第八回 算油梆苗訓留詞 拔棗樹鄭恩救駕
第八回 油梆を算して苗訓 詞を留め、棗樹を抜きて鄭恩 駕を救う。
詩に曰く:
伍子胥は笛を吹いて市にあり、
韓信は釣り糸を垂れて台に立つ。
昔の賢者もまた世に埋もれ、
この若者も才を秘めている。
落ち月は故郷の木々を揺らし、
澄んだ淮水のほとりで酒杯を傾ける。
草庵は三径にあり、
日がな高らかに詠じて悠々と過ごす。
腕には黒彫りの強弓、
腰には金の矢筒。
五花馬にまたがって突撃し、
千年の妖狐を射倒す。
――右、「竹垞」の古体詩より。
さて、鄭恩は油売りの拍子木を失くし、店の中で癇癪を起こしていた。
そこへ一人の先生が現れ、声高に呼びかけた。
「人相見だ。拙道は天下に名高い苗光義。異人より術を授かり、禍福や栄達を知る。相を見たい者は来たれ。一度断じれば、外れたことはない」
そう言って店に入ってくると、鄭恩の騒ぎぶりを目にし、全身を一瞥しただけで事情を悟った。
(なるほど、黒虎星の化身がここに流れ着いている。前途を示してやらねば)
そう心中で思い、声をかけた。
「黒顔のご仁、何があって、ここまで騒いでおられるのだ?」
鄭恩は振り返り、占い師と見るや、不機嫌に怒鳴った。
「勝手に占っていろ。余計な口を出すな」
苗光義は穏やかに言った。
「怒ることはない。財を失ったのではあるまいか。話してみなさい。占えば理由が分かる」
鄭恩は答えた。
「財などではない。ただ油売りの拍子木を失くしただけだ。それで腹が立っている」
「それなら時刻を言いなさい」
鄭恩は戌の刻(午前八時頃)だと告げた。
苗光義は指を折って卦を取り、しばし算じて言った。
「戌は犬、五行では土。拍子木は木で作られている。木は土を剋す。つまり土に埋もれたのではなく、番犬がくわえて行ったのだ。犬小屋を探せば、必ず見つかる」
鄭恩は半信半疑で店主を引き連れ、犬小屋をのぞくと、果たして拍子木が横たわっていた。
鄭恩はそれを取り上げ、大喜びして言った。
「なんとよく当たる先生だ。これまで長く生きてきたが、こんなことは初めてだ。ぜひ俺の人相も見てくれ。将来の運はよいのか?」
苗光義は答えた。
「相を見るなら、城外へ出よう。詳しく話してやろう」
鄭恩は油担ぎをかつぎ、苗光義について店を出、平定州の城外へ向かった。
まさに――
その推算が影のように的中したので、
この先の運命を知りたくなったのである。
二人はしばらく歩き、平原の開けた野に出た。
鄭恩は油担ぎを下ろし、言った。
「先生、もう城外だ。さあ俺の相を見てくれ。礼は必ずする」
苗光義は言った。
「相を見るのはたやすいが、まず姓と名、出身を聞こう。礼は要らぬ」
「山西の喬山県の出で、姓は鄭、名は恩、字は子明だ」
苗光義はうなずき、言った。
「子明兄、あなたの相はいまは平凡だ。だが数年後、大運が巡り、時来たれば名を立てる。やがて玉帯を腰に垂れ、王位に就く。その福は計り知れぬ。これに一通の書付と、銅銭八枚を与えよう。大切に持ち、決して失くしてはならぬ。今後、商いは他所へ行かず、銷金橋のあたりで行うのだ。
九月九日の重陽には、必ず勤王救駕に向かえ。赤ら顔の英雄に出会ったなら、その者こそ真の主君。お前の功名は、その人にかかっている。この銭と書付を渡すがよい。よく覚えておけ。」
黄土坡の前で義を結び、
山を下りる虎が二匹の龍を守る。
木鈴の離合には定めあり、
悲しみも喜びも情は尽きぬ。
先生の名を問うなら、
苗姓、名は光義、真宗の徒。
今日ここで別れるが、
禅州にて再び義を結ばん。
苗光義は言い終えると、拱手して悠然と去っていった。
鄭恩はその話を聞き、信じまいと思えば、拍子木を言い当てられた事実がある。
信じようとすれば、玉帯を垂れ王位に就くなど、あまりに大きすぎる。しばらく考えた末、言った。
「まあよい。ひとまず油を売り、重陽の日に改めて考えよう」
