「退屈が一番怖い」土門蘭さんのトークイベントに参加して
会いたい人に会いに行く。
昨日、文筆家である土門蘭さんのトークイベントで岡山へ足を運んだ。
土門蘭さんは最近読んだ『ほんとうのことを書く練習』も心に響いたし、『100年後あなたもわたしもいない日に』や『そもそも交換日記』などいくつか本を読んでいて、いつか直接お話を聞いてみたいなぁと思っていた。
会場はずっと気になっていた本屋「aru」鷲羽山店だと知り、Xでポストを見てすぐに申し込みボタンを押した。
▼瀬戸内の美しい海が目の前に広がる素敵な本屋さんaru
旅行を兼ねて岡山へは夫と向かったけど、会場で車からおろしてもらい1人でドキドキしながら参加した。
トークイベントは、土門蘭さんと、aru店主のあかしゆかさんの掛け合いで進む。おふたりの柔らかい空気感と、事前に参加者から募集した質問に答えていく双方向の形だったので、会場にあたたかな一体感がありほっと一安心。
イベントでも、著書でも、私が土門さんから一貫して受け取ったメッセージは
自分や自分の人生を簡単に諦めないでほしい
ということ。
たくさんメモを取ったのだけど、特に印象に残った話の一つがこちら。
自己変容が楽しみ。退屈が一番怖い。
どんどん自分にとっての「ほんとうのこと」を知って研ぎ澄まされていきたい。
退屈が怖いというのは、自分が自分を嫌いになるのが怖い。
たとえば見たい映画があるとして、「今度でいいや」「サブスクで見ればいいや」。こういうのを繰り返してると自分で自分を信頼できなくなる。
実際に行動するかはさておき、本音を出さないとだんだん自分に対してすら言わなくなる。気づいたら好きや興味あることが、自分で分からなくなってしまう。
すごく腑に落ちた。
最近、停滞期というか、くすぶっている。自分の中のエネルギーが余っている感じ。
一方で会社員の仕事はいつまでたってもあっぷあっぷだし、気づいたら日々あっという間に過ぎていく。
それなのに、「この停滞感はなんだ??」と自分の中の矛盾を不思議に思っていた。
たぶん、今の自分にちょっと飽きているのだなと。
もっと自分の本音を聞いて、人に出会って、変わっていきたい。
30代半ばになっても落ち着くどころか、やりたいことが増えている。それは「わがまま」だと思っていたけど、その気持ちを抑える必要はないのかもしれないな。
「矛盾を抱え続けられることが、AIではなく人間にしかできないこと」「甘美な苦しさ」だと土門さんが言っていた。
いろんな気持ちを抱えた自分でいいし、そこから目をそらさないでいたい。
トークイベント終了後、ほくほくした気持ちで外に出る。
目の前は瀬戸内海が見渡せる展望台。お店に入る時は、前日の雨を引きずったような曇り空だったけど、柔らかな光がさしこむ。トーンをあげた穏やかな海が目に飛び込んできた。

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