私の英語学習50年(71)「営業」こそ、知識と技術と経験と才能が必要!
(↑のつづき)
編集の仕事を三年間経験したあとで、私は別の会社に移った。
社長はもう少し私に残っていてもらいたそうだったが、特に何もいわなかった。
自分自身もそうやって転職をしたうえで会社を立ち上げたので、私の独立計画はわかっていたようだ。

☆☆☆
新しく勤めた会社は、テレビメディアの子会社だった。
社長は元大手企業の重役で、ベンチャーとしてその会社を立ち上げたようだった。
事業内容はテレビ、イベント、出版などを横に串刺しするメディアミックス事業である。
スタッフ数は五人、私はアカウントマネジャーという肩書で雇われた。
メディアミックス企画をつくって潜在顧客に売り込みをかけるのが仕事だ。
ようするに「営業」である。

☆☆☆
だが、
この転職は完全な失敗だった。
営業としてまったく結果が出なかったのである。
いろいろと仕掛けはしたものの、結局のところ新規顧客をひとつも獲得できなかった。
会社の経営自体については、大手メディアの子会社であって社長が大きな顧客を持っていたこともあり、問題はなかったのだが、私としては忸怩たるものがあった。
それにしても、営業でこれほどまでに結果が出ないとは予想していなかった。

☆☆☆
ようするに
「営業」という仕事をなめていたのである。
専門職と違って営業ならば誰でも頑張ればできるはず、などと考えていた。
とんでもない。
営業こそ、知識と技術と経験と才能が必要不可欠な仕事だった。
そしてその知識と経験と才能が、私にはまったく備わっていなかったのである。
☆☆☆
結局、この会社には一年半ほどいてから、辞めさせてもらった。
営業として結果が出ないのでは仕方がない。
予定よりも少し早めではあったが、独立することにした。
だが自分には営業としての能力がないというこのトラウマが、その後に私を窮地に追い込むことになるとは、この時点では想像できなかった。
☆☆☆
☆☆☆
「ことさきく|成瀬由紀雄の日英文章・翻訳教室」では、このほかにも日本と日本人、英語・日本語・翻訳その他に関するコンテンツを数多くアップしてあります。総数は1000本を超えています。
いくつものマガジンを設定していますのでぜひチェックしてみてください。
