私の英語学習50年(78)会社をつぶす
(↑のつづき)
個人的な事情も重なって、ある日、もうだめだと思った。
これ以上会社を続けると本当に死んでしまうと自覚した。
スタッフや取引先や銀行に会社をやめると告げて、最小限の後始末をした。
数千万の借金が残った。
会社を立ち上げてから八年が経っていた。
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これを読まれている人のなかには、なぜそんなにも無理を重ねたのかと思う人もいるかもしれない。
そもそも会社を立ち上げたのは、勉強や研究のための生活を安定させるためであって、会社そのものを発展させることが目的ではなかったはずである。
それになのに、なぜそのような間違った方向へいったのか。
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ひとことでいえば、一度はじめたことであるからには絶対に負けるわけにはいかないと思い込んでいたからである。
心理学者の解説によると、これは自分自身を信じられない人間の典型的な思考形態であるようだ。
ようするに、私はずっと自分自身を信頼していなかったということである。
だから、自分が立ち上げた会社にすがりついたというわけである。
であるから、たとえ会社の経営に成功していたとしても、私はその後に価値ある人生を送っていなかったことだろう。

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会社をつぶしたことは、その結果として物理的にも精神的にも死なずにすんだのだから、悪いことではなかったと思う。
それにしても、あそこまで過激な方法で会社を整理せず、もっと実害の少ない会社整理の方法はいくらでもあったことだろう。
だが、あのぐらいのことをしなければ、自分自身に対して納得がいかなかったのだろうと思う。
じつに非論理的なメンタリティではあるが、実際にそうだったのだから仕方がない。

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