韓国のアニメ市場/日本共同制作。発展・変化しようとする新しい力。
以前KPOPとゲームの親和性についてお話ししました。
▼前回。ゲームとk-pop音楽の親和性。
今回はCGではなく、普通のアニメに焦点を当てて。3Dの話もしたいのですが、日本では普通のアニメの方が親しみがあると思いますので、先にこちらに。
Youtubeの字幕設定でおおよその日本語も楽しめます。
いくつかの作品は、アニメソングとして、歌もいいので聴いていただければ。3回くらい聴くとくせになるほどよく作ってあります。
▼まずは6年ほど前に韓国で大ヒットしたアニメ。
行き行く子供みんながこのアニメのカードで変身ロボを持っていました。
私の好みの絵ではないのですが、ヒットした要因に興味が湧きます。キャラのコツは、元気以外に、美形美女、にゃんこ系がいる事?
初めに
日本のネットを見ていると、韓国はとにかく日本の真似作品が多い。ひどい作品が多いと出て来ます。
実際そういう時代もあったのですが、KPOP2世代後期くらいには既にレベルの高いアニメがいくつかありました。
「いくつか」というのは、日本のように量産できない代わりにものすごく1作に力を入れるからです。
作画崩れはありますがそれでもなかなか。
日本との共同作品『フラワーリング・ハート』
事件や問題解決のために、主人公たちが様々な職業に変身します。
9年前でいいのかな?
共同作品なのか、協力作品なのか。日本側のインタビューを読んだことがあるのですが、記事が見つけられず。すみません。
ネットで見ることのできるこのアニメ。なかなかレベルが高いのです。第1期は子供を声優にしてみたり。失敗した試みもあれど、内容もとてもいいです。
他の変身アニメと違うのは、主人公といる動物キャラがかわいい生き物ではなく、変身しているヒーローだと言うことです。多分。(ネタばれ?)
日本の女の子ヒーローアニメより、男の子キャラの重要度が高いです。女の子がドキッとするくらいの恋愛要素があり。
ポイントは、作中で使われている歌がなかなか良いこと。
▼歌の部分から再生されています。
※物語の佳境からなので楽しみたいからは初めからの再生お願いします。
正直、私も韓国語はあまり分からないのですが、子供たちが楽しむ物の中でもこの作品は歌がすてき。子供もノリノリ。
じっくり観るというよりは、横で音楽が聴こえて来て、「お?この歌?」という感じです。冒頭のOPも、この記事を書く時に聴いていると、息子が「いい歌だね?誰?」と画面を見に来て。でも少女ものだと分かって行ってしまいました(笑)
♪♪♪
あなたの子供の頃の一番の夢はなんでしたが。
あの時は声に出して言えなかったけれど。
もう秘めてはおけません。私は大きな声で叫びます。
君だけの特別な夢、諦めないで。辛い時にあなたの手を握っていました……♪♪♪
という内容です。言葉が分かるって?Youtubeの字幕です(`・ω・´)
そして、韓国と日本の文化差を感じるところ。
日本はヒーロー役はだいたい同級生だと思うのですが、韓国は『オッパ』なのです。
お兄さん!!しかも結構な。うちの子もこのアニメのオッパが大好きでした。頼りある兄で、カップルという感じでもないのですが。
▼冒頭だけでもどうぞ。
めっちゃ、お兄ちゃんやーん!!
たしか、お兄ちゃんも小学生なんだけど。たしか……。
もう1つ日本と違うのは、絵も完全に子供向けだと言うことです。あえて大人を狙ったモエなどはなし。ヒーローのサービスショットが目立つくらい。ストーリーも少女漫画的な少女嗜好。制作の中心に女性がいる?と思うほど。親の存在も付属的な物だけでなく、しっかりストーリーに関わることも多し。
ストーリーの中に大人との関りもたくさん出てきて、いい意味で大人も応援したくなる内容です。
ただ、このアニメ。当時主流だったケーブルTVでそれほど放送されておらず。
くどいほど毎日数回放映される、10分枠の3Dアニメには負けてしまったのですね。そちらもレベルが高かったので。
今はサブスクやYoutubeでアニメを見る子の方が多いと思いますが、Youtubeに並んでケーブルTVなどが主流でした。
▼韓国語、英語とあります。
怖すぎない?『シンビアパート』
アメリカのホラー映画なみのシーンも出てくる時がある。
日本語解説をこれで聴いて、初めて内容を知りました!
