米国製『インベーダー(ズ)』の方が怖かった件。英国製『謎の円盤UFO(原題はただの“UFO”)』よりも。そのココロは…。
米国製『インベーダー(ズ)』の方が怖かった。
英国製『謎の円盤UFO(原題はただの“UFO”)』よりも。
そのココロは…。
『インベーダー』は、1968年に放映が開始されておりますので、『謎の円盤UFO』よりも、約2年前に放映されています。
設定としては、ロイ・シネス扮する主人公が、侵略者としてのインベーダー=宇宙人が、たまたま地上に着陸するところを深夜に目撃してしまい、それを知っているのは彼だけだったということになります。
そこで、そのことを周りの人たちに伝えて、地球は宇宙人たちに狙われていると警告しようとするも、当初は誰も信じてもらえず独り孤独な闘いを強いられることになります。
それぞれの回の後半では理解者も現れるのですが、たいていは宇宙人に殺されてしまうことが多く、再び孤独な旅に出ることになります。
『インベーダー』 (The Invaders) は、1967年から1968年までアメリカのABCで放送されていたカラーテレビドラマである。
全43話。
実は、音楽も、はるかに『インベーダー』の方が怖かったですね。
『謎の円盤UFO』のタイトルソングは、ワクワクするようなコンボセッションのオシャレでモダンなロックでしたからね。
当時、アートロックと呼ばれた、キーボードの演奏がメインメロディーを奏でる楽曲が流行っており、その傾向を逸早く採り入れた音楽監督のバリー・グレイが、テーマソングや劇中音楽として、インストゥルメンタル楽曲として作曲しました。
パーティーのシーンでは、BGMとして、ザ・ビートルズの「ゲット・バック」が流れ、そういった傾向のミュージックがもてはやされていた時代でしたね。
そして、オープニングのナレーションのラストでは、
「UFO撃退の準備はできた!!」
と、日本では矢島正明氏の名調子で、インターセプターによるミサイルが鮮やかにUFOを撃退するシーンが流され、早くUFOがやって来ないかなと不謹慎な期待をしていたものです^^;
日本版のオープニングは、矢島正明氏のナレーション入り
本国英国版のオープニングは、ナレーションは入らず、タイプライターのカシャカシャ音とともに、各種メカの説明が入る簡素なもの。
ただし、オシャレ度は勝っていたかも。
試行錯誤のテイクを重ねた末に、やっとOKテイクができたそうですね♫
このオープニング・シークエンスは、日本の映像クリエイターたちに大きな影響を与えたようで、
市川崑監督の『木枯らし紋次郎』のオープニングや、
庵野秀明監督の『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングは、
まさに、この、カットバック・シークエンスに音楽をシンクロナイズドさせるスタイルにインスパイアされたといえるでしょうね。
一方、『謎の円盤UFO』では、宇宙人が侵略してきたことは、やはり一般人には知らされてはいませんでしたが、
密かに、シャドーなる“影の”秘密組織(SHADOW=影と、Supreme Headquarters of Ailien Defense Organization=宇宙人からの侵略を防衛するための最高前線司令基地を掛け合わせたダブルミーニング)を創設して、
宇宙人からの侵略を防ぐ具体的な対策をいくつも立てていて、それでも、その隙を突いて攻めてくる宇宙人をいかにしてやっつけるかに焦点が絞られています。
したがって、謎の宇宙人という設定は両者とも同じですが、
前者が孤独な闘いを強いられていたのに対して、
後者は、組織として防衛しようとするので、かなり心強い雰囲気が漂っていました。
『謎の円盤UFO』(なぞのえんばん ユー・エフ・オー、原題:UFO)はイギリスのAPフィルムズの後継であるセンチュリー21プロダクションが制作したSF特撮ドラマである。
日本では1970年10月3日から1971年3月27日まで日本テレビ系列局で放送され「UFO」という言葉を一般に紹介する先駆的役割を果たした。
※※※
『インベーダー』でも、シリーズの後半では、それでも大企業の社長に理解者が現れ、今後は対策を立てるかもしれないというところで打ち切りとなりました。
