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VTuberが国際学術出版! ねむ・ミラ・大山潤爾、IntechOpenで英語書籍を執筆【メタバースでのアイデンティティ】

バーチャル美少女ねむ、念願の英語出版に成功しました!

世界有数の学術出版社IntechOpenは2026年5月20日、英語書籍『メタバース、メタインテリジェンス、そしてAIが拓く無限の世界』を公開しました。なんと第12章「メタバースでのアイデンティティ」は、私バーチャル美少女ねむが筆頭著者を務め、ミラ、大山潤爾先生とともに執筆しました。オープンアクセスで無料公開中です。

今回の書籍は、私が『メタバース進化論』で提唱した「アイデンティティのコスプレ」の概念を英語圏へ本格発信する初の機会になります。最新データをもとに考察し、新たな考察を加えてまとめました。IntechOpenは8,000点超の査読付き書籍と累計1億回超ダウンロードを誇り、日本のVTuberが参加するのは世界初のことになります。

この記事では、今回の出版について紹介します。ぜひXなどで感想をお寄せください。


世界有数の学術出版社IntechOpenとは 8,000点超の査読付き書籍、累計1億回超ダウンロードの巨大知のプラットフォーム

学術出版社IntechOpen

 IntechOpenは、2005年創設、8,000点超の査読付きオープンアクセス書籍を公開し、累計ダウンロード数は1億回超を誇る、世界有数の学術出版社である。176カ国・11,600超の機関・20万2,000人超の著者・編集者が参画し、ノーベル賞受賞者や高被引用研究者も名を連ねるなど、そのネットワークと発信力は圧倒的である。さらに、国際学術賞の受賞実績も有し、出版物の質の高さは世界的に評価されている。

 特筆すべきは、テーマごとに世界中の専門家が集まり、査読を経た知見を持ち寄って一冊の本を編み上げるオープン出版モデルである。まさにIntechOpenは、最先端の知を国境を越えて結集し、世界へ開く巨大な知のプラットフォームである。

※出典:IntechOpenについて | IntechOpen

英語書籍『メタバース、メタインテリジェンス、そしてAIが拓く無限の世界』5月20日公開 オープンアクセスの国際学術書

 IntechOpenは5月20日、英語書籍『メタバース、メタインテリジェンス、そしてAIが拓く無限の世界』を公開した。本書はオープンアクセスであり、無料でダウンロードして読むことが可能だ。また、オンデマンド印刷で紙の本も買うことができる。

英語書籍『メタバース、メタインテリジェンス、そしてAIが拓く無限の世界』
5月20日公開 オープンアクセスの国際学術書

<書籍情報(日本語訳)>

・書籍タイトル:メタバース、メタインテリジェンス、そしてAIが拓く無限世界(原題:Metaverse, MetaIntelligence and Infinite Worlds with AI)
・編集:ジェーン・トマソン、メルテム・フリ・バトゥライ、リテーシュ・ジェイン、フェルディ・チェリク
・出版社:IntechOpen
・形態:オープンアクセスで無料公開中、紙の書籍はオンデマンド印刷で購入可能
・ISBN:978-1-83635-551-9
・発売日:2026年5月20日

<概要(日本語訳)>

 本書は、一流の研究者たちが集結し、没入型世界が教育、医療、アイデンティティ、ガバナンス、創造性、そしてデジタル経済をどのように変革しているかを探求します。没入型学習、適応型デジタルツイン、AIベースのメタ大学、デジタル旅行、身体化された存在感、倫理的なメタバース設計、そして次世代のバーチャルヘルスなど、多岐にわたるテーマを網羅した本書は、出現しつつあるデジタル文明を多角的な視点から捉えています。

 理論、実践、そして世界各地の事例研究を結びつけながら、本書はAIが仮想世界の認知エンジンとなるにつれて生じる、社会、倫理、文化における根源的な問題を考察します。インテリジェントなメタバースにおける生活、仕事、そして学習の未来を理解しようとする教育者、政策立案者、技術者、イノベーター、そして研究者にとって、本書は不可欠な洞察を提供します。本書は、今世紀における最も革新的な技術フロンティアの一つを包括的かつタイムリーに解説した、まさに必読のガイドです。

