四十三日目 受験
止まない雨はないとはよく言ったものだ。
でも、僕は、この振り続ける雪だけは、永遠に続くような気がした。
「ユキフカシか」
ミチルは、僕の電報を取り上げて言った。
「また来年頑張れば良いじゃない」
「君はそうやって簡単に言うけど、僕はあの地獄の日々を繰り返すのかと思うと、吐きそうだ」
深夜まで、ファミレスでドリンクバーひとつで居座り、勉強。
店員に煙たい顔をされながら、ときに同級生が推薦で決まり遊び呆けるのを横目に、それでも頑張れたのは__彼女と同じ大学に通いたいから。
「なぁに」
ミチルはそんなことも知らずに、呑気に僕の横で微笑む。
「……僕が受かるまで、卒業するなよ」
「善処するわ」
そう言って笑うミチルだけが、唯一雪を溶かすひだまりのようだった。
