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旅行記 / 鳥取・島根 新春の山陰を温泉と初詣で横断する旅 (2025/01)

新年早々、山陰地方で温泉と初詣を楽しんできました。


冬の日本海側」といえば毎年どこかを訪れていますが、山陰地方となると実は行ったことがありませんでした。この年末年始にはそれなりに雪が降りそうな予報だったので、せっかくならと急遽行くことに。

青春18きっぷのシステムが大幅に変わったこの冬。三日間で一万円…なら、特急券の追加だけで特急にも乗れる一筆書き乗車券の方が便利かも?ということでそうしました。


本当は旧三江線に沿ってバス乗り継ぎの旅をしたかったところ、年末年始で運休していたため断念しました。ならばどこへ行こうか…と考え、新年なら初詣では?という閃きが生まれて出雲大社が目的地リストにIN!他には元々行く予定だった温泉津(ゆのつ)温泉も。それではスタートしましょう!


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:山陰本線、山口線、山陽本線、岩徳線、山陽新幹線
● 主な私鉄路線:なし
● 主に行った場所:白壁土蔵群、皆生温泉、出雲大社、古代出雲歴史博物館、薬師湯、三原港、三原城跡
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]
 

◆Day 1◆ 高速バスで鳥取へ

山陰地方の横断は、鳥取から島根に入るルートを選択しました。鳥取までは安くて便利な高速バス。スーパーはくとの料金と比べてしまうとかなり優位ですね…。だた、日本交通のバス予約システムがだいぶ旧式で苦笑い。一度見てみてください。

年末年始のためか増便がありました。予約自体は上記のシステムからできるのですが、座席は出発地の窓口で確定させる必要があります。私は出発ギリギリに到着したので座席を選ぶことができず3列の中央になりました。

座ってみるとトイレが右隣に!でもそのおかげで、右側の車窓は気兼ねなく眺めることができました。

快晴で大阪湾が綺麗。5号湾岸線を西へ進んでいきます。三宮付近では出口渋滞がありました。

三宮から左隣に乗客が来たので左側の眺望はお預け。新神戸の地下を通って北へ進み、有馬口から西へ向かいました。しばらくしてまた渋滞、と思って地図を見てみると近くに神戸三田プレミアム・アウトレットがあるらしい。皆さん正月早々アウトレットに遊びに行くようです。


安富パーキングの到着時点で約10分遅れ。これは鳥取で乗る予定の鈍行には間に合わないかも?佐用JCTから智頭急行の線路を横目に北上し、車の数も減ってきました。

あわくら温泉の先に一般道と共用のトンネルがあり、それを抜けた山間部に積雪があるのが見えました!智頭まで来るともうなくなっていました。河原インターから一般道へ出ると突然の雨。冬の日本海側の天気は移ろいやすいですね。

結局、鳥取駅ではタッチの差で鈍行に間に合わず特急スーパーおき号に課金することに。繁忙期であるはずの正月でも、たった500円のトク特チケットレスが設定されてるのは大変ありがたいですね!

鳥取〜倉吉に乗るのはおそらく3年半ぶりで、しかも逆方向なのでちょっと新鮮。振り子でカーブも飛ばしていきます。

倉吉を観光して皆生温泉でゆったり

倉吉に到着!今日はここを観光します。向かいのホームにはコナンはくとが停まっていました。

年明け早々ながら観光案内所が開いていて、レンタサイクルの案内があったので迷わず借ります。天気が良いので走りやすい!

市街地までゆったり走って約25分。統廃合後の命名で一悶着あった、話題の打吹小学校も中心部にありました。校舎の造りがオシャレ。

白壁土蔵の川沿いは雰囲気が良い!水路には「マイ橋」がたくさん架かっていました。中には錆びてしまい落ちそうな橋も…。

写真を撮って楽しんでいると、急に暗い雲が広がり大雨が降ってきました!プチ雨宿りをしつつ倉吉線の廃線跡へ向かいます。倉吉線鉄道記念館の近くでは往時のC11が保存展示されていました。

直線部には歩行者・自転車専用道として保存されている区間がありました。打吹山が後ろに聳えていてカッコいい。

Google Mapで倉吉駅の南側を見てみると…道路や建物の並び方からして、あぁこの辺りに線路が敷かれていたんやなぁというのがよく分かるかと思います。一度見てみてください!


