【あすで弟くんの就学】(前編)癇癪と「疲れた」の毎日が、通級で変わった日
兄くんの就学の話に続き、今回はあすで弟くんの話を書いてみようと思います。
兄に比べると、弟は多動な様子が少なかったため、「もしかしたら定型発達なのかな?」と思うこともありました。
ただ、年少さんの頃からでしょうか。お迎えの時など、自分の思い通りにならない時の癇癪がとにかくひどかったことを記憶しています。
あれを「癇癪」という言葉で片付けて良いのかは、今でも分かりません。
他の人の前ではそういった顔をあまり見せませんでしたが、私にだけはとにかく激しく、キレて罵倒してきました。叩く、蹴る、罵倒する。
当時の私は、その様子を「まるでDV夫のようだ」と表現していたほどです。
※あででパパはD V夫って意味じゃないですよ。笑
一通りキレて我に返ると、今度は何事もなかったかのように甘えて擦り寄ってくる。
そんな彼の姿に、私はすっかり困惑していました。
兄のこともありましたし、療育センターの受診を決めたのです。
すると意外にも、最初の診察で即「ASD」という診断が下りました。
兄の時は「傾向がある」という診断で、確定までには至らなかったので、これはある意味驚きでした。(診断そのものに驚いたというよりは、「こんなに短い診察で分かるほど、特性が顕著なのだろうか?」という気持ちだったかもしれません。)
診断を受け、弟も放課後等デイサービスを利用し始めました。
しかし、その場所は彼には少し合わなかったようです。兄にはぴったりの場所でしたが、人見知りで集団に入るのが苦手な弟にとって、すでに出来上がっている兄の生活空間に後から入っていくことは、あまり心地よいものではなかったのでしょう。
そんな中、彼が小学2年生の冬、偶然にもその放課後等デイサービスが閉所することになりました。
兄くんはそれまでのSSTの効果もあって落ち着いてきていたため、これを機にデイサービスの利用を終え、中学生に向けて週2回のスイミングを始めることに。
一方で弟は、デイサービスを別の場所へ変えるとともに、新たに「通級指導教室」を利用することになったのです。
「通級」という言葉でお気づきの方もいるかもしれませんが、あすで弟くんもまた、就学相談では「通常級が適当」と判断されていました。
兄と同じく、田中ビネー発達検査の結果は平均値の範囲内。
そして、以前にも書いた通り、私たちの住む自治体は子どもの数が増加傾向にあり、支援学校や支援級を希望しても入れないことがあるのが現状です。
兄の時の経験もありましたし、検査の数値を見ても「今回も(支援級は)無理だろうな」という諦めの気持ちがありました。
ただ、就学後の様子は兄とは大きく違いました。
弟くんが毎日、何かにつけて口にしていた言葉。それは、
「疲れた〜。」
でした。
兄と同じ、アットホームで小さな園でぬくぬくと育った彼にとって、学校と放課後等デイサービスという二つの大きな集団で過ごすことは、想像以上に大きな負荷となっていたようです。
あまりにも彼が疲れ切っているので療育センターに相談したところ、「通級を利用してみましょう」と提案されたのです。
この通級との出会いが、彼にとって大きな転機となりました。
それまでの弟は、街でクラスの友達に会おうものなら、さっと私の後ろに隠れてしまうほどの人見知り。
親戚ですら、少し会わない期間が空くだけで関係性がリセットされてしまうのです。
例えば美容師をしている私の妹とは休みが合わず、たまにしか会えないのですが、会うたびに初対面のような状態に戻っていました。
そんな彼が、今では嘘のように「コミュニケーションお化け!?」になりつつあります。
友達と楽しそうに喋りながらゲームをしたり、授業参観で覗くと、ごく自然に友達と関わりながら過ごしていたり。
あまりの変化に「え、君は本当にあの頃の弟くん?」と目を疑うほどです。
最近では、YouTubeで流れる小泉構文にまでキレキレのツコミを入れているくらいです。
彼に起きた大きな変化と新しく選んだ放課後等デイサービスへ通ってからについては、少し長くなるのでまた次回、後編としてお話しさせてください。
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