※出典:Metaverse, MetaIntelligence and Infinite Worlds with AI | IntechOpen

世界初、VTuberがIntechOpen書籍へ 第12章「メタバースでのアイデンティティ」をねむ・ミラ・大山が執筆

世界初、VTuberがIntechOpen書籍へ
第12章「メタバースでのアイデンティティ」をねむ・ミラ・大山が執筆

 本書の第12章「メタバースでのアイデンティティ」は日本のVTuber/作家・バーチャル美少女ねむが筆頭著者を務め、スイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナ、認知心理学者・大山潤爾とともに執筆した。

<第12章はこちらから無料で読めます>
Perspective Chapter: Identity in Metaverse | IntechOpen

第12章「メタバースでのアイデンティティ」

メタバースで人はどう変わるのか 5000人超調査と実験データで迫る“メタバース時代の自己”

 以下が本書の第12章「メタバースでのアイデンティティ」の導入文を日本語訳したものだ。

<導入文(日本語訳)>

あなたはメタバースで、どんな自分になりたいですか?

「メタバース」と呼ばれる仮想世界は、VRヘッドセットを通じて高い没入感のある体験が可能なコミュニケーションサービス「Social VR」として注目を集めています。すでに数百万人規模の住民が、アバターという姿でそこに暮らし、「新しい自己」として人生を送っています。では、その空間に生まれる新たなアイデンティティとは、いったいどのようなものなのでしょうか。

本章では、Social VRのヘビーユーザーであり『メタバース進化論』の著者であるバーチャル美少女ねむ、人類学者でありVTuber「Mila」としても活動するリュドミラ・ブレディキナ、そして現実世界と仮想世界の双方におけるアイデンティティを研究する心理学者・大山潤爾が、メタバースにおけるアイデンティティについて論じます。議論は、大規模なオンライン調査および実験室実験によって得られた量的・質的データに基づき、メタバース時代のアイデンティティのあり方を探るものです。

第12章「メタバースでのアイデンティティ」

「アイデンティティのコスプレ」を英語圏へ初発信 アバターで“なりたい自分”を生きる時代へ 

 以下が本書の第12章「メタバースでのアイデンティティ」の章構成を日本語訳したものだ。

<章構成(日本語訳)>

  1. はじめに:「Social VR」の世界へようこそ

  2. メタバース住民5000人超が回答した「ソーシャルVRライフスタイル調査」

  3. メタバースにおける「アイデンティティのコスプレ」

  4. アバター:視覚世界のアイデンティティ

  5. アバターの性別:男も女も女性アバター

  6. 「心身の性別の不一致」でなりたい性別で暮らす人も

  7. 女性アバターが選ばれる理由

  8. アバター種族の多様性

  9. アバター利用が認知と行動にもたらす変化

  10. VR生活が与える影響:92%がポジティブな影響を受けた

  11. VRアイデンティティを隠すか?:55%が「隠していない」と回答

  12. 人生の中心となるアイデンティティは何か:「本当の自分」をめぐって

  13. メタバースにおける社会的拡張と自己拡張

  14. アイデンティティをデザインする時代:よりよい「自己」をいかに創るか

  15. メタバースの未来に向けて:倫理的・社会的視点から

<第12章はこちらから無料で読めます>
Perspective Chapter: Identity in Metaverse | IntechOpen

「アイデンティティのコスプレ」とは!? 今年の全国高専入試「国語」にも登場

 「アイデンティティのコスプレ」とは、ねむが著書『メタバース進化論(技術評論社)』で初めて提唱した概念である。物理現実において、人類は生まれながらに与えられた名前・姿(アバター)・声を受け入れて生きてきたが、メタバースではそれらを自在にデザインすることができる。これによりアイデンティティは与えられるものからデザインするものに変化し、さらには複数のアイデンティティを切り替えながら生きることができる。衣服を着替えるように「魂にアイデンティティを纏う」ことで、人類が“なりたい自分として生きる自由”を獲得する。

