雀朝の道

だいなさん

雀がぷくぅーっと空気を羽根のあらゆるところに取り込んで、まるで縫いぐるみの様にまん丸になる姿。寒さに備え重ね着をし、コートを羽織ったところで、自分がどれほどにパンパンなのか感じたりする、そんな朝。実際に雀たちが着ぶくれをしているわけではなくとも、そのぷっくら感がお揃いで、お外に出た瞬間に目が合えば、思わずにっこり「おはよう」と声をかけてしまいそうになる気がします:)両手がしっかり下に降りない着ぶくれ状態でも、雀と一緒に朝の道を歩い行きましょか!!と気分がすごく上を向けるそんなご句だと感じました。このご句を読んでいて、すごく笑顔になったんです。冬の朝は寒いし、何もかもが面倒になりがちですが、ちょっと目線を上にあげて自分とお揃いの雀に出会えたのなら…きっと、白い息吐く朝の道が とても素敵な道になるはずだと感じさせてくださいました:)

***************

陽あたりで丸く生きたし福寿草

あぷりこっとさん

このご句を読んだ時に即座に浮かんだのが、小柄でまあるくなり、ほっぺをうんと持ち上げたおばあちゃんです:)多くは望まず、元気で健康に、笑顔を絶やさず、小さなことに感謝をする。毎朝お日様に出会える事に幸せを感じられるような 誰にでも手の届く幸せをしっかり受けていたい。
福寿草はその名の通り「幸せ」と「長寿」の花。実は光と温度にとても敏感なお花で、日が陰ってしまうとすぐにしぼんでしまうんです。光が当たるとまた花弁を広げてお日様を一身に浴びるのですが。花弁は丸みを帯びたものが沢山集まり、花としてまあるい形を縁取ります。「陽あたりで丸く生きたし…」このフレーズがまさに福寿草の心の声と一致するように感じてなりません。多くは望まない…ただお天道様の元で笑っていたいんだと。。。それだけで幸せだ。笑顔でそう言える福寿草のような人に私もなりたい。。。そう思わせてくれる素敵なご句でした:)

***************

冬の日の地蔵にふれる夫婦かな

兄弟航路さん

傘地蔵…皆さんもご存じの絵本だと思います:)私はこの絵本の事をずっと忘れていたように思うのですが、このご句を読んだ時に そっとお地蔵様の頭上に積もった雪をはらう老夫婦の姿が浮かびました。寒かろう…そっとそう呟きながら、じっと動けぬお地蔵様に手の温もりを分けるのだろうかと。情景を描いていても、寒くて息が白くなるそんな絵ではあるのにも関わらず、ものすごく暖かい。ものを被せるでもなく、ただ「触れる」。そこに人の温もりを描き切っているこのご句は、私達のそっと手を添えるだけで出来る沢山の事柄を無限に見せてくれている様に感じました。応急手当という言葉。。。「手当」その言葉通り、手を当てることで痛みも和らぐであろう、寒さも 哀しみも。。。そしてきっと春が来たときの手当は、芽吹く物に変わってゆくのかななどと、後に訪れる季節に想いを馳せたくなりました:)

***************

絵馬の誤字笑って許す冬の神

めろさん

神社にかけられた沢山の絵馬。一つ一つに一人一人の思いや願いが込められている物。それをじっくりと手に取りながら神はコクリと頷いてくれているのかな…。でも多分、願いを受ける神が絵馬を楽しみにしているのは、たまにクスリと笑わせてくれる、そんな絵馬があるからだと:)一生懸命書いたのに…誤字や入りきらない言葉達、行が曲がってしまったものに、インクが滲んで文字が真っ黒になってしまったり…思わず。。。あぁぁぁ、分かる!!!と。ふふふ。それでも このご句を読んで、きっと神様は「大丈夫!」って笑い飛ばしてくれるはずさと思えると思います。
『冬の神なら読めるはず我れの絵馬!!!』
歌人様に私からの開き直りバージョン俳句を送ります。ふふふ。自分に笑顔をあげられるようになる、そんな素敵なご句だと思いました。

