10年間の夢、かなう。ジャージを抱きしめて泣いた日。
ーー11年前の私、ありがとう。
これまでのすべてが、私をここに連れてきてくれた。
覚えてますか?
今から11年前、2014年のFIFAワールドカップ inブラジル。
当時付き合っていた彼氏が、小学生にしてサッカーでブラジル留学へ行ったほどのサッカー好きで。このワールドカップを一緒に観ようとパブリックビューイングに誘ってくれた。この時日本はギリシャと同じグループで、対戦したのです。

何がどうなってそうなったのか、彼が用意してくれた日本代表ユニフォーム”Kawashima 1”を着用。縁もゆかりも無い川島さんの日本代表ユニフォームを着ていながら、私は敵チームギリシャの7番にどうしても目が行く。
ギリシャ代表選手、
サマラス(Georgios Samaras)に。
ま、言わば一目惚れってやつです。当時ネットでは「キリスト」とか「ゴッド」とかって呼ばれてましたが、私は昔から濃い顔が大好き。思えばこの時一緒に見てた元彼も、純日本人でありながらハーフとか外国人に間違われるような彫りの深い顔だった。
192cmの長身サマラスは対戦中ずっと目立っていて、画面のどこにいたってわかる。
その内ギリシャのことが気になり調べてみた。
”島が約3000個あります”
え、行く行く!
当時一人旅が大好きで、特に沖縄の離島によく行ってた私。島と聞いたらより興味が湧いてきた。
その2年後有言実行、ギリシャへ一人旅した。

初めて訪れたギリシャという地に立ち、確信した。
「あぁ、ここへはきっといつか戻ってくる」って。
コロナ禍でStay Homeしていた頃、この機会にギリシャ語を勉強してみようと言語交換始めたのがきっかけで今のギリシャ人パートナーに出会った。今や共に暮らし、ギリシャが第二の故郷になったのです。
2014年以降の私、サマラスがきっかけですべてが大きく動くことになったんですね。なにせ当時のサマラスのキャッチフレーズ、”パルテノンの核弾頭”だからね(名付け親のネーミングセンス)。その名にふさわしく、私にとっちゃ正真正銘の巨大な核弾頭だったのだ!私を世界に羽ばたかせてくれたと言っても過言ではない、海外へ出る大きなきっかけをくれた重要人物。
昨年、2024年5月中旬のある日のこと。
私はロンドン市内の美術館でアートを鑑賞していた。その時、インスタのお知らせがピロリン。
”サマラスさんがストーリーズを更新しました”
この時点でびっくり。彼は一切インスタを動かさないのだ。私もフォローしていたことを忘れてたくらい。で、開いて見てみたら...
「レジェンドマッチに参加決定!」
なっ!なにごとーーーー!?
彼が以前約6年間プレーしていた、スコットランドのセルティックのレジェンドメンバーとして選ばれて試合に出るだって!?
彼はもう何年も前に現役選手を引退しているのですよ。だから、プレーしている姿を見ることは一生ない、一生叶わないと思ってた。
私、美術館のエレベーター前で( ゚д゚ )←こんな顔してひとりかたまる。
こっ...こんなことってあるの!?スコットランドって、ロンドンと陸続きじゃん。すぐそこじゃん、パスポート要らない国じゃん!しかも今月!?
もうね、情報量ありすぎて脳内が忙しすぎた。こんな静かな美術館の中で受け取るお知らせじゃない。ああ今すぐ大きな声で叫びたい!!
このお知らせによりもう集中してアート鑑賞できなくなり、帰ってきた。
早速パートナーにこのことを話し、彼が仕事のスケジュール確認したところ見事にこのマッチの週末連休!!
ね、この世はいつもそうなのさ。いい流れの上にある時に物事ってやつは、まるで元々そうなってたみたいにスムーズに動きはじめる。
対戦相手は、あの有名なドイツのドルトムントのレジェンド!チャリティマッチだそうで、なんと1人約3000円。
なんということでしょうちゃーんちゃーちゃちゃちゃー(匠のテーマ)
海外サッカーの観戦チケットって、通常めちゃくちゃ高いんですよ。なのに、私がずっとずーっと見たかったサマラスのプレー姿がそんな破格で見られるんですか!?わざわざこんな近くに来てくれて!?これで行かなかったら私、一生後悔してもしきれない!
ってことで、早速チケット購入(思い立ったら俊足)!!
とにかく狙うは最前列。ゴール裏だけど角で見やすそうなとこが最前列空いていて無事購入完了→なんと、紙チケットがお家に届きました(今の時代にとっても古風で好き)。
チケットを目の前にしてもまだ実感湧かず。
あのサマラスに今月会うのか...
うぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーー!!
こんなん、冗談みたいなミラクルじゃん!!
海外の観戦ルールとか知っておかないと!と、サッカーファンのお友達夫婦に電話で色々教えてもらっていたら、
『ただ座ってるだけならただのサポーターで、本人に気づいてもらえる確率はゼロ。せっかく行くならフラッグとか作ってアピールしたほうがいいよ!』
と言われてハッとした。
そうだ、そうだよ。こんなミラクルありえないんだからベストを尽くしていこう!
10年願った夢だもん!!!
電話を切ってすぐに、フラッグ作りの買い物に出かけた。紙より布がいいって言われたけど、手芸屋さん見つからず布っちゅー布がない。
ふらっと入ったアパレルショップ。すぐに目に飛び込んできたのがこれ。

