アパレルECとは|市場規模と課題、成功されるポイント3選を解説
こんにちは!NA×NAです。
ECベンダーとしての視点から、業界のトレンドや課題を的確に把握し、最適な情報配信を行っています。ECサイト(オンラインショップ)の立ち上げから、売上UPや顧客満足度向上など、EC運営のサポートしています。
EC業界に限らず、幅広い分野・業界の知識を活かして正確な情報配信を心がけています!
アパレルECは、ファッションアイテムをオンラインで購入できる便利なプラットフォームですが、実店舗とは異なり独自の課題も抱えています。
市場規模は急成長を遂げており、競争も激化しています。
オンライン購入ではサイズや着用イメージが掴みにくく、在庫管理が難しいといった問題が発生しています。
しかし、パーソナライズ対応や店舗スタッフのオムニチャネル化、そして動画・ビジュアルの活用などを通じて、ECで成功を収めるためのポイントが明確になってきました。
本記事では、アパレルECの現状とその課題、成功の秘訣について紹介します。
アパレルECとは
アパレルECとは、衣服やファッションアイテムをインターネット上で販売する電子商取引のことを指します。
消費者はECサイトを通じて、自宅にいながら洋服やアクセサリー、靴などを購入できます。
アパレルECは、物理的な店舗を持たず、オンラインプラットフォームを活用することで、広範囲な消費者層にアクセス可能となるため、特に効率的な販売方法として注目されています。
また、消費者は購入前に商品の詳細な情報やレビュー、写真をチェックできるため、購買決定をサポートする要素が豊富です。
近年では、AR(拡張現実)やAI技術を活用したバーチャル試着機能も登場し、オンラインでもよりリアルなショッピング体験を提供しています。
アパレルECの種類
アパレルECの種類には、さまざまな形態が存在します。それぞれの特徴について説明します。
ECモール型
ECモール型は、複数のブランドや店舗が集まるオンラインマーケットプレイスで、消費者は一つのサイトで様々なアパレルブランドの商品を比較して購入することができます。
代表的なものとして、ZOZOTOWNなどがあり、企業や個人が出店して商品を販売します。
消費者にとっては選択肢が豊富で、ポイントやキャンペーンを活用した買い物が可能な点が魅力です。
自社EC型(メーカー直販型)
自社EC型は、ブランドやメーカーが自ら運営するECサイトで、消費者に直接販売を行うモデルです。
例えば、ユニクロやNikeなど、企業が自社のウェブサイトで商品を販売し、配送からカスタマーサポートまでを一手に担います。
このモデルの利点は、ブランドが顧客との直接的な関係を築き、マーケティングや在庫管理を自社で管理できる点です。
サブスクリプション
サブスクリプション型のアパレルECは、定額で衣服を定期的に配送するサービスです。利用者は毎月、季節ごとのアイテムやスタイリストが選んだ服を受け取ることができ、必要に応じて交換や返品が可能な場合もあります。
Rent the Runwayやスタイリストによる服の提供を行うサービスがこの形態に該当します。消費者にとっては新しいスタイルを手軽に試せることや、定期的に衣服を更新できる点が魅力です。
フリマアプリ
フリマアプリは、個人同士が中古のアパレル商品を売買できるプラットフォームです。
代表的なフリマアプリは、メルカリやラクマがあります。
消費者が自分の服やアクセサリーを他の消費者に販売することができ、個人間取引が簡単に行えます。
この形態の魅力は、手軽に中古品を購入できる点や、未使用品や掘り出し物を見つけやすいことです。
また、価格が安価であることが多く、エコでサステナブルな選択肢としても注目されています。
アパレルECの市場規模とEC化率
経済産業省が発表した「令和5年度 デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」によると、アパレルECの市場規模とEC化率について、過去10年間の推移を表とグラフでまとめました。


アパレルEC市場は年々成長しており、EC化率は22.88%と全産業平均の9.38%を大きく上回っています。
特に、コロナ禍の2020年に多くの消費者がオンラインへ移行したため、市場が急成長しました。
アパレルECの成長の要因は次の5つです。
新しい管理ツールやソリューションの登場で業務効率が向上
業務効率化により、運営するブランド数が増加
戦略的なマーチャンダイジングの短縮化で売上が増加
実店舗とECのデータ統合でリピーターが増加
コロナ禍によるオンライン需要の急増
デジタル投資を積極的に行っているブランドが売上を伸ばす一方、情報管理に苦しむブランドもあります。
また今後、アパレルECは技術進化と消費者ニーズの変化により、さらに成長すると予測されます。
AIやAR/VR技術を活用したパーソナライズやバーチャル試着、オムニチャネルの統合が進み、顧客体験が革新されます。
また、サステナビリティやエシカル消費が重要視され、企業は環境配慮型の商品や透明性のある取引を提供することが求められます。
さらに、データセキュリティや物流の効率化も重要な課題となり、競争力を高める要素となるでしょう。
EC業界の市場規模について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アパレルECの売上高ランキングTOP10
1位:ユニクロ
売上高(百万円):133,800
前年比(%):2.3
ユニクロの公式サイトで、シンプルで高品質な日常着を提供。サイズやカラーの選択肢が豊富で、世界中で利用される信頼性の高いオンラインストア。
2位:アダストリア
売上高(百万円):62,600