この画面、表紙で損をしている気がします。ギャグっぽいのですが、基本は真面目なストーリー。2人ともいい子で、お姉ちゃんは賢く頼りあります。
日本ではいまいちだったのかな?一時期韓国では社会現象なほど流行って。
このアニメの何がすごいかって、
怖すぎです。
園児なんて、アンパンマンでも怖くて泣く子がいるのに、トラウマ級のお化けが出て来ます。動きが怖い。
第一期が見つけられないのですが、最初の頃の方がインパクトはあったかも。新しいものほど絵はきれいでも、妖怪など登場するファンタジーアニメになってしまい、初期の廃墟や街角、壊れた人形や学校の怪談ごっこの方が心理的には怖かったです。
子供が見るには怖すぎなんですけど!
初期の内容は、何か心残りや恨みがあるまま死んでしまった霊などが、その苦しみを解くまでの話です。無理やり展開もありますが、なかなか泣けます。
だんだん、妖怪退治のかっこいい同級生やお兄さんの世界に入って行きます。韓国あるある。闇を抱えているかっこいい人の人生話になっていく……。
社会現象級に爆発した『チューリング・メカード』
カードと連動した変形ロボットが、爆発的に人気に。
もうとにかく勢いが凄かったアニメ。
園児から小学生まで爆発的人気で、700円から2000円くらいのこのおもちゃがすっごく売れて。それこそケースに入れて揃えていく感じ。
ユーチューバーもこのアニメのオープニングをよくネタにしていました。
下はエンディングかな?懐かしい。
韓国のおもちゃ市場の特徴に、種類を売り物にするという物があります。
とにかく種類があって、全部揃えたくなるという………。

上の写真がそうかな?この頃、日本の物、他のアニメのおもちゃなどいろいろあって記憶にないけれど多分そう。カードかチップの上に乗物を走らせると、カシャンとメカニックロボに変形します。
うちの子はまだ種類の区別がつかず、自分が気に入ればよかったので、安い物や型落ちでごまかして我慢してもらいましたが、種類や友達と比べられるような歳の子の親や祖父母は大変だったと思います。
でも悲しいことに、韓国のおもちゃ市場自体が、スマホに場を奪われてしまったのですね………。
子供たちを見る限りの私の感想です………。
子供たちが、おもちゃよりスマホ見てればいい、みたいな………。
子供のおもちゃやカードに泣かされたあの時代すら、懐かしいと言う………(´;ω;`)ウゥゥ
スマホ、おそるべし。
この後もいろいろ出ているようですが、初代を超える作品はまだ生まれていません。↓このトップ画面を見る限り、キャラも初代が圧倒的かな。
クリエーターの目は国境を超える。
というわけで、韓国アニメでした!
でもこれも、だいぶ前なのですが。
最終的には韓国は3Dアニメに落ち着いてしまった感じです。
この頃思っていたのことで、子供の見ているものをビジュアルだけでも眺めていたのですが、海外は総じて進化が早い。
そして、インスタなどに触発されてどんどん個人クリエーターのレベルも上がってきている。
なぜかというと前回も書いたように、韓国はいろんなものに飢えていたのですね。
高度成長期の日本と逆転現象が起きているのです。
▼ビジュアルが非常にハイレベルなゲーム『クッキーラン』

こちらも一時期子供が好きで。いろいろな商品とコラボしていました。それで、日本のゲームだと思っていたら、韓国発でした。
韓国はイラストレーターやデザイナーのレベルが高いです。漫画やアニメ絵だけでなく、絵本やほんわかした世界も得意。
なお、日本のゲームで同じ枠で人気なのは、にゃんこ対戦とかいうものです。ネタとしても人気です。
こんなこと書くと怒られるかもしれませんが、このままだと日本が発展しにくくなりそうという思いもあります。webトゥーンやカトゥーンの評価を見ていると、日本の漫画やアニメと比較して著しくレベルが低いという声が多いです。タテヨミ漫画の否定など。それを見て、少し悲しくて。(意見としてなら指摘も良いのですが。)
確かに似た作品が多く盛り上がりに欠ける部分がありますが、一気読みしてしまうほどおもしろいものもたくさんあります。でも、その後何が発展するかも、何が土台に次が来るか、次の人材が育つかは分かりません。
時代はどんどん変わっていくし、子供のころから繰り返し見ている世界が基準となるので、人それぞれ評価も全然違います。日本アニメだけなく、海外では意外にカトゥーンなどの欧米のアニメも人気です。私も子供たちが見ていなかったら、新しいメディアは知らないままだったかもしれません。