え・・・この色とサイズ・・・
理想的すぎない??

これはロングスカートで、表地にダメージあって値下げを数回繰り返して500円以下だった。こっちで画用紙買うより安い!!!
ああ神様。
「フラッグを作る」という細部に至るまで、こんなおもてなしを本当にありがとう!!
レジの人、まさかこのスカートがこれからフラッグになるなんて思いもしなかっただろうな...笑。
パートナーに見せたら、彼大爆笑。よくそんなん思いついたねと、珍しく褒めてくれました。彼は別に乗り気でもなさそうだしサッカー興味あるわけでもないしと、メッセージを考えてギリシャ人の友人に訳してもらった。
あと、どうしてもこのこみ上がる感謝の気持ちをサマラスに届けたくて、DMで送る長いメッセージも翻訳してもらった。いつも私に全力で協力してくれる優しい友に感謝。

我流フラッグ、彼も手伝ってくれた。
ギリシャの国旗は彼が、日本のは私が。慣れないギリシャ語をせっせとマジックで書いて。まさか彼がフラッグ作りを自ら手伝ってくれるなんて思ってもなかったし期待もしてなかったから、とっても嬉しかった。共同作業なんて絶対できないと思ってたよ、初めてとも言える共同作品完成。
もしあのワールドカップでサマラスを見てなかったら、今ここにいる私は絶対に絶対になかったんだよなぁ。このギリシャ人の彼と絶対に、100%出会ってない。それが10年の時を経て、今ここでサマラスのサッカーを一緒に見に行く未来があったなんて。
ぜんぶぜんぶ、出来すぎた夢みたいだ。
そして迎えた当日は、朝から冷たい雨。

初めて訪れるセルティックの聖地に感動!!
セルティックで活躍されていた日本を代表する中村俊輔選手、実はサマラスとも一緒にプレーしてた元チームメイトなのです。今も現役日本人選手たちが活躍中、日本人選手のユニフォーム着てるサポーターたちもたくさんいました。でもこの日のレジェンドマッチには日本人は出てなくて、サポーターさんもアジア人一人も見かけなかったなぁ。
もちろん、ユニフォームを購入!当日スタジアムのショップは激混みすると思ったので、前日にセントラルの公式ショップでゲットした。
購入時に紙をもらって、入れたいネームとナンバーを書いて別カウンターへ持って行きます。現役選手のみならず、自分でカスタムできるので自分の名前を入れることも可能。カウンターのお兄さんと楽しくおしゃべりしてたらあっという間に出来上がり!

