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Vol_11:嘆くでも、悲観するでもなく


『山本さんのやっている事業は素晴らしいです。ただ介護現場は本当に悲惨ですよ。』


5年前。取引先の社長から聞いた言葉は、今でも忘れられない。


この業界に志を持って入ってきた方も、
慢性的な人手不足と劣悪な労働環境に
いつしか疲弊しきってしまう。
過酷で残業三昧で薄給。
体力も精神も削られる日々。
それでもこの仕事を辞めないのは代わりがいないから。

これがリアルだそう。
世界から称賛される日本の社会保障制度は、
職員の「善意」で成り立っていた。


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僕はナイス介護という人材サービスを運営している。
10年間、介護業界に携わってきた身として、現状を発信していければと思う。

ただ、僕自身は介護保険を払っているわけでもなく、
実際に介護保険を利用しているわけでもない。
いわゆる専門性もなく、かつ、当事者性もない最悪な立場であるため
「超・門外漢」の意見としてお聞きいただければ幸いです。


ああああ

慢性的な人手不足

ナイス介護には日々、多くのお客様から人材提案の要望をいただく。
介護職は、有効求人倍率が4倍を越えるため「人手不足」は、もはやデフォルトな状態なのだろう。。。

他人事ではなく、これは深刻な問題。


介護業界の人手不足を因数分解すると

「関わる人の数」と「離職率」に分けることができる。

この2つは密接にかかわっており、ニワタマの問題と同じで、どっちが先でもなく、どちらも重要である。



介護施設では1フロア20~30人を4、5人で見る

深夜帯は1フロアにつき1人

つまり20~30人を1人で対応

でも法的には問題ない人数(らしい)

職員の方がいつ死んでもおかしくない状況だ。

こんな環境では、「関わる人の数」も

「離職率」も改善しないことが分かると思います。



介護職員は、常に施設中を駆け回って

ベットから車椅子へ、車椅子からトイレへ人を運ぶ

ひっきりなしに奪われる体力

それでも入居者さんにお礼を言われたり

入居者さんの笑顔を見れば何とか乗り越えられるしんどさ

だけど介護職の本当の辛さってここからで、

そんな心の支えだった入居者さんを看取る事もある。

徐々に弱っていくケースが多いので覚悟は出来る

でも急に呆気なく逝ってしまう人もいる。

特養などでは月に1人のペースで亡くなる

入居してから平均して2~3年で亡くなる人が多い

特養は常に空き待ちの状態だからすぐに新しい人が入って来る

心に空いた穴を癒す間もないままに。

何が辛いって

入居者さんの望みを叶えてあげられないまま亡くなるケースが多いことだそう。

「あそこに出かけたい」

「あれが食べたい」

「あの人に会いたい」

全部叶えてあげられないまま亡くなってしまう

これも人手不足が起こす惨劇の1つ



施設に入居した後、面会に来ない家族はかなり多い

入居者さんの8割くらいには家族がいる

でも定期的に面会に来る人は少ない

入居したら後は死ぬまで施設任せ

このケースが本当に尋常じゃなく多い。

酷い親だったから、

認知症になってから人が変わったから、

施設が遠いから、

どうせ会ってもわからないから、

こんな理由で面会に来ない。

自分の親に費やす時間を作るのが大変なのもわかる

だけど入居者さんが泣きながら

「孫に会いたいとか」

「死ぬまでに息子の顔を見たい」

と呟く姿を見ると

お願いだから月に1度

せめて年に1度は顔を見せてはあげてくれないかと

どうしても思ってしまう。

こればっかりは職員にはどうしようも出来ない問題。

これが一番辛いという。


入居者さんの気持ちも家族の気持ちや都合もわかる

でも危篤状態になっても連絡がつかなかったり

亡くなっても出棺さえ立ち会わなかったり

そんな家族は沢山いる。


介護職は毎日入居者さんのお世話で手一杯

話を聞いたり遊ぶ時間はほぼ無い

お出かけなんてとてもじゃない

食べたい物も欲しい物も手に入れてあげられない

会いたい人に会わせてあげられない

そうして何も叶えてあげられないまま亡くなっていく現実がある。

心の穴が埋まる前に、また新しい入居者さんが来て

家族構成や、タブーの話題、好き嫌い、性格既往歴…

全部頭に叩き込んでお世話で手一杯の毎日に戻る。


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人手が足りない。本当に足りない。

介護業界で起こるインシデントの9割は「人手不足」で解決できる。

経済産業省の試算によれば、2035年に介護の分野での人材不足は79万人に達するとされている。

現在でも人材不足といわれている中、さらなる人材不足の時代がやってくることになるのです。

人手が足りないことで入居者さんに人間らしい生活をさせてあげられない実態がある。

もっと1人1人に時間をかけた介護が必要。

というか、介護は本来そうあるべきだ。

僕は今の事業で「関わる人の数」を増やすとともに、

労働環境や処遇の改善、離職率の改善に寄与したいと思っている。

もはや、介護・看護・保育などはこの国の社会インフラとなっている。

だからこそ我々が解決しなければならない最重要課題だ。

そのために、ナイス介護を「送客サービス」ではなく

「介護総合人材サービス」として、採用後の定着や育成などにも取り組みたい。

現状を嘆くでも、悲観するでもなく、一つずつ解決していく。

まだまだ力不足ではあるが、全国一丸となってこの課題に取組みたいと思います。

同じ志、課題感を持っている人は一緒に仕事しましょう!!!


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