成瀬由紀雄の提言2 皆さん、日本語を大切にし、日本語の力を磨きましょう
皆さん、日本語を大切にし、日本語の力を磨きましょう。私たち日本人がこれから目指すべきは、英語が話せる「小さなアメリカ人」になることではありません。世界中で通用する豊かな知性・感性・徳性を合わせ持つ「大きな日本人」になることです。そしてそのために最も重要なのが日本語を大切にし、日本語の力を磨いていくことです。
近代日本語は、和・漢・洋という3つの幹に支えられた、他に比類のないユニークな言語です。私たちの先達が千数百年の歴史をつうじて営々としてつくり上げてきた、きわめて魅力的かつ機能的な言語です。一人の日本人として私はそうした言語を自分の母語としていることをとても誇りに思います。
日本語は論理的な言語です。非論理的な言語ではありません。もし日本語が非論理的であるならば、日本の学問や科学技術がこれほどまでに進歩できるはずがありません。日本語が非論理的と考えることが非論理的です。それに加えて、他者を思いやる心や自然を大切にする心を表現するうえでは日本語ほど優れた言語は他に見当たらないといってよいでしょう。
もちろん他の言語と同じように日本語にも欠点があります。たとえば他者との共感を重視するあまり、純粋に客観的な立場からの思考や議論や主張が日本語では成り立ちにくい。私はこれを「気配りまみれの害」と呼んでいます。そうした欠点は正していかなければなりません。そうした欠点を正して、日本語をよりよいものにしていかなればなりまません。そしてそれができるのは私たち日本人だけです。
これほど大切な日本語について日本の公教育はなにも教えてくれません。日本の学校では日本語とはどのような言語なのか、どのようにして日本語で文章をつくればよいのかといったことを私たちに本当になにも教えてくれないのです。
仕方がない、公教育があてにならないのなら、私たちは自分自身で日本語を勉強していくしかありせん。みずからの力で、みずからの日本語力を磨いていくのです。「ことさきく」では、そうした皆さんの日本語力を磨くための自助努力を全面的にサポートしていきます。
皆さん、日本語を大切にし、日本語の力を磨きましょう。それが私たちと私たちの子どもたちの未来を切り拓く、たしかな一歩となるはずです。