そうして油担ぎをかつぎ、各地を回って売り歩いた。
二十日あまりが過ぎ、この日はちょうど重陽であった。
鄭恩は商いに出て、銷金橋を渡ると、税棚はすでに壊され、秤や鋏、算盤などが橋の脇に投げ出され、税取りの姿は一人も見えなかった。
もともと税取りの者たちは、平素から鄭恩を恐れ、税を取らぬばかりか、酒や肉を振る舞っていた。
少しでも粗相があれば、ただでは済まされぬため、董達も手を出せなかったのである。
鄭恩は橋に上がり、人影がないのを見て、酒にありつけぬのではと不機嫌になり、ぶつぶつ言った。
「このろくでなしども、誰一人いないとは。きっと生米を食うような奴に遭って道を壊されたのだろう。まあよい。これらを持って酒に換えよう。天の報いというものだ」
そう言って油担ぎを下ろし、算盤や分銅、鋏を拾い、腰に挟んで橋を下りた。
一軒の酒屋に入り、声をかけた。
「主人、これと引き換えに酒を飲ませてくれ」
店主はそれを見るなり言った。
「おお、黒旦那、また厄介事だ。これは税棚の品だ。董大爺が命懸けで守っていた物だぞ。誰が受け取れるものか。金がなければ、今日は奢ってやる。後日返してくれればよい」
そう言って酒肴を出した。
鄭恩は遠慮なく飲み食いし、腹を満たして立ち上がり、言った。
「主人、今日の日を覚えておけ。金ができたら必ず返しに来る」
「今日は九月九日、重陽だぞ」
鄭恩はその日付を聞き、はっと苗光義の言葉を思い出した。
「重陽に救駕(天子を救うこと)と言っていたが、帝はどこにいる。やはり嘘か」
そう呟き、油担ぎをかつぎ、腰に秤や鋏を挟んだまま、川沿いを南へ歩いた。
ふと考えた。
「油は売り切った。この油籠も長く使って汚れている。今日は暇だ、水で洗っておこう」
担ぎを下ろし、縄を解き、拾った品々をまとめて岸に置いた。
そして油籠を水に浸し、腰をかがめて揺すったが、水はなかなか入らない。
焦れた鄭恩は力任せに押し沈めた。
すると勢い余り、水がはね返り、油籠は傾いて、帆船のように南へ流れていった。
鄭恩は手を打ち、足踏みして嘆いたが、どうにもならない。
衣服や履物を岸に脱ぎ捨て、川へ飛び込み、拾った物も顧みず、浮かびながら南へ叫び追いかけた。
油籠を捕まえるまで、決してやめるつもりはなかった。
まさに――
災いは思わぬところから起こり、
人は水の中で足踏みする。
天は曲折をもって導き、
これによって南方へ向かわせる。
――鄭恩が油籠を追う話は、ひとまずここまで。
さて、董達は手下の家丁を率い、匡胤を九曲十八湾へと誘い込んだ。
その奥には二人の好漢がいた。兄は魏青、弟は魏明という。
この兄弟は力も勇も並外れ、武芸にも優れ、配下に五、六百人もの手下を集め、この山を根城にしていた。人家を襲い、財を奪い、火を放ち、人を殺す――やらぬ悪事はない。官兵も手を焼き、討伐できずにいたほどである。
そこで董達は彼らと義兄弟の契りを結び、互いに悪事を助け合い、勢力を頼みにしていた。
その日、董達が息せき切って山口へ駆け込むと、ちょうど見張りの手下に出会い、事情を知らせた。
報を聞いた魏青・魏明は、急いで配下を集め、皆馬に乗り、武器を手にして一斉に山を下った。
そして董達を通し、山道を塞いで、匡胤を迎え撃つ構えを取った。
匡胤が追ってくる最中、突然、銅鑼の音が鳴り響き、谷間から二人の賊将が無数の手下を率いて躍り出た。
旗を振り、鬨の声を上げ、四方から押し寄せ、匡胤を取り囲んで激しく攻め立てる。
董達もまた武器を取って加勢した。
この戦いは、まさに龍と虎が争うような大激戦であった。
戦塵は山を巡り、殺気は峰を覆う。
太鼓の響きは雷が谷に轟くかと紛れ、
槍や刀の光は霜や稲妻が額を走るかと見まがう。
天の帝子は遊龍のごとく、
怒気は雲を衝き、斗牛の星も半ば崩れ落ちる勢い。
草莽の山王は猛虎のように、
