UGREEN NASync対応SSDの選び方【全モデル対応・完全ガイド】
「SSDって必要なの?」「どのモデルが使えるの?」「キャッシュとストレージって何が違うの?」
UGREEN NASを買った後、SSDについて調べ始めると、こういった疑問が次々と出てきます。
この記事では、どのモデルを使っているユーザーでも必要な知識が一通り揃うように、SSDの基本から選び方・おすすめモデル・互換性リストまでをまとめました。
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まず確認:自分のNASはSSDに対応している?
UGREEN NASyncシリーズの中で、M.2 NVMe SSDスロットを搭載しているのは以下のモデルです。
DXP2800:スロット×2
DXP4800 Plus:スロット×2
DXP480T Plus:スロット×4(SSDストレージ専用モデル)
DXP6800 Pro:スロット×2
DXP8800 Plus:スロット×2
DH2300・DH4300 PlusはSSDスロットを搭載していません。この記事の対象外となります。
SSDでできること
UGREEN NASにSSDを追加すると、主に2つの使い方ができます。
1. SSDキャッシュ(おすすめ)
HDD(ハードディスク)の「動きが少し遅い」という弱点を、SSDが助けてくれる設定です。よく使うデータをSSDに一時保存することで、アクセス速度が大きく向上します。
HDDの読み書き速度が全体的に改善される
保存した写真を見るときや、パソコンからファイルを送るときの待ち時間が短くなる
複数人での同時アクセスに強くなる
必要な容量:500GB〜1TBで十分
注意点:データの書き換えが多いため、耐久性が高いSSDが必要。2枚をセットで使うのが基本
2. SSDストレージ
SSDをそのまま保存領域として使う方法です。HDDより圧倒的に速く、アプリや仮想環境の動作に向いています。DXP4800 Plusのような10GbE搭載モデルでは、10GbEの速さをフルに活かした高速なストレージを構築できます。
動画編集、Docker、仮想マシン、NASアプリの保存に最適
サクサク動くNAS環境が作れる
必要な容量:1TB〜2TB以上
大容量保存にはコストが高いため、HDDと使い分けるのが現実的
DXP480T Plusの場合
このモデルはHDDスロットを持たず、SSDのみで構成するオールフラッシュモデルです。SSDがメインのストレージになります。物理的な駆動部がないSSDでも、書き込み中の電源断はデータ消失のリスクが高いため、UPSとの併用が推奨されます。
SSDの選び方
UGREEN NASで使うSSDを選ぶ際に、確認すべきポイントは5つです。
1. M.2 NVMe 2280を選ぶ
対応する規格は M.2 NVMe 2280 のみです。
NVMe:SSDの接続方式の名前で、現在主流の高速な接続方式。見た目が似ているSATA接続のM.2 SSDは使用できないので注意
2280:SSDのサイズを表しており、幅22mm × 長さ80mmという意味
2. ヒートシンク「なし」モデルを選ぶ
本体のスペースや底面パネルとの干渉の関係で、ヒートシンク付きSSDには対応していません。 必ず「ヒートシンクなし(基板のみ)」のモデルを選んでください。また、厚みのあるラベルが貼られている場合は、剥がしてから装着するよう公式でも案内されています。
3. PCIe世代と消費電力に注意する
SSDにはPCIe世代(速度の規格)がありますが、UGREEN公式では PCIe 4.0 SSDは消費電力・発熱の観点から非推奨 とされています。コンパクトなNASでは熱がこもりやすく、安定性に影響する可能性があります。
PCIe 3.0:推奨。発熱が少なく安定。最大速度は約3,500MB/s
PCIe 4.0(低消費電力モデル):問題なく使えるものも多い
PCIe 4.0(高消費電力モデル):非推奨
PCIe 5.0:非推奨
なお、LANポートの速度(1GbEで最大125MB/s、10GbEでも最大1,250MB/s)がボトルネックになるため、PCIe 3.0の速度ですら十分すぎるほどです。「一番速い規格を買えばいい」というわけではありません。