それで、子供たちが好きなのでどうしても触れる機会があると認識が変わる。
あれ?思ったのと違うぞ、面白しろそうだぞ、と。そして調べてみると、既に日本のクリエーターさんたちが、海外での創作の仕組みに興味を持ち始めているということも分かりました。
私も海外資本のアニメーション会社に勤めていたことがあるので、海外は日本よりクリエーターが自由ではない場合がある事情も見て来ました。日本よりクリエーター自身の職業環境的位置は認めてもらえますが、上から降りて来たことに従わなければならず創作的決定権がないことが多いです。
本社の意向で、現場で決めた色を変えなければならないとか。日本で作った落ち着いた色がアメリカ色になったり。
なので海外は機械的な作品になる場合も多いけれど、クリエーター自身は固定観念がなく新しいことや好きなことにどん欲な場合が多い。好きという事にはばかりがない。
自分たちを上げて、ただ周りを下げるだけでは発展がないことにも気が付きます。これは、製造業に関わった時もそう思いました。
自分たちに誇りを持つ。すごく大切なことだけれど、それは自分の物作りへの誠実さや切実さであって、それ以上でもないと言う事。向き合うのは自分。
生産は、人材や経費的な現実を突き付けられるので、どこかで妥協することは多い。でも、絶対に忘れない誠実さ。小さくても、誰でもなく自分が向き合っていることへの真摯さ。そういう物があると、自分の目線が変わってきます。
少なくとも作り手は第三者的な目と、あらゆる世界に飢えを持っていないと新しい世代を掴むのものは難しい。収益を出すものを作っていくには。
そして、誰かにずっと愛される作品を作っていくには。
韓国の市場が下がれば韓国が変えていくしかありません。それをどうしていくかは韓国次第。でも、日本には日本の漫画やアニメ業界の問題があります。
必需品でなく、作り手受け手がある以上、双方が切磋する世界で初めて前進していくことでもあります。
世界の人は日本の物だろうが、韓国の物だろうが、好きなら好きと評価します。
日本は世界的なヒットを出すと同時に、なぜ昔のようなアニメを作れないのだと言う声が、またネット上で本格的に聞かれるようになってきました。価値観の変化や力の分散があるとは思うのですが、ここで怒るだけでなく、なぜだろうと考えてみると、実は興味が悔しさを越えていきます。
私もなんでも韓国の作品が好きなわけではなく、今回紹介した作品も、子供が見るから見ていた作品です。全体的には日本の方が好きな作品数は圧倒的に多い。まず作品数が違う。
けれど、そこまで好きでもないものも、こんなに売れる仕組みはなぜ?と探ったり、その中のこのクリエーターは誰?などに興味があります。漫画はそこまででも、この方のイラストが好みだったりと、部分的な関心も多いです。言葉が分からないので日本語版がなければ、絵しか評価できないという理由もありますが。
けれど、そうして世界が広がるとおもしろい。
アメリカが、『十戒』『ベン・ハー』『風と共に去りぬ』のような、国民的激動の作品を作れなくなったように、時代もあるかと思います。
『インディー・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』時代のような映画も音楽も今は作れない。この時代までは、アメリカが少数のエンタメに国民総出で動き、アメリカが動くと世界が動くような時代。
かつては時代が味方をしていたから。
同じように今日本は難しい時代に来ています。国民的人気なものは国民的な盛り上がりがないと出来ないけれど、もう個人時代に入っているので仕方ないとも言えます。
そう思うと、『鬼滅の刃』はすごかったと思います。
自分は最近になって、子供がネフレックスで見ているものを、家事をしながらチラ見しています。ごめんなさい。自分は少し前まで、主人公とねずこしか知りませんでした。
日本に帰った2018年。なぜこんなに流行ったのだろうと思い、子供のハマり方を見ながら、すごく時代にマッチしたんだな……ということを今、感じます。いつか記事にしたいな。
目を広くしていろいろ眺めてみたところに、もっとたくさんの展望があって、変化があるように思えます。
▼人形のような、宝物のような女性たちのMV。
では~!