駅に戻る途中で雪が降ってきました。風も冷たくなってきたような。山陰で雪を見たのはこれが人生初かもしれません。

ここから鈍行でさらに西へ進みます。コナン効果なのか、乗っている列車も対向列車もかなり混んでいました。青山剛昌さんの出身地で「コナン駅」と呼ばれる由良では特に乗降が多かったです。雪は降ったり止んだりでした。


米子に到着した頃にはもう暮れていました。そして驚いたのが、駅の改札が橋上に移動していたことです!その先の通路は自転車も押して通れる構造。前回の松山駅もそうでしたが、訪れていない間に変わるものですね。

先に宿に荷物を置いてバスで向かったのは皆生温泉。「かいけおんせん」と読みます。中心街には温泉宿が並ぶ、海に近い温泉地です。私は日帰り入浴施設の「おーゆ・ランド」へ。ちなみにここには「おーゆ・ホテル」が併設されており、宿泊利用もできます。

時間を気にせずゆっくり浸かって一日の疲れを取りました。気持ち良かったです!石鹸などの備え付けはないため、使いたい場合は持参するか購入しましょう。バスで宿まで戻ってこの日はおしまいです。

◆Day 2◆ 出雲大社へ向かってサイクリング

朝から西へ向かって移動します。伯備線からやって来た鈍行の山側ボックス席に座りました。この区間は宍道湖が見えるので普段は湖側を選ぶのですが今回空いていたのは山側のみ。でも見える景色が普段と違うから、逆に新鮮ですね。

途中までは小雨が降ったり止んだりで、青空も時折覗くような天気でした。山側の席からでも宍道湖はよく見え、そしてデカい。

ここでふと、出雲市でも自転車を借りたら出雲大社以外にもいろいろ行けるのでは?と思い立ちました。年末年始に営業しているかは不明ながら、あるにはあるようです。


そんなわけで出雲市に到着して、一畑電車の駅舎を通り過ぎると…駐輪場で自転車の貸し出しがありました!ということで電動自転車で巡ってみます。出雲大社までは約9km、せっかくなので寄り道しながら行ってみましょう。

一畑電車の線路に沿って進んでみます。出雲大社方面への分岐駅である川跡駅前の踏切からは、運良く各方面の列車3本が揃ったのが見えました!

川跡から出雲大社とは逆の向きに進んでみると、道路の真ん中に謎の平原が広がっていました。これは青木遺跡。バイパス道路を敷設するため発掘調査をしたら出てきたらしい…。さすがです。

あまり遠くまで行っても戻れなくなるので、美談(みだみ)神社辺りで折り返すことにしました。参拝してみても良かったのですが自転車を置けそうな場所がなくて断念。ここから出雲大社までひたすら西へ走ります。

当然ながら出雲大社に初詣に来ている人が多いようで、少し手前にある駐車場の辺りから車は渋滞していました。ここなら自転車の方が速いですね!

初詣と博物館で展示鑑賞

ということで何と5年半ぶり出雲大社へ!この時季だからこそなおさら清々しい気持ちになります。前回は本殿の中へは行けなかったような…?

大注連縄とデカい国旗を見ていたら大粒のあられが降ってきました。

おみくじもひいておきます。このおみくじ、神社ごとにシステムが全然違うことに最近気付きました。

例えば石清水八幡宮なら筒から棒を取り出して、その番号を覚えて授与所へ向かいます。番号をド忘れすると大変!春日大社は筒に入っている棒を授与所で選びます。で、ここ出雲大社では授与所で平置きされたおみくじを選びました。効率化のためか何かしらの所以があるのか分かりませんが、面白いですね。


初詣と称して参拝した他の神社のおみくじ結果も含めて要約するに、今年は「誠実であれ」というのがテーマのようです。たぶん。誠実に生きます。

因幡の白兎伝説の像も建っていました。

新年の出雲大社に参拝して満足し、駅へ戻るつもりだったのですが、途中で「長期休館前にぜひ!」という文字に誘われて古代出雲歴史博物館へ行ってみることになりました。

ここではまさかの展示が。出土した374の銅剣銅矛と、45もの銅鐸が一堂に会しています!大迫力。これはもはや一生分を見た気分です。

さっき見てきた青木遺跡の出土品も置いてあり、いろいろ見ていたら面白くなって予定していた列車に間に合わなくなってしまいました…。ここは特急課金で解決することにします。出雲市から乗ったら50kmをギリギリ超えてしまい料金が上がるので、大田市まで鈍行で粘ってから特急に乗り換えるという小技つき。セコい。

浜田行きはキハ120で、ブルーのラインが入っていました。これは旧三江線カラーの車両でしょうか?

