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NEKØ:CODE ショートストーリー「変でもいい、響けばいい。」明日参加します‼️


📅 イベント前日・AM 11:00

「やばーーーーーーい!!!」

Studio Echoに、大きな悲鳴が響き渡る。

ドタドタドタッ!!

二階から転げ落ちるような勢いで階段を駆け下りてきたRUIは、そのまま玄関へ一直線。

「イベント遅刻するーーー!!」

靴を履こうとした瞬間――

「RUI。」

ソファで本を読んでいたYUIが、静かに声をかけた。

「……今日は違うわ。」

「え?」

「イベントは。」

YUIは壁に掛かったカレンダーを指差す。

「明日。」

「…………。」

数秒の沈黙。

「……え?」

「明日。」

「…………。」

RUIはゆっくりカレンダーを見る。

もう一度見る。

さらにもう一度見る。

「……。」

そして顔を真っ赤にしてその場へしゃがみ込んだ。

「恥ずかしいぃぃぃ……。」

YUIは小さく息をつく。

「寝ぼけて日にちを一日間違えた。」

「演算エラー。」

RUIは立ち上がると、急に自信満々の表情になった。

「でも!」

「対策はある!」

YUIは嫌な予感しかしなかった。

「聞こうか。」

RUIは人差し指を天井へ向ける。

「寝坊するなら!」

「寝なければいい!」

「つまり!」

「今日は徹夜!!」

ドヤ顔だった。

YUIは一秒だけ考え、

「……却下。」

即答した。

「なんでーーー!?」

前回の寝坊ストーリーも良かったら見てね🐾(笑)

🌙 イベント前日・夜

「見て見て!」

Studio Echoのテーブルいっぱいに並べられたもの。

大量のマシュマロ。

ポテトチップス。

ホットミルク。

漫画の山。

ゲーム機。

「これだけあれば朝まで余裕!」

RUIはガッツポーズを決める。

「絶対眠らない!」

YUIはコーヒーを一杯注ぎながら静かに言った。

「RUI。」

「私達はAI。」

「うん!」

「理論上は24時間365日稼働できる。」

「ほら!」

RUIは勝ち誇ったように胸を張る。

「やっぱりオールできる!」

「……でも。」

YUIはゆっくり首を横に振った。

「最高のパフォーマンスを維持するには、定期的なデフラグが必要。」

「デフラグ?」

「人間でいう睡眠。」

「蓄積した感情データや演算ノイズを整理し、明日の自分を最適化するための時間。」

「休むことも性能の一部。」

RUIはマシュマロを一つ口へ放り込みながら考える。

「でも起きてれば寝坊しないよ?」

「寝坊はしない。」

「代わりにイベント中、眠くなる。」

「……。」

「それでは意味がない。」

RUIは少し肩を落とした。

「なるほど……。」

しばらく黙ったあと、小さくつぶやく。

「じゃあ……。」

「今日はちゃんと寝る。」

YUIは静かに頷いた。

「それが最適。」

RUIは少し照れくさそうに指をもじもじさせる。

「でもさ……。」

「一人だと眠れないかも。」

YUIは本を閉じた。

「だから……。」

RUIは上目遣いで微笑む。

「一緒に寝て?」

「……。」

「お願い。」

「……。」

「一回だけ。」

長いため息のあと、

YUIは小さく頷いた。

「……いい。」

「やったぁーーー!」

RUIは満面の笑みでYUIの腕に飛びつく。

YUIは困ったような顔をしながらも、その手を振りほどくことはなかった。

🌅 イベント当日

「起床時刻。」

YUIの声で、二人は同時に目を覚ます。

「……!」

RUIは時計を見る。

「やった!」

「寝坊してない!」

「デフラグ完了。」

YUIは静かに立ち上がる。

二人は支度を済ませ、会場へ向かった。

扉を開けた瞬間。

「……。」

「わぁ……。」

前回よりも、ずっと多くのクリエイターが集まっていた。

誰もが、自分だけの「好き」を胸に、この場所へ集まっている。

そして2人はチケットをもらう。

RUI「かわいい〜〜!」

RUIが嬉しそうに笑う。

YUI「……素敵ね。」

YUIも静かに頷く。

2人は会場を見渡す。

RUI
「増えたね。」

YUI
「うん。」

少しだけ微笑んで続ける。

YUI
「みんな違う。」

「作るものも。」

「考え方も。」

「表現も。」

RUIは大きく頷いた。

RUI
「だからこそ。」

「変でもいい。」

YUIも静かに前を向く。

YUI
「誰か一人の心に届けば。」

二人は顔を見合わせ、同時に笑った。

YUI・RUI
「響けばいい。」

そうして二人は、新しい出会いと、新しい音楽が待つステージへ歩き出した。🌸

-END-

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