威は日を貫き、江漢の流れをも塞ぐがごとし。
鸞帯は縦横に舞い、虹のような軌跡を描き、
戈や矛は入り乱れ、茨の林のごとく突き交わる。
まさに凶戦止まず、
ただ英雄の救いを待つばかりであった。
匡胤は勇猛で棍術にも通じていたが、もともと長く追撃して疲れ切っており、そこへ新手の兵馬が加わったため、長時間戦い続けるうちに次第に押され始めた。
必死に踏みとどまったものの、ついに優勢を奪えず、焦りから怒気が一気に高まった。
その瞬間、泥丸宮(額にある経穴)が開き、赤鬚の火龍が現れて天に昇り、牙をむいて暴れ回った。
まさに――
龍は浅瀬に遊べば蝦(カエル)に侮られ、
虎も平地に落ちれば犬に欺かれる。
匡胤が包囲され激戦を続けていると、その気配は護駕の神々を驚かせ、空中で慌てふためき、四方を見渡して救い手を探した。
すると、河の中で油籠を追っている黒虎星官が目に入った。
神は大声で叫んだ。
「鄭子明よ、今こそ救駕せずして、いつ助けるのだ!」
鄭恩は水の中でその声を聞き、顔を上げて見回したが、人影はない。
疑って罵った。
「どこの馬鹿だ、虎の鬚を撫でて俺をからかうつもりか!」
そう言いながら、なおも流れに逆らって泳ぎ続けた。
神は焦り、再び叫んだ。
「黒坊主よ、早く救駕せよ、遅れるな!」
鄭恩は乳名を呼ばれて、腹を立てかけたが、その時、遠くから殺し合いの声が聞こえた。
南の方を見ると、土煙が立ち上り、殺気が空を覆い、雲間には赤龍が姿を現していた。
鄭恩は水中でそれを見て、心中で思った。
「真龍が現れる時は、必ず天命の帝がいると聞く。あれこそ聖駕に違いない。俺の運も、これで定まったな。油籠など小事、救駕こそ大事だ」
そう決めると、油籠をあきらめ、川岸へ泳ぎ着き、裸のまま南へ駆け出した。
走りながら、さらに思い出した。
「相面の妙な先生は、重陽の日に救駕せよと言っていた。今日はまさに九月九日。真龍も現れた。あの言葉は一つ残らず当たっている。もし真の主に出会えたなら、八拝の契りを結び、苦楽を共にする友となり、後には王に封ぜられる鉄券(功臣に与えられる契約書)を得られるだろう。ただ、俺には武器がないのが困りものだ」
そう迷っていると、道端に数十本の棗の木が生えているのが目に入った。
大小さまざまで、枝葉も茂っている。
「これだ。この棗の木は重い。一本抜いて武器にすれば、拳で戦うよりずっとましだ」
そう言うと、一本一本見比べ、ひときわ太い木を選び、両手で幹をつかみ、脚に力を込めて後ろへ引いた。
轟音とともに、木は根こそぎ引き抜かれた。
土を落とし、枝を払い、重さは百斤余り。
それを肩に担ぎ、土煙の上がる方へ一目散に走った。
九曲十八湾に入ると、多くの人馬が入り乱れて戦っている。
鄭恩は大喝した。
「どけ、どけ! 俺様が救駕に来たぞ!」
その一声は、まるで――
舌先で霹靂を放ち、
歯の間から春雷を轟かすかのようであった。
この怒号に、戦っていた者たちは皆、肝を潰した。
董達の手下の一人が振り返り、叫んだ。
「これは香油売りで税を払わぬ鄭恩だ。いつも酒や肉を奢ってやっている豪傑だ。今日はきっと、俺たちに加勢し、恩返しに来たのだ!」
一同は声を揃えた。
「鄭兄、こちらへ来て助太刀してくれ! あの赤ら顔の漏税賊を捕らえれば首功だ。酒肉は惜しまず振る舞い、銷金橋の税銀も毎年一口分けてやる!」
鄭恩は「赤ら顔」という言葉を聞いて、ますます嬉しくなった。
(苗先生の言葉は本当に当たっている。ここに赤ら顔の人物がいる。やはり聖駕に違いない)
そう思い、大声で言った。
「俺は勤王救駕のために来たのだ。玉帯を得るのが目的だ。そんな汚い銭など欲しくはない!」
そう叫ぶや、棗の木を振り上げ、大股で突入した。
善悪も顧みず、賊兵を畑を耕すように、片っ端から叩き倒す。