4. TBW(耐久性)を確認する
TBW(Total Bytes Written)はSSDに書き込める総量の目安です。NASでのキャッシュ用途は書き込み頻度が高いため、TBWが高いほど安心です。
300TBW前後:一般的なコンシューマSSD
600TBW前後:高耐久SSD
1000TBW以上:NASキャッシュ用途でも安心
5. DRAMキャッシュ搭載モデルが理想
SSDにはDRAMキャッシュありとなしの2種類があります。DRAMキャッシュを搭載したSSDは読み書き速度が安定し、大量データの処理に強くなります。長時間稼働するNASには、DRAM搭載SSDの方が安定して使えます。
おすすめSSD
【NAS専用・最高峰の耐久性】WD Red SN700
24時間365日の稼働を前提に作られた、NAS専用に設計されたSSDです。
ヒートシンク:なし
PCIe規格:3.0
TBW:2000TB(2TB)※圧倒的に高い
DRAM:あり
一般的なSSDよりも寿命が数倍長く、データの書き換えが激しい「キャッシュ用途」で使うならこれ一択と言えるほど安心感があります。
【最高級の速さと安心なら】Samsung 990 PRO
動画編集や、たくさんのアプリを動かしたい人にぴったりの、最高ランクのSSDです。
ヒートシンク:なしモデルあり
PCIe規格:4.0
TBW:1200TB(2TB)
DRAM:あり
世界中で一番人気があるモデルの一つで、品質がとても安定しています。「一番良いものを使いたい」ならこれです。
【最新のバランスモデル】Samsung 990 EVO Plus
長年愛された「970 EVO Plus」の良さを引き継いだ最新モデルです。970よりさらに速く、さらに省エネになっています。
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0 / 5.0
TBW:600TB(1TB)/ 1200TB(2TB)
DRAM:なし(最新のV-NAND技術で高速化)
今から選ぶなら間違いなくおすすめのバランスモデルです。
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【データの寿命を優先するなら】Kingston KC3000
とにかく「壊れにくさ」を重視したい人向けの、タフなSSDです。
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:1600TB(2TB)※非常に高い
DRAM:あり
高性能でありながら、データの書き込み寿命がとても長いのが特徴です。「速さも寿命もどちらも譲れない」という方に向いています。
【コスパと安定感で選ぶなら】WD Blue SN580
価格が安く、消費電力が少なく、あまり熱くならない定番モデルです。
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0(低消費電力)
TBW:600TB(1TB)
DRAM:なし(その分、熱が出にくくて安心)
「迷ったらこれ」と言える世界中で非常に売れているモデルです。
【安くて寿命が長いものを探しているなら】Lexar NM790
安いのに性能が高く、さらに寿命も長いということで最近とても人気が出ています。
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:1000TB(1TB)※この価格帯では最高クラス
DRAM:なし(HMB技術採用)
「コスパ重視だけど、すぐに壊れるものは嫌だ」というこだわり派におすすめです。
SSDの容量の目安
500GB:キャッシュ用途に
HDDの動きを速くしたいだけならこのサイズで十分です。費用を抑えたい人、家族で写真を見るのがメインの人に向いています。
1TB:迷ったらこれ
キャッシュとしても、ストレージとしても使いやすい、一番バランスが良いサイズです。迷っている人・長く使いたい人はまず1TBを選んでおくと失敗しにくいです。
2TB以上:SSDストレージ用途に
4K動画を編集する人、たくさんのアプリを動かす人向けのサイズです。SSDに直接データを保存して作業したい場合はこのサイズを選びましょう。
結局どれを選ぶ?
