【 逸話2.3 】Little Town LEGACY#8別れそして新たな出会い― そして再び ―
【 逸話2.3 】 別れ、そして新たな出会い
― そして再び ―
二つの出会い。
懐かしい戦友との再会。
そして、新しい師との巡り合い。
その二つの出会いが、
私の未来を大きく動かした。
問いかけは、導きとなり。
新たな一歩を照らす。
あれから
ヤッさんに別れを告げるのは辛かった。
ヤッさんには息子が二人いたが、
二人とも自分の道に進んでいた為、
跡取りがいなく、
何度か、それっぽい雰囲気で声を掛けてくれてた。
俺はその度に黙っていた。
気持ちはあったが軽い気持ちで
返事をしたくなかった。
まだまだ見習いだから、
腕を磨く以外は、考えない。
そう心で返事をして・・・。
ヤッさんは、全てを俺に伝授するため、
だからこそ厳しく、
真剣に向き合ってくれていたのだろう。
最後は、やる気がないふりをして、
別れを告げた。
そうしないと、自分も辞められなかった。
板金塗装にまだ未練があったし、
まだまだ教わりたいことがたくさんあったから、
何より板金塗装が好きだった。
今振り返ると、あの別れ方が良かったのか。
今でも疑問に思い、
たびたびフラッシュバックする。
それから辞めて一週間が経ったある日。
昔、アルバイト先で知り合った後輩から、
たまたま連絡がきた。
今は大手に就職していて、
その会社が今、人を募集していると聞かされた。
「マジかよっ」と思った。
そんな偶然、
「行く! 行く!」と即答した。
今思えば、
あの日から、
俺は少しずつ変わっていった。
ミミは、
何かを教えてくれたわけじゃない。
ただ、
どんな時も、
どんな俺でも、
変わらず隣にいてくれた。
だからだろう。
前を向くことが怖くても、
「もう一歩だけ。」
そう思えるようになった。
傷ついた過去も。
悔しかった日々も。
何もできなかった自分も。
全部が、今の俺を作ってくれた。
あの頃があったからこそ、
俺は、
一歩を踏み出すことを、
恐れなくなっていた。
だから、
そう答えるまで、
時間はかからなかった。
あの頃の俺は、
もう迷うより、
動く人間になっていた。
よく言えば行動力。
悪く言えば無計画。
その性格は、
今でもあまり変わっていない。
「ちょっと待ってよ。」
「決めるの僕じゃないし・・・」
今思えばそらそうだ。
と冷静に思う。
昔から私は、
テンションやモチベーションの
起伏が激しいため、
みんなを困らせることがある。
ヤッさんの職場を辞めてすぐのこと。
夜中に彼女にいきなり、
「大阪にたこ焼き食べに行こう。」
とか、
「広島の尾道ラーメン行こう。」
とか。
「準備があるんだけど・・・。」
「現地でなんとかなるよ。」
みたいに、
サプライズを履き違えてる。(^◇^;)
その場で、
思ったらすぐの性格。
今も変わらず、
なかなかめんどくさい奴だ。
アルバイト先の後輩が段取りしてくれ、
「いついつ面接に来て欲しい。」
と連絡くれた。
正直、
ありがたかった。
板金塗装を辞めたものの、
次の仕事なんて、
何も決まっていなかった。
だから、
この一本の電話は、
偶然じゃなかった。
今思えば、あれも人生に導かれた出会いだったのかもしれない。
場所は、喫茶店。
・・・
えっ?
その時の俺でも、
「おかしいやろ。」
そう思った。
俺が後輩の友達だから、
会社の事務所じゃなくていいと・・・。
「雲行きは怪しい・・・。」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回
【 逸話2.3 】後編
Little Town LEGACY
別れそして新たな出会い
― そして再び新たな挑戦―