英国のジェリー・アンダーソンたちも、米国の『インベーダー』シリーズを、当然観ていたでしょうから、その設定についてはかなり意識していたでしょう。
それを、決定的に裏付ける話があるのです。
それは、『インベーダー』の主役ロイ・シネスが、1969年に、英国のジェリー・アンダーソンたちが『謎の円盤UFO』のテレビ放映に先駆けて製作した劇場用映画に主演していたのでした。
『決死圏SOS宇宙船』(けっしけんエスオーエスうちゅうせん、英国原題: Doppelgänger、米題: Journey to the Far Side of the Sun=太陽の真反対への旅行←これだけが唯一ストーリーがわかりやすい!!)は、1969年にイギリスでジェリー&シルヴィア・アンダーソン夫妻が製作した特撮映画であり、
それまでスーパーマリオネーション(操り人形劇のカッコいい言い方)を用いていたアンダーソンが、ほぼ10年ぶりに人間の俳優を使った(これをライブアクションと呼ぶ)作品である。
日本では劇場公開されず、1972年8月6日にNETテレビ「日曜洋画劇場」でテレビ放映された(解説の淀川長治さん、ナイスチョイス!!私も観ましたよ)。
尚、当時の録音台本では『宇宙太陽系大征服』(うちゅうたいようけいだいせいふく←これも、本編と全然違うタイトルですね)となっている。
また、日曜洋画劇場の公式HPでは『太陽系宇宙大征服』(たいようけいうちゅうだいせいふく)とも書かれているが、この題名が使われた記録はない。
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確かに、ストーリーは、太陽系宇宙を大征服なんてしていませんでしたから、さすがに無理がありましたね^^;
※※※
原題が『ドッペルゲンガー(本人に瓜二つの幽霊現象)』というタイトルで、邦題は『決死圏SOS宇宙船』という、意味がさっぱりわからないタイトルで劇場用映画として公開(日本ではテレビ放映のみでしたが)されたのです。
この映画自体は宇宙人侵略ものではなくて、太陽系を回る地球の軌道の真反対に、地球と全くそっくりなパラレルワールドが存在していたというストーリーだったのですが、
主役が『インベーダー』の主人公を演じたロイ・シネスでしたので、否が応でもその役柄は被って見えた(パラレルワールドの地球から帰還した主人公が、いくらその世界があったと主張しても、誰も信じてくれなかった)ことでしょう。
ロイ・シネス(Roy Thinnes、1938年4月6日- )は、アメリカ合衆国の俳優。
シカゴ出身。
ロサンゼルス・シティー・カレッジに学ぶ。
主にテレビドラマ・テレビ映画に多く出演、テレビドラマ『インベーダー』の主人公デビッド・ビンセント役などで知られる。
主な出演映画作品:
『決死圏SOS宇宙船 〜Doppelgänger』 (1969)
いわば、『インベーダー』の“死に水”は、我々『謎の円盤UFO』の製作陣が取ってやるというような意気込みが感じられますね。
『謎の円盤UFO』では、宇宙人が侵略してきているというのは、少なくともシャドーの人たちに取っては既に常識であり、たとえば、一般人が慌ててシャドー本部に、宇宙人がやって来たと駆け込んで来たとしたら、
まあまあ落ち着いて、まずは昆布茶でも一杯いかがですか、と、一息つかせてから対策を練る余裕があったといえますね。
ただ、英国側も、一番のターゲットはアメリカン・マーケットだったので、シャドーの人たちが愛飲していたのは紅茶ではなくてほとんどコーヒーで、それにミルクと砂糖を入れるかどうかという会話が日常茶飯でしたね。
お後がよろしいようで。
【オマケ】
華麗なるシャドーカーの最期
これは、実話に近くて、地上でスマートに走っていた「シャドーカー」は、オシャレなスタイルのガルウィングで乗り降りして、効果音だけ、電気で走るということにしていたが、
撮影終了後に売りに出されたところ、あまり燃費が良くなかったらしく、
その後、このクルマを買い取ったマニアが持て余してしまい、終いには、広場に打ち捨てられて、錆びるママに放置されてしまいましたね😭😭😭



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