じゃーーーーーーん!
SAMARAS 9 (現役時代の背番号)!!!
出来上がったユニフォームに感動!!!
この10年の間どれだけ虚しい思いをしたか・・
例えば、誰もが知ってるメッシとかロナウドとかなら比較的グッズも手に入りやすいし探せば多分いっぱいある。私が好きになったのは、日本で言っても「それ誰?知らない」以外言われたことがないギリシャ代表サマラス。ギリシャでは誰もが知ってる上に「彼はヒーローだ!!」ってみんなから愛されている選手なのですよ!

2016年、ギリシャでレプリカユニフォーム見つけた時はめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。フレンドリーな店員さんに、熱いサマラス愛を語ったなぁこの時。遠く離れた日本から、情報も少ないギリシャ代表選手を応援するのはなかなか大変だった。
それが10年経ち、公式ユニフォームを手に入れる未来がありました!
このユニフォームとサインペンを握りしめて、選手が乗ってくるバスを待った。しかし、「選手は到着してすぐ中に入るから、このタイミングでのサインはないよー」とセキュリティが教えてくれて。
ならばこれの出番だ!!!

やや恥ずかしがる彼の真隣でフラッグおっぴろげて、ノリノリでサマラスを待ちました。
目の前にバス到着。サポーターに出迎えられて、続々レジェンドたちが降りてくる。ドキドキドキドキ・・・
誰よりも背が高くて髪も長くて、私にとっちゃ体の周りに後光を放つ生サマラスが降りてきたーーー

ほっ・・・本物だぁーー!!!(´;ω;`)
降りるまで、まるでスローモーションエフェクトかかってるみたいだった。あのサマラスが・・・サマラスが!!!!!
今しかない!と思って「よるごーーーーーー!」って呼んだ(ギリシャ語で彼の名前”ジョージ”の発音)。
するとサマラス、すぐに気付いてくれた。私の目を見て、ニコニコしながら手を振ってくれている。確実に目と目が合った状態でロックオン、ずっとニコニコ手を振ってくれてる・・・
その間にきっと、ギリシャ語で書いたフラッグ「ありがとう、サマラス!日本から愛をこめて」を読んでくれたんだ。それがちゃんと伝わったからずーーっとしばらく手を振り続けてくれてるんだ。
拝啓、神様さま。
10年間ずっと私の心にあったサマラスが今、目の前で私の作ったフラッグを読んで私にニコニコしてくれています。直接伝わったのですよ、まぁなんということでしょう。
ありがとうございます!!
その目が合っている間、ひゃ〜!って言いながらずっと飛び跳ねてました。何か会話をするようなタイミングでもないから、きっと魂が私の全身を使って喜びを表現したんだろう。
今になって冷静に考えてみたら、一人うれしげに飛び跳ねてる謎の平たい顔族代表に、あんな優しい笑顔でニコニコ手を振ってくれたサマラスってもう、もはや神の化身なのかもしれない。
この様子を見ていたセルティックFCのオフィシャルカメラマンさんが私とフラッグをソロで撮ってくれて、「あとでチャンスがあればサマラスに見せとくね!」って言ってくれたのです。本当にチャンスがあったかどうかはわからないけど、その可能性がゼロじゃないってことがすごい。
う・・・宇宙さん、もしやこのカメラマンもあなたの刺客では(違)?ありがとうございます!!!
この後、涙が突然溢れて困り果てました。
もうね、震えと涙が止まらないの。
隣にいた現地のサポーター夫婦が優しく心配してくれて、「10…10 years...!!!My dreams came true...right now…!!」ってぼろっぼろで言ったら、自分のことのように喜んでくれた優しいご夫婦。
夢でも見てるんじゃないかと、ずっと夢見心地でしばらくぼーっとしていた。正真正銘のサマラス本人が私を見て、優しい笑顔で手を振ってくれたんだと思うと、10年分の想いがこみ上げてどうしようもなかった。
10年前に描かれ始めた夢が、今まさにここにつながっていた事への感謝がどんどん膨らんでいく。
「ああ、サインほしいし写真も撮ってもらいたいなぁ」とつぶやくと彼が「大丈夫、きっとチャンスはある。任せとけ!」と笑顔で言ってくれた。
来る前は、いやーそれは難しいんじゃない?みたいな感じだったけれど、さっきのサマラスの優しい笑顔とファンサービスを見たからそう思ったんだと想像した。そして実際に会ってみて、同じギリシャ人同士としてぐっと近くに感じたんだろうと思う。

