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英語の「もの」(名詞)認識の三層構造について(4)――英語の名詞認識の三層逆ツリー図

ここまでの話を図にまとめると、以下のような英語の名詞認識の三層逆ツリー図ができます。

単層である日本語の認識構造では「髪」という一語ですが、三層である英語の認識構造を通すと、the hairs, the hair, hairs, a hair, hairという5つのかたちに分化します。

なお「特定・可算・単数」と「特定・不可算」のかたちが同一になっているのは、英語が「特定・可算・単数」に対して”the a hair”というかたちを許容しないからです。

別の例として、「デザイン」を挙げておきます。


「特定・可算・複数」のthe designsは、書き手/話し手および読み手/書き手がすでに知っている具体的な複数の設計図や図案、つまり「あの例のいくつかの設計図や図案」を示します。
「不特定・不可算」のdesignは、「そもそもデザインというもの」という抽象的な概念です。

日本語の「デザイン」という語は抽象的なイメージである場合がほとんどですが、英語の”design”は具体的な設計図や図案を指す場合がよくあります。

まず、本質を知る

従来の英語教育では、「英語の名詞にはtheをつけたりaをつけたりする」「可算名詞と不可算名詞がある」「単数と複数の区別がある」などといった説明がなされてきました。

しかしそうした説明だけでは英語の名詞を実際にうまく使うことができません。英語の名詞の本質をわかっていないからです。

英語を学ぶ際になによりも大切なことは、英語における名詞認識の本質とはどのようなものなのか、それが日本語における名詞認識とはどのように具体的に違うのかを、まずはしっかりと理解することです。


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