「とにかく24時間動かすから、壊れにくいのがいい」 → WD Red SN700
「一番速くて、一番いいものがほしい」 → Samsung 990 PRO
「最新のバランスモデルで選びたい」 → Samsung 990 EVO Plus
「安くて熱くならない安心なものがいい」 → WD Blue SN580
「壊れにくさと速さを両方取りたい」 → Kingston KC3000
「コスパ重視だけどすぐ壊れるのは嫌」 → Lexar NM790
互換性リスト(UGREEN公式対応モデル)
最新の互換性リストはUGREEN公式サイトでも確認できます。
Samsung
990 EVO Plus(1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0 / 5.0
TBW:600TB(1TB)/ 1200TB(2TB)/ 2400TB(4TB)
DRAM:なし(最新のV-NAND技術で高速化)
長年愛された970 EVO Plusの後継。速くて省エネな現行バランスモデル
990 PRO(2TB / 4TB)
ヒートシンク:なしモデルあり
PCIe規格:4.0
TBW:1200TB(2TB)/ 2400TB(4TB)
DRAM:あり
Samsungのフラッグシップ。性能と信頼性を妥協したくない方に
970 EVO Plus(500GB / 1TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:3.0
TBW:300TB(500GB)/ 600TB(1TB)
DRAM:あり
低発熱でNAS用途でも安定性が高い定番モデル
9100 Pro(1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
DRAM:あり
非常に高い耐久性を持つエンタープライズ向けモデル
Western Digital
WD Red SN700(500GB / 1TB / 2TB)※NAS専用
ヒートシンク:なし
PCIe規格:3.0
TBW:2000TB(2TB)※圧倒的に高い
DRAM:あり
NAS専用設計。24時間稼働のキャッシュ用途に最も向いているモデル
WD Blue SN580(250GB / 500GB / 1TB/ 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0(低消費電力)
TBW:600TB(1TB)
DRAM:なし(低発熱で安定)
消費電力が少なく熱くなりにくい。コスパの良い定番モデル
WD Blue SN5000(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:300TB(500GB)
DRAM:なし
Kingston
KC3000(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:1600TB(2TB)/ 3200TB(4TB)※非常に高い
DRAM:あり
高耐久かつ高速。速さも寿命もどちらも譲れない方に
NV3(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:320TB(1TB)/ 640TB(2TB)
DRAM:なし
低価格帯モデル。長期のキャッシュ用途より短期・ストレージ用途向け
Lexar
NM790(500GB / 1TB / 2TB / 4TB / 8TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:1000TB(1TB)/ 6000TB(8TB)※この価格帯では最高クラス
DRAM:なし(HMB技術採用)
安くて寿命が長い。コスパ重視だけどすぐ壊れるのは嫌な方に
KIOXIA
EXCERIA PLUS G3(1TB / 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:600TB(1TB)/ 1200TB(2TB)
DRAM:なし
EXCERIA PRO(1TB / 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
DRAM:あり
SK hynix
Platinum P41(500GB / 1TB / 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:750TB(1TB)
DRAM:あり
SK hynixのハイエンドモデル。高速かつ安定した性能
SOLIDIGM
P44 Pro(500GB / 1TB / 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:1500TB(2TB)
DRAM:あり
Crucial
P3 Plus(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:150TB(500GB)/ 300TB(1TB)
DRAM:なし
入手しやすく価格が安い。TBWは低めのため長期キャッシュには注意
ADATA XPG
XPG GAMMIX S70 BLADE(500GB / 1TB / 2TB / 4TB / 8TB)
ヒートシンク:極薄プレート付属(なしの状態でも使用可)
PCIe規格:4.0
TBW:740TB(1TB)
DRAM:あり
TEAMGROUP
G50(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:600TB(1TB)
DRAM:なし
HP
FX700(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:800TB(2TB)
DRAM:なし
BIWIN
NV7200(500GB / 1TB / 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
DRAM:なし
Netac
NV3000(250GB / 500GB / 1TB / 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:3.0
DRAM:なし
Fanxiang
S500 Pro(250GB / 500GB / 1TB / 2TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:3.0
DRAM:なし
ORICO
O7000(500GB / 1TB / 2TB)
※リスト上は「Orico Y7000 Pro」と表記されているモデル
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
TBW:600TB(1TB)
DRAM:あり
Yottamaster
Y7000 Pro(500GB / 1TB/ 2TB / 4TB)
ヒートシンク:なし
PCIe規格:4.0
DRAM:なし
モデル別の詳しい選び方
各モデル専用の詳しい解説記事はこちらです。SSDキャッシュとストレージの使い分け、容量の目安、性能比較など、踏み込んだ内容はそちらをご覧ください。
まとめ
SSD対応モデル:DXP2800 / DXP4800 Plus / DXP480T Plus / DXP6800 Pro / DXP8800 Plus(DH2300・DH4300 Plusは非対応)
選び方の基本:M.2 NVMe 2280 / ヒートシンクなし / PCIe 3.0または低消費電力PCIe 4.0 / TBW高め / DRAM搭載が理想
キャッシュ用途:500GB〜1TB。WD Red SN700が特におすすめ
ストレージ用途:1TB〜2TB。Samsung 990 EVO PlusやSamsung 990 PROが安定
迷ったら:Samsung 990 EVO Plus 1TBを選べば間違いなし
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