ここセルティック・パークは、別名”パラダイス”。Max6万人収容の大きなスタジアム。いよいよ、パラダイスの中へ誘われます。
この日の観客数は約40000人とのことで、チャリティマッチとしてはすごい数のサポーターが集まったことになるらしい。”レジェンド”と呼ばれる以前大活躍してた選手が集結するので、長年のセルティックサポーターたちが家族連れでわんさか来てたって印象。

運良く取れた最前列からの眺めは、ゴールがとっても近い。
選手が登場し、練習が始まった。
サッ...サマラスがボール蹴ってる...蹴ってるよ!!彼がボール蹴る姿を目の前で見ている自分が、本当に信じられない。

サマラスが近くに来ると、サポーターたちの声援がすごい。ちょうど私が好きになった時くらいに彼はセルティックを離れたから、活躍ぶりは過去動画でしか見たことない。しかしこの大きな声援で、彼がここで大活躍してた選手なのかがよくわかる。
そしていよいよ試合開始、サマラスは先発メンバーで参加!
前半初っ端に、試合初ゴールをサマラスがキメたーー!!

ねぇ!なんなのもうっっ!
こちとら、彼がユニフォーム着てゲームに参加してるだけで感動バロメーター振り切ってハッピーなのに、まさかの本人がゴール決めるシーンまで最前列で見せてくれるなんて....そんな絵に描いたような神シーンありますかって!ちょっと怖くなるくらいの完璧すぎる展開に鳥肌。
サッカーを応援するにあたって、好きな選手のゴールほど嬉しいもんはない。それが、画面じゃなくて今ここで!目の前でサマラスがゴールネット揺らしたよ!
前半はなんとか天気もってたけど、後半は冷たい雨。一応観客席にはすべて屋根あるけど、最前列だから雨が降り込んできてとても寒い。
この日の最高気温14度/最低気温9度で、半袖ユニフォームの選手たちが寒そうに見えて仕方がなかった。さっきショップで彼が”もしものために”と買ってくれてた公式グッズのレインコートが早速役に立った。
試合はとても流れがよく、4−2でセルティックの勝利!なんか、夢中で応援してたらあっという間に終わっちゃった。だんだん寂しさが募る。
以前「人生でやりたいことリスト100」を作った時、”サマラスに会う”って、最初の方に書いたんだった。
生きている間にいつかきっと、ってひっそり願ってた夢が、今日このパラダイスで叶うことになった。
試合終了後、選手たちが観客席をぐるっと一周歩いて来てくれる。大勢のサポーターたちが一目見ようと、最前列に続々と集まってきた。私たちも席を立って前の柵に張り付いて、遠くの方からゆっくり歩いてくるレジェンドたちを待った。
遠くの正面からこっちに歩いてくるサマラスが、肉眼ではっきりと顔のパーツがわかるくらいの距離になった。
サマラスが近づいてきてる・・・
もう感無量になって、今日までの10年分の感謝「ありがとう」を胸に、雨に濡れて文字が滲みはじめたフラッグを両手で思いっきり掲げたその時。
隣にいた彼が「よるご!!!」って、大きな声で彼に向かって名前を呼んだ。
さっきバスの時は何も言葉を発さなかった彼が、我先にとサマラスを大声で呼んでくれたのだ。これにはサプライズすぎるハッピー。私も続いて、同じように大きな声で呼んだ。
それに気付いてくれたサマラス。