乗り換えで降りた大田市のホーム跨線橋の門柱は現存最古の鋳鉄製のものだそう。新たな発見です。どこでも降りてみるものですね。

ちなみに高校の卒業旅行で石見銀山に行ったとき実は降りていた駅なのですが、当時の写真を見返してもここの写真はありませんでした。当時はその辺興味がなかったのかもしれません。

温泉津温泉でゆったり

特急に乗って温泉津(ゆのつ)で下車。「おんせんつ」じゃないです。地名からも分かるようにバリバリの温泉地ですが、駅前にはほとんど人がいないようでした。

近くの温泉津港では謎の音楽が流れていました。それも16時45分という謎のタイミング。時報でもないのか…?

中心街にある温泉通りには何グループかの観光客が歩いていました。そしておそらく温泉津で最も有名な薬師湯へ行ってみます!

少し浸かっては身体を冷まして…を繰り返しぽかぽかに温まりました。外に出たらもう既に暗く、温泉街は暖色の電灯に包まれてほっこりした雰囲気に。薬師湯も「映え」そうな外観です。

駅に戻ってみると…何と列車が遅れていました!特急で益田まで一気に出る予定のところ、その前を走っているはずの浜田行きがまだ到着していませんでした。駅の放送を聴いていると、浜田行きは通常と異なる1番線から出るとのこと。これはもしかして温泉津で特急を待避する流れ…?

予想は当たりました。温泉津で同じ向きの列車が並ぶのは珍しい?益田から最終の山口線への接続ももちろん考慮されているとのことで安心しました。

その山口線の山口行きは約15分遅れで益田を出発しましたがじわじわと回復し、終点の山口でちょうど遅れが解消しました。すごい。

山口で新山口行きに乗り換え。湯田温泉からそこそこ乗車がありました。

新山口から山陽本線で徳山まで行き、この日の移動は終了です。乗ったのは柳井行き、ちょっとレア行先かも?

◆Day 3◆ 岩徳線に乗ってから三原を歩く

最終日はもう帰るのみで、そのついでにまず岩徳線に乗ります。そう言えば岩徳線も前回の出雲大社のタイミングで乗りに来ていましたね。

ホーム高さの都合からか岩国3番線の新南陽方から発車します。よく冷えた朝で、沿線には霜がおりていました。

特にスピードを出すこともなくゆっくり走ります。周防高森から先は開けた街が広がりました。周防高森と那珂で乗客が増えました。

錦川鉄道の線路とも合流して終点の岩国へ。あんまり記憶になかったですが岩国も高架駅舎なんですね。列車は先発のシティライナーに連絡するため、次発の普通はガラガラでした。おかげでゆったり座って移動します。


瀬野ではもう廃止されたスカイレールの構造物が寂しく残っているのが見えました。その先の八本松へ向かうと、ある地点で勾配が真逆になるのがよく分かります。この付近は「セノハチ」と呼ばれ、昔から急坂の難所とされてきたとのこと。


そして三原に到着!ここで降りてみます。広い駅前にはあまり人がいませんでした。

三原港へ向かう道にある「おはぎのこだま」でおはぎをGET。三原はタコが名物で、このお店では巨大なタコ天が(映え効果もあって)有名らしいですが、お値段4桁の強気な設定だったのでやめました。すみません。ちなみにおはぎの写真撮り忘れました。

三原城跡は福山城跡よりも新幹線に近く、駅コンコースから入ることができます。というか、この通路以外に行き来する方法はありません…。上にあるベンチでおはぎをいただきました。

石垣の間近に新幹線高架という異色の組み合わせがなかなか面白い。石垣が保存されているのが良いですね。

帰りに一駅だけ乗るのは500系!半年ほど前に出張ついでにがっつり乗って以来です。自由席はガラガラでした。

福山でのぞみに乗り換えようと下車するとホームは激混みでした。こんなに人がいるのは福山では見たことないような。お正月休みの最終日の威力。

向かいにはハローキティ500系が到着して、写真も撮れてラッキーでした!

これにて今回の旅行はおしまい。これまで旅行記を書いてきた中で途中下車印を一番多く押してもらった回かもしれません。青春18きっぷは使い勝手が悪くなってしまいましたが、代わりに一筆書き乗車券だとこういう楽しみもありますね。


今回は、冬の山陰を鳥取から島根に向けて移動しました。訪れたことのある地域を別の切り口で見ると新鮮で面白いものです。二日続けて温泉に入れたのも良かったポイントでした。本当はもっと雪が降って積もった時に行ってみたかったのですが、それはまたの機会に。

次は、厳冬の日本最北端へ行った話を書きます。

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