三十五日目 持病
僕は体に時限爆弾を抱えている。
それは、遠隔操作で、僕自身にもいつ動き出すか分からない。
ただ、今日が最後かもしれない。
毎朝、無事に布団から目を覚ますたびにそう思う。
「今日も生き延びたみたいだな」
温かな布団の中で、のっそりと独りごちる。
僕は羨ましい。
明日が来ることを疑わない人が。
友達と別れるときの「またね」が、最後になるかもしれないと怯えなくて済む人が。
寝る前に朝、目が覚めないかもしれないと不安にさらされない人が。
__それでも、僕は今日を生きる。
描いた未来への階段が、突然抜け落ち、踏み外すかもしれない恐怖と隣り合わせで。