私たちを見て笑顔で手を振ってくれてる。
ずっと目が合ってる。それはそれは穏やかな優しい笑顔で、ずっと手を振ってくれてる・・・!
今冷静に考えれば、あの時他にも何か叫べたんじゃないかと思うんだけど、感無量すぎて一切の言葉が浮かばなかった。普段緊張とは無縁の私が一切の言葉を発せないくらいの感動、伝わりますでしょうか。
でも、歩みは他メンバーと一緒に進み、ゆっくりゆっくり離れていく。去りながら彼は笑顔でこっちに振り向き、もう一度私を見てくれた。この感動の瞬間を心に焼き付けたい一心で、笑顔でひたすら跳ねる私(一つ覚えのように芸がこれしかない)。
すると、信じられないことが起こった。
彼はひとり立ち止まり、ユニフォームの上に着ているジャージを脱ぎ始めた。寒かったのか2枚重ね着していて、1枚目を脱ぎ地面に置く。そして内側に着ていた2枚目のジャージを脱ぎながら、こっちに向かって歩いてきた。
え?
えっ?えっ?えっ?
嘘だ嘘だ、こっちに歩いてきてる!!!
そこからすーっと、別世界にトリップしたような感覚になった。歩いてくるサマラスがスローモーションになってエフェクトかかって、空間の音がなくなったような感覚。
サマラスは私にアイコンタクトをくれた、まるで「君に渡しに行くよ」って言ってくれているみたいに。
サマラスが一歩ずつ歩みを進めるたびに、一気にさらにたくさんの子どもたちが集まって「サミー!サミー!!(サマラスのあだ名)」と彼を呼ぶ。あんなに多くの子どもたちやサポーターが集まってきてたのに、あの瞬間私は全く競争意識がなかった。ほんとに、まったく。
もうはっきりわかってたの、私にくれるんだって。

頑張ってもらいに行かなくても、あのジャージは今から私の手元にやってくるんだ、届けてくれるんだって強い確信があった。私の目をまっすぐ見て、そうアイコンタクトをくれたサマラス。
さらにサプライズはつづく。
たくさん群がり「ちょーだいサミー!!!」って熱烈に駆け寄っていく子どもたちになんと、彼は全く表情を変えずに「No」って一言口にして制止してくれたのだ。驚いた、サッカーの世界は特に子どもたち最優先だから。
ずっと私を見ながら、私が伸ばした手にジャージを持った腕を伸ばしてくれて。それでも子どもも大人も関係なく、周りからたっくさんの手が伸びてきてた。とにかく、しっかりキャッチするぞ受け取るぞの一心で、思いっきり私も腕を伸ばした。
受け取った。
彼、最後の最後までジャージを投げなかった。私の手がしっかり受け取れるように、キャッチするまで手渡しでくれた。あの柵から私に届くのすごいってくらい腕が長いのも感動したけど、彼の「絶対に君に渡すから」っていう気持ちがダイレクトに伝わってきて。
無事にキャッチした直後、もう狂いそうなくらい意味わかんなくなってる状態で、ぜったいにこれだけはしなきゃ!!ってことを振り絞って実行した。
「エフハリストポリーーーーーーーーー!!!」
去って行く彼の背中に向かって、さっき名前を呼んだのの数倍大きな声で、ギリシャ語で「本当にありがとう!!」って叫んだ。
そしたら聴こえてて、少し振り返って手を上げてニコッってしてくれた。
つっ・・・伝わったぁー!!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
この一部始終を、彼が隣で動画に残してくれた。
私はひたすら言葉にならないきゃーを発し、たった今サマラスがくれたジャージを抱きしめ泣いていた。
こんなことって・・・あるんですね。
このアンビリーバボーな体験の後、しばらくの間まともに立てなくてぶっ倒れてしまいそうでどうにかなりそうで、彼が笑顔でずっと私の体を支えてくれてた。ガクガク震えるし、ずっときゃーひゃー叫んでて。
「今のは果たして現実なんだろうか」と疑ってしまう。まるで、ずーっと都合の良い夢の中にいるみたいだ。
私がサマラスファンということはまわりのサポーターは皆はじめから知っていて(一目瞭然)、一部始終を見ていた人たちが何人も私のところへやってきて「よかったねーー♡!」って、いっぱいハグしてくれた。
なんてヤサシイセカイ。
サマラスが最後まで投げずに私に直接手渡しでくれたからこそ、トラブルにならなかった。取り合いみたいになるのを避けるため、確実に私の手に渡るためにも、彼ははじめから私に「君だよ」ってアピールしてくれてたんだ。
スタジアムの外に出て、まさに今もらったジャージに腕を通す。腕を通してみても、未だに現実味がなくってふわふわしてた。新品のジャージとは違う、ほんのりと人の香りがした。雨と汗でしっとりしているこれが、「現実だよ」って教えてくれた気がした。

