#35|24時間駆けつけられる方が必要です
認知症の母と、MCIの父。
海を超えた遠距離介護を続けています。
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フランスからの遠距離介護
ケアハウスの生活指導員に言われた。
「叔母様が緊急連絡先になっていますが、連絡が取れなくなったのであれば、別の連絡先が必要です。
ご両親が緊急搬送されたとき、24時間駆けつけられる方が必要です。」
私は飛行機に乗っても、すぐには帰れない。
身元保証会社を調べた。
金銭管理、見守り、生活支援、緊急対応。
契約金と預託金を合わせると、150万円ほどかかった。
でも、私に必要なのは緊急対応だけだった。
ChatGPTに聞いた。
「あなたのご両親の場合は、身元保証会社は必要ありません。
緊急対応だけを引き受けるサービスがあります。」
検索では見つからなかった有償サービスだった。
珍しくフリーダイヤルではなかった。
フランスから、そのまま電話がつながった。
「どちらの病院からの紹介ですか。」
「紹介ではなくて、ChatGPTに教えてもらいました。」
「えっ、そうなんですか。
海外から電話がかかってくることはほとんどないので、間違い電話かと思いました。」
担当者は少し笑った。
生活支援も、金銭管理も、すでに仕組みで回していた。
毎日のビデオ通話。
一緒にヨガをしたり、郵便物を確認したり。
困ったことがあれば、ケアハウスのスタッフがそばにいてくれた。
必要なのは、
緊急時に駆けつけてくれる、いわば家族代行だけだった。
その時思った。
この先も、すべて仕組みで回していけるはずだと。