前年比(%):8.9
アダストリアの公式オンラインストアで、国内外のトレンドを取り入れたカジュアルファッションを取り扱っています。豊富なブランド展開が特徴。
3位: QVCジャパン
売上高(百万円):53,100
前年比(%):-
テレビショッピングのオンライン版で、アパレル以外にも美容、家電、健康商品などを扱う。ライブ配信や特典、限定商品などが魅力。
4位:ベイクルーズ
売上高(百万円):50,000
前年比(%):-
高品質なカジュアルウェアやブランド服を扱う。シンプルで洗練されたデザインのアイテムが多く、店舗と連携したサービスが特徴。
5位:ジュピターショップチャンネル
売上高(百万円):46,600
前年比(%):-
24時間放送のテレビ通販サイトで、アパレルの他にも雑貨や化粧品なども豊富に取り扱い。リアルタイムでの商品紹介や特別企画が魅力。
6位:ワールド
売上高(百万円):46,267
前年比(%):30.1
ワールドグループの公式オンラインストアで、ファッションからアクセサリーまで幅広いアイテムを展開。店舗での購入と連携したオムニチャネル戦略を取っている。
7位:オンワードホールディングス
売上高(百万円):44,798
前年比(%):9.5
オンワードグループの公式オンラインショップで、高級感のあるアパレルが特徴。豊富なブランドやコレクションを取り扱う。
8位:パル
売上高(百万円):42,316
前年比(%):28.7
バルが提供する、トレンド感あふれるカジュアルファッションのオンラインストア。季節ごとの特集やコーディネート提案が豊富。
9位:TSIホールディングス
売上高(百万円):38,840
前年比(%):-1.1
TSIホールディングスのECサイトで、若年層向けのファッションブランドを多く取り扱う。日本国内外のトレンドを反映したアイテムが特徴。
10位:マッシュホールディングス
売上高(百万円):37,400
前年比(%):1.5
マッシュホールディングスのオンラインショップで、シンプルで使いやすいアイテムが多く、親しみやすい価格帯のアパレルを提供。
EC業界の売上ランキングを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アパレルECの課題3選
パレルECの課題として、以下の3つが挙げられます。
試着ができないため、サイズがわかりにくい
オンラインで購入する際、試着ができないため、サイズ感やフィット感を直接確認することができません。
これにより、購入後にサイズが合わないという問題が発生することがあります。
多くのECサイトではサイズガイドを提供していますが、依然として購入者にとって不安材料となることが多いです。
商品の着用イメージがしづらい
商品が実際にどのように着用されるか、どんなシルエットやコーディネートになるかが写真だけでは伝わりにくいという問題があります。
特に、モデルの身長や体型により実際の見た目と違って感じることがあり、消費者がイメージ通りの商品を購入できるかどうかが課題です。
バーチャル試着や動画コンテンツの導入が進んでいますが、まだ十分な解決には至っていません。
各販売チャネルの在庫管理が一元管理できていない
オフライン店舗や複数のオンラインチャネルで販売を行っている場合、在庫がリアルタイムで共有されていないことが課題となります。
在庫の重複や欠品のリスクが高まり、消費者が購入したい商品を見つけられない、または注文後に在庫切れになるといった問題が発生する可能性があります。
効率的な在庫管理システムの導入が求められています。
アパレルECで成功されるポイント3選
アパレルECで成功するためには、以下の3つのポイントが重要です。
パーソナライズド対応 ファンマーケティング
顧客一人一人の嗜好や購買履歴に基づいて、パーソナライズされた商品提案を行うことは、顧客満足度を向上させ、リピーターを獲得するために不可欠です。
例えば、AIを活用したレコメンド機能や、誕生日に合わせた特別なオファーを送ることが効果的です。
また、ファンマーケティングを活用し、ブランドに共感する顧客を巻き込んで、SNSでのシェアや口コミを促進することが、ブランド認知度を高め、購買促進に繋がります。
店舗スタッフのオムニチャネル化・アンバサダー化
オフライン店舗のスタッフをオンラインでのサポートや商品の提案に活用する「オムニチャネル化」が進んでいます。
これにより、オンラインショッピングでも店舗スタッフとのつながりを感じられ、顧客満足度が向上します。
また、店舗スタッフやインフルエンサーをブランドの「アンバサダー」として活用し、商品の魅力を伝えることで、より多くの消費者にアプローチできます。
動画・ビジュアル活用
アパレル商品の購入決定には、視覚的な情報が大きな影響を与えます。商品の写真や詳細な説明だけでなく、着用シーンを紹介する動画や、インフルエンサーによるレビュー動画を活用することが効果的です。
これにより、商品のイメージが具体的に伝わり、購買意欲を高めることができます。
また、動的なビジュアルを用いて商品やブランドのストーリーを語ることで、消費者の関心を引きつけることができます。
まとめ
アパレルECは、オンラインでのアパレル商品の販売形態として急速に成長しており、特に近年はその市場規模が拡大しています。
しかし、試着ができずサイズ感や着用イメージがつかみにくい点、また複数チャネル間での在庫管理の不整合などの課題が存在します。
成功のポイントとしては、パーソナライズドな提案とファンマーケティングの活用、店舗スタッフのオムニチャネル化、さらに動画やビジュアルコンテンツを用いた購買促進が重要です。
これらを効果的に活用することで、EC市場での競争優位性を確立できます。