たまらなく嬉しくて、ジャージを着た写真とギリシャ語のメッセージ
『10年の夢が叶いましたありがとう!
日本のファンより』
これをインスタのストーリーズで、サマラスのオフィシャルアカウントをタグ付けしてアップした。
そしたら・・・
サマラス本人が閲覧してくれてる。
え?見てくれたの?私のストーリーズを!?
私はインフルエンサーでもないしインスタグラマーでもない。ただの1個人が日常をアップしてる、個人的なアカウント。そんなふっつーーーのインスタを、本人が見てくれた衝撃!!!
サプライズはこれでとどまらなかった。
サマラスのオフィシャルアカウントで、私のストーリーズをメンションしてアップしてくれた!!
( ゚д゚)!!!!????
ねぇ、もう一体何が起きてるの??
飲んでたコーヒー、もちろんこぼれたよね?
彼は約50万人のフォロワーがいるプロサッカー選手(引退してる上にインスタ動かしてなくてこのフォロワー数すごい)。そこにサマラス、私をタグ付けしてストーリーズでメンションしてくれたんです。
しかもそれを、ハイライトに残してくれている。
ストーリーズって何もしなければ24時間で自動的に消えちゃうのを、ずっと消えずに残るようにハイライトに追加してくれている。なので、彼のインスタ上にずっと、ジャージの私が残ってる。
私をタグ付けしてくれたってことは、遂に私の名前を知ってくれたということ。私からのDMもきっと開いて読んでくれたと思う。
10年間私が遠い日本から温め続けていた想いが、こんなにまっすぐに届いてくれた。
あれからしばらくの間、ありがたいやさしい気持ちで全身満たされていた。体の成分、感謝100%。
自分に起こった幸せなこと、嬉しいこと。
それらは自分だけで独り占めするんじゃなくて、周りにシェアすることで伝染していくものだと本気で思っています。
サマラスがかなえてくれた、私の夢。
私はあれから、「夢は必ず叶う」と言い切るようになった。
夢は諦めずにそっと想い続けて。
長い時間がかかるかもしれない。もういいや、って思うこともあるかもしれない。
でも諦めさえしなければ、チャンスは絶対にゼロにはならない。そしてそれはきっと最高のタイミングで、あなたの元へ訪れてくれる。

あれから、何かモヤモヤした時にこのジャージを出してみては「ありがとう」と感謝をつぶやく。
あの瞬間を思い出すと「これから描く夢も、必ず叶う」って、大きな力をくれる魔法のジャージ。
あなたの願いもきっと叶う。
諦めなければ、必ず。
⬇️夢のつづき、信じてくれますか?
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