女医のロールモデルは学会にはいない話
ロールモデルの女医さん、いますか?
大学病院では女医復職支援があったり、
たまに院内の女医さん集めて講演してたり、
学会でも女医向けに「女性の働き方」の講演があったりしますよね?ない学会あったらごめんなさいね。
私の所属する科も
その制度や講演あったんだけど、
題名通り
私のロールモデルは
大学にも学会にもいなかった。
正しくは
ロールモデルじゃない、って気づいた。
「私」ですよ。私、個人の話。主語は小さく。
「誰か」のロールモデルは学会にいると思うんですけどね、、、。
でもやっぱ聞きたいよ。
女医の皆さん学会に
自分のロールモデルいました??
ロールモデルがいないと気づいたのは
後期レジデントも終了する頃の30前後。
20台の頃は、学会とか大学で「女医のキャリア形成」みたいな講演していた女性教授とか女性研究者を、ロールモデルだと思っていましたよ。
素直で思考停止なお花畑女医でしたから。
ロールモデルの先生方を女性としてすごいな、と思ってたし、ちょっと気強くて癖強い人多いけど、まあ、この医者社会で生き抜いていくには、そんなもんか、と。
でもさ、
結婚して子供産んで
年齢を重ねたら、
(いや、もしかしたら結婚してなくても産んでなくても同じかも、一通りしか経験できないからわからない)
「いやいや、この働き方辛すぎじゃない?」
「え。みんなどうやって回してんの、これ。」
ってなりました。
焦っていろんなママ女医に話聞きはじめたり、
もう1回ちゃんと講演聞いてみたり、
同世代と話して昔の講演内容思い出してみたり。
うん、結果は、、、
講演していたロールモデルたちは
全然ロールモデルじゃなくて
自慢 or 何とかなった!
っていうただの経験談だった。
自慢派は
育児に参加できるパートナーがいたり
親が健在で育児手伝ってもらえたりする人。
とにかくサポートがある人!
それに気付いたら講演聞いても、「ほんと良い旦那さん捕まえて、良い親御さんがいて良かったですね、、」という感想しか残らない。
一方、何とかなった派は、
協力できる誰かがいなくても、
お金積んでシッター習い事に頼みまくって、
自分の時間を確保してどうにかする人。
そして体力が鬼すごい人!
とにかく強い人!
力技!お金稼いでるからこそ!これぞ女医っぽい!
しかし、何とかなったの、それほんとに…?
って疑問が。
時々大きくなった子供と疎遠になった、50代バリキャリ女医さんの話とか聞くんだけど…。
基本どちらも子供との時間少なくする
が前提なんだよね。家族との時間を減らして、忙しい勤務や研究に当てる。
それが学会とか大学医局のロールモデル。
そんで薄給…。
これで薄給?子供のためにお金貯めたいのに?
医学貢献はそれが当たり前?
なにこの人生。
医学の貢献のために医者になったよね?
家族と自分の時間差し出してね!
みたいな。
これに気づいたとき
うん!!
無理だ!!!
私医療することは好きだし、患者さんが元気になるのは嬉しいけど、こんな献身すぎる働き方勧めてくる職場とは、
心中できない、付き合えない!!!!!
となったよね。
ま、あとは、
子育て落ち着いたらまた戻ってきなよ。
って提案もよく講演で話されてる。
子供と家族との時間が必要と考えた女医向けなんだろうけど…。
これも個人的には考えにくい。
最先端医療とか研究に相当執着あるとか
医学貢献したい!!
っていう崇高な方じゃないと
なかなかハードル高いと思うんだよね。
だって子育て落ち着くのいつ?って話だし、
40後半、アラヒフとかで激務の人たちがいる大学医局にブランクありでカムバックするんでしょ?
それって、子供が高校生大学生になる、一番お金かかる時期に給与が高くない場所に戻ることになるんじゃない?
どうせブランクあるし勉強のために戻るから薄給でしょ?
それ総合的にメリットある?
いやー…。結局。
騙された。
あの講演してたロールモデル風の女医たちは
恵まれたカードを持ってる人か、
アスリートかゴリラだった。
「全然ロールモデルじゃない!!」
ロールモデル候補少なすぎなんよ。
恵まれたカード持ち派
何とかなるなる派
志し折れずにカムバック派
どれも基本
医学への情熱も体力的にも
アスリートゴリラなのよ。
それをさ、講演で「みんな頑張ればできるよ!!」ってキラキラしながらテキトーに言って、パンピー女医に刷り込もうったって、現実に直面すれば無理だよ。
男性医者たちも鵜呑みにしちゃダメよ。
「○○先生(女性教授・講師)はできてたよ?」
じゃあないのよ、阿呆か。
「あの人たちアスリートゴリラなの!!!」(褒め言葉)
ほんと学会や大学は、なんでこんな非現実的で少数な人をロールモデルに持ち上げて講演するかね、、
って、ぼやいてもしょうがなくて、
まぁそりゃ大学教授たちで作られている学会としては医局制度壊されたら困るから、「学会でゆるふわ女医の生活❤︎」なんて講演できないよね。絶対槍玉だから講演する人もいないよね。
女医たちって
医学部受験、国試、ブラック研修医生活乗り越えて、毎日患者の命っていう責任の重さも日々抱えてるから、世間一般と比べて、基本真面目で優等生、辛い境遇にも打たれ強い人が多い。
そんな人たちが、30台あたりで「私、この生活無理です!!」って言って相当数、離れていくなんて大学医局の働き方ロールモデルが破綻してると思うんだよね。
女医の中ではヘタレと自負する自分でも医局やめたとき、なんとなく「あぁドロップアウトしたなぁ。」と思った。医者の王道から落ちたな、って。なんだかんだ女医は優等生で敷かれたレール真っ直ぐ行くの得意だからさ。
学会や医局で講演とかアスリートゴリラの話聞いちゃってたからさ。こんな元がヘタレな私でも洗脳されてた。
出産もあって研究もできなかったし、その後は日々とにかくきつくて臨床で精一杯で色々逃げてしまった。って、罪悪感感じてた。
私よりずっと真面目で優等生が多い女医さんたちは、この現実見ても自分を犠牲にして頑張ってしまう人多いのでは、、、と勝手に心配してる。
実際友人でも辛くても離れず頑張り続けている女医さん多いし。
受験勉強や軍隊目指して作られた日本の学校教育みたいに、、、
「そうか、辛いけど女医の道はこれが普通なんだ、頑張らなきゃ!!」
のマインドになってるんだよね。
ほんと基本良い子で優等生なの、みんな。
私だけ楽しちゃいけない、、、みたいな。
只今疲れてる女医さんたちに言いたい。
医学部受験からずっと走り続ける人生そろそろ休んでもいい。
辛いと思ったら休んでいい。
楽な生き方模索していい。
家族と自分犠牲にして医療しなくても良いの。
辛くないと医者できない訳じゃない。
(全然辛いと思わないアスリート系の方は読まなくて大丈夫です。尊敬します、毎日本当にお疲れ様です。)
というわけで
学会にロールモデルいないよね〜?ってだけの話でした。長い。
とは言っても「どっかに私のロールモデルいないかな?」と思ってしまう
がっつり日本教育を受けてきた、ついつい教科書の答を探してしまう私でした。
その後どうしたかの記事はこちら↓
いいなと思ったら応援しよう!
サポートありがとうございます!
めちゃくちゃ励みになります!!