なぜ高学歴なのに就活で失敗するのか③【就活開始編】
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気付いたときにはもう遅い
大学生であれば、サークルなり部活なり所属先コミュニティの先輩が就活に励む姿を目にする機会が多いでしょう。とくに東京は自然と就活に関する情報をインプットできる環境が整っていると思います。しかし私は先輩も後輩もつながっておらず閉鎖的コミュニティに閉じこもっていため、そういった情報網をほとんど持っていませんでした。
出だしから積んでいた私は当時つるんでいた早慶の友人に頼み込んで、まともに就活をやっていた方を紹介してもらいました。仮にA君としましょう。
A君は開口一番、
「行きたい業界ってあるの?抑えの業界はどこ?」
と私に聞きました。私は社会にどんな業界が存在するかもよく知らない愚かな学生だったので、
「うーん、本とか書きたいなあ」などとのたまっていました。
A君にいろいろ聞いていくと、以下のことがわかりました。とっても当たり前のことですが、こんなことも4年になるまで知りませんでした。A君は私に心底あきれていたと思います。
・核となる「志望動機」と「ガクチカ」と「自己PR」を用意し、各会社にフィットさせる
・面接練習・グループディスカッション練習は必須
・採用人数が多い業界はとりあえず受けとけ
他にも各業界のセオリーや攻略法を色々聞きましたが、あまり覚えていません。基本を抑えることに精一杯だからです。「もうコンサルは間に合わないからね」と釘を差されましたが、コンサルが何を生業としているかもいまいちわかっていませんでしたので関係ありませんでした。「うるせえボケ」と思いました。
最初から最後まで偉そうですね。
就活準備
始めてみると就活準備は料理のようなもので、想像していたよりは楽しいことに気付きました。つまり、中華やイタリアンなどの大きなジャンル=業界に合わせて、大きく大きく育った自我という材料を刈り取り、食べられるように加工して「自己PR」も「ガクチカ」というメニューを作りあげ、自分というコース料理を売り込んでいく作業だと理解したわけです。
飲んだくれ本を読んでいただけのスカスカな学生生活から「読書会」「寮内コミュニティ」「知的好奇心」等のキーワードを絞り出して、「変だけどいい奴」というキャラクターを全体的にアピールする方針にしました。
またある程度効率的に就活に望むため、以下のような方針を立てました。
・扱う商材に興味を持てる業界を目指す
・準備時間短縮のため、グループディスカッションがある企業は受けない
調べてみると、どうやら出版業界は広くマスコミというカテゴリに属するようでした。ミーハーでありながら人と違った自分に酔っていた私は、何を売り物にしているかもよくわからないまま、「クリエイティブ職なるカッコイイ職種があるらしい」という浅薄すぎる理由で広告業界もついでに受けることにしました。
先述の採用人数が多い抑えの業界については、A君の勧めで金融と通信を候補としました。「どっちかというとクリエイティブっぽいことができそう」という安易な思考で通信業界を抑えとしました。ペロッペロに舐めています。
なお、この段階で致命的な欠陥を抱えていました。
業界に本が好きだったからなんとなく出版業界志望を掲げたものの、その具体的な業務内容、業界トレンドや就活の勝ち筋等の「今後面接で聞かれるであろう、把握しておくべき情報」を全く知りませんでした。流石にその弱点には気付いていたので多少は情報獲得を試みましたが、私がつながっているOBは何故かすべからくニートでしたので、情報不足を補えないままエントリーの締め切り時期を迎えました。
エントリー開始
まとめると、受けた業界および企業は以下になります。
出版…大手3社(某名探偵コナン社は締め切りを勘違いして受けることができませんでした)
広告…大手1社、中堅1社(H社はESの設問が重くて諦めました)
通信…大手2社
今思うとそもそも提出数が少なすぎますね。なぜこれで危機感を覚えなかったのか不思議ですし、普通にもっとビジネスモデルや業務内容を深く勉強して、幅広くエントリーすればよかったともったいなく思います。
ESはほとんど同じ内容で出しましたが、流石に学歴パンチで全部通りました。このときばかりは受験を頑張った自分に感謝しました。
ただ企業としては、当たり前ですがやる気の有りそうなMARCHと全然やる気のない早慶なら俄然前者を採用したいでしょう。あくまでも大量に提出されたESを効率よくさばくための一基準が学歴なので、高学歴のES通過率が高いのは当然ですが、その後の面接では学歴の重要性が相対的に下がるのもまた当然のことです。
そんなわけですべてのエントリー企業で面接に進むこととなりました。
(続く)