 今年2月8日に実施された全国国立高等専門学校(高専)の共通入学試験・国語においても、ねむの提唱するこの概念が設問として出題され、受験生の間で大きな話題となった。

みんなの感想

※記事:XユーザーのYUTOさん: 「「本当の自分」とは何か? | メタバース論文を読んで考えたこと」 / X

著者プロフィール

バーチャル美少女ねむ(VTuber / 作家)

日本のVTuber/作家で、メタバース文化エバンジェリスト。「バーチャルでなりたい自分になる」をテーマに人類の進化を促すべく配信・執筆・調査活動を行っている。メタバースの革命性を論じた著書『メタバース進化論』(2022年、技術評論社)で「ITエンジニア本大賞2023」を受賞。国連IGF登壇を始め、講演や大学講義の経験多数。2025年にはForbes JAPAN「NEXT100:世界を救う希望」に選出された。

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リュドミラ・ブレディキナ(通称「ミラ」、人類学者)

スイスの人類学者で、博士課程在籍の学生。2022年に「バ美肉」「VTuber」に関する修士論文を発表し、ジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」(ジェンダー賞)を受賞。 2024年にはNHK「最深日本研究」で密着ドキュメンタリーが放送された。ねむと共に研究ユニット「Nem x Mila(ねむみら)」として活動し、大規模調査レポート「ソーシャルVRライフスタイル調査」を定期的に発表している。

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大山潤爾(産業技術総合研究所、筑波大学)

日本の認知心理学者。産業技術総合研究所主任研究員、筑波大学人間系准教授を務める。研究領域は認知インタラクションデザイン、XR体験、UI/UXにおけるDE&I(多様な人が使いやすく、参加しやすいデザイン)。ユーザーインターフェースの国際標準化を担う委員会「ISO/IEC JTC1/SC35」では国際エキスパート兼国内委員長を務めるほか、XR評価実験用アプリ「Xperigrapher®」の開発者としても活動。修士(工学)、修士(神経科学)、博士(学術)。日本心理学会、情報処理学会、Sigma Xi正会員。

公式サイト(認知インタラクション学研究室)
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大規模調査レポート『メタバースでのアイデンティティ』無償公開中

 本章の元となった大規模定性調査レポート「メタバースでのアイデンティティ:ソーシャルVRライフスタイル調査2024 (Nem x Mila, 2024)」も日本語・英語で公開されている。これはねむ、ミラが調査を行い、大山がスーパーバイザーを務めたものだ。

 この調査はメタバース関連のメディアやコミュニティが拡散に協力し、全世界のユーザーより1,012件の回答があった。ねむ、ミラが人力で行った定性データの分析は膨大な作業量となったものの、仮想世界で広がる人々の新たな生き方や自己の在り方の多様性が解像度高く浮かび上がった。

 この調査は英語圏・中国語圏のメディアやコミュニティ、VTuberにも取り上げられるなど大きな話題となり、世界的に仮想世界におけるアイデンティティについて議論されるきっかけとなった。

参考:ねむ・大山はアバター国際標準化にも参画 ISO国内検討委員会でも活動

 ねむ、大山はアバターのISO国際標準化を目指す国内検討委員会の委員にも名を連ねている。

 2024年、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)公式サイトで「アバター国際標準化の国内検討委員会」の設置が発表され、その目的と委員リストが公開された。本委員会は、メタバースやXRにおける仮想の身体である「アバター」を利用するコンテンツやサービス等を国際標準化機構(ISO)で国際規格化することを目指し、国内の業界やユーザの声を収集し規格開発に提言やアドバイスを行うことを目的としたもの。

メディア掲載歴

バーチャルライフマガジン

VTuber Labo

テックピックス

プレスリリース(株式会社ブイノス)

英語版記事:

A VTuber Enters International Academic Publishing! Nem, Mila, and Junji Ohyama Author an English Book Chapter for IntechOpen: “Identity in Metaverse”


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