***************

初霜や家に忘れた眼鏡拭き

Ichihoさん

上五で切れているこちらのご句。初霜と眼鏡拭きでまったく関係がないのにもかかわらず、このご句の情景が皆さんしっかりと見えますよね:)寒い日に玄関を飛び出るとすぐに眼鏡がモクモクと白く曇って行く。「あ゛っ。。。なにも、見えない。。。」ふふふ。この状況です:)眼鏡の曇りと霜柱を違和感なく、とても素直に かつ流れを決して切らずに連想させた素敵なご句です:)霜柱で外の寒さを描き、眼鏡拭きを忘れたことで曇りを届ける。霜柱と曇りは全く別物で、共通点と言えば色が白い事くらいなのにも関わらず、ふと読むと霜柱が曇りに重なっては来ませんか?まるで言葉の連想ゲームやマジックのようで、俳句の魅力がたっぷり詰まっているご句だと思います:)それでいて、固くならずに 忘れた時の「あ゛っ…」感がクスリと笑える人に身近な共感を与えてくれる内容で笑みがこぼれました:)


***************


素敵なご句達をありがとうございました:)
七田賞として表彰させていただきたく、賞状を是非受け取ってください:):)


そして、この素晴らしいご句達の中でも 

私が大賞にしたい4句

はこちらになります!!!


●「生きてる」を 圧しつぶしたる 雪景色 

● ことりともいわず新年そこにおり

● 咳ひとつシャッター街を軋めけり

● 陽あたりで丸く生きたし福寿草


始めにお断りした通り、これを書いている時点では、まだどなたのご句達か調べておりませんので、お名前なしの ご句達だけでご了承願います。
でも、とても素敵なご句達の中でも私の心にぐぐっと届いた作品でした:)
有難うございました:)


以上七田賞となります:)
勝手にですが。。。受賞おめでとうございます:):)


***************

そして私事ですが、おさぼり気味な私なのに、ちゃんと目を向けて私の俳句を温めてくださった方々。。。

私にとても素敵な「勝手に賞」をくださったみなさまのご紹介です:)



よねちゃんさん ー よねちゃんさんの「おめでとう」「ありがとう」「どうぞ」…いつも心に届けてもらって元気もらっています:)いつもいつもありがとう:)

すうぷさん ー ものすごく素敵な俳句を詠まれるすうぷさん。そんな素敵なすうぷさんから賞を頂けるだなんて。。。嬉しさこの上なかったです。ありがとうございました:)

Trafalgarさん ー 日本語の美しさをこれまでかと言う程に教えてくださったTrafalgarさん。こんな素敵な学びと共に賞を与えてくださり本当に有難うございました:)

● 大橋ちよさん ー 多彩で世界観が宇宙の果てにまで広がりを見せるそんな大橋さん。万華鏡…詠んで。。。よかったぁ~と涙です私。ふふふ。ありがとうございました:)

● あぷりこっとさん ー なんと初めての私設賞ということで、あぷりこっと賞を私にも授与してくださったあぷりこっとさんですが、講評は初めてと思えない程の世界の広がりを読ませていただきました:)素敵な賞をありがとうございました:)


● 西野圭果さん ー あの、西野さんの賞に…。短歌で…嬉しすぎます!!!この短歌は私の一番のお気に入りでだったので、涙が出る想いでした。賞もちゃんと頂いてまいりました:)ありがとうございます:)


圭果賞:)


● 沙々良まど夏さん ー いつも支えてくださっているまど夏さん:)万華鏡の外の世界にも六花を感じて頂けました:)すごく嬉しいです:)ありがとうございました:)


短歌の十六夜さんより審査員賞を頂きました!!!

● 十六夜さん ー 私の大好きな短歌で、賞を頂けるのは本当に嬉しくて!!!十六夜さんとは短歌のコメント欄でいつも返歌を詠み合っているのですが、十六夜さんの短歌は本当に堪えたくなる短歌。その十六夜さんが、私の短歌にも「余白」を感じてくださった…嬉しさ倍増です。ありがとうございます!!!


● これでも母さん ー オカンよりラブレターを頂きました!!!ふふふ。私の短歌に込められた切なさをそっと手に取ってくださいました。このような瞬間にいつも「あぁ一期一会な出会いだ」「手を伸べて良かった」…心からそう思います:)いつも支えてくださり本当に有難うございますこれ母さん:)



皆さま本当に素敵な賞をありがとうございました:)
大切に心に飾らせていただきます:)




【勝手に賞】まだ間に合いますよ:)
皆様のすきを歌人たちに届けてみませんか?
こちらからご案内用ご確認できます:)


以上しろくま杯七田賞でした:):)

いいなと思ったら応援しよう!