賊兵は数こそ多いが、棗の木の威力は凄まじく、当たれば即死、触れれば命はなかった。
内側で囲まれていた匡胤も、外から援軍が来たのを見て勇気百倍となり、神煞棍棒を振るって討って出た。
二人は内外から挟撃し、賊兵の三分の二を瞬く間に打ち倒した。
魏青は必死に戦ったが、鄭恩の神力に抗しきれず、不意を突かれて棗の木を一撃受け、脳漿を散らして即死した。
魏明は兄の死を見て逃げようとしたが、運命尽きて鄭恩に追いつかれ、さらに一撃を受け、骨を砕かれて息絶えた。
哀れ、魏青・魏明の兄弟は、日頃どれほどの悪を重ねていようと、ついに鄭恩の手にかかり、二人そろって黄泉へと落ちたのである。
まさに――
城門に火あれば、池の魚まで災いを受け、
善悪の報いは、早い遅いの違いこそあれ、必ず巡ってくる。
董達は魏氏兄弟が死んだのを見ると、もはや勝てぬと悟り、ひと声叫んで身をかわし、逃げ去った。
いわゆる「一日多く生きることもなければ、一日早く死ぬこともない」。董達はここで死ぬ運命ではなかったから、逃げおおせたのである。
残った大小の賊兵たちも、頭目が死んだのを見て命惜しさに我先にと散り散りに逃げ、跡形もなくなった。
鄭恩は大勝を収めると、その左右大小の“雌雄の目”で匡胤をじっと見た。
見ればまさしく赤ら顔の大男である。鄭恩は胸の底から喜び、棗の木を担いだまま、大声で叫んだ。
「俺様が特に救駕に来たぞ!」
匡胤はその言葉を聞き、目を凝らして見ると、鄭恩は粗野ではあるが、間違いなく一本筋の通った好漢だった。描写するなら――
面つきは凄みがあり奇妙、
走るさまは虎豹の疾駆。
全身は泥のように黒い。
眉は左右で長短があり、
眼は雌雄を見分ける神の眼。
棗の木を仮の武器とし、
振り回せば威風は凄まじい。
天の主の英傑は明君を助ける。
旗を開けば勝ち、
馬を進めれば事は成る。
匡胤はこの豪傑ぶりに心を惹かれ、内心で思った。
(この黒い大男、俺とは面識もないのに、裸同然で命がけの助太刀をしてくれた。まさに稀代の人物。いったい何者なのだろう)
そこで声をかけた。
「壮士、助けていただき感謝します。行きずりの縁とはいえ、この情けは深い。お名前とお住まいをお聞かせ願えませんか」
鄭恩は手をぶんぶん振って言った。
「後だ後だ。半日も殺し合って腹が減ってたまらん。まず外へ出て何か食おう。それから話せばいい」
匡胤もまた柴栄のことが気がかりで、一刻も早く合流したかった。
「それももっともだ。腹が減ったなら、黄土坡へ行けばもてなそう」
こうして二人は連れ立って歩き出した。
谷を出ると外の街道には人の往来があった。
匡胤は言った。
「壮士、衣服はどこに? なぜ裸で歩いておられる。目立つから、早く取りに行って着てから行こう」
鄭恩は口を尖らせて答えた。
「救駕が先でな。服はみんな水に落として流れちまった。残ったのは銭入れ用の油布の腹当てだけだ。これで隠してるだけさ。探しようがあるか」
匡胤は言った。
「それなら、さっき討った賊の衣を何着か剥いで着せればよかったな」
鄭恩は言った。
「もういい、早く行こう」
匡胤は言った。
「官道は人が多い。体裁が悪いから、私の青い袍をひとまず体を隠すのに使ってくれ」
そう言って外側に着ていた青い緞子(絹織物)の袍を脱ぎ、鄭恩に渡した。
鄭恩も遠慮なく受け取り、着てみると案外似合う。
匡胤はさらに鸞帯を彼の腰に結んでやった。
鄭恩は言った。
「帯を俺にやったら、お前が裸になるじゃないか」
匡胤は笑って言った。
「構わない。こちらにも帯がある」
そう言って神煞棍棒を風に向けてひと振りし、真言を唱えると、たちまち金光まばゆい鸞帯に変わり、匡胤はそれを腰に締めた。
鄭恩は嬉しさのあまり手舞い足踏みして叫んだ。
「長く生きてきたが、棍が帯に変わるなんて見たことがない! こりゃ珍宝だ、妙物だ妙物だ!」
匡胤は笑って言った。
「壮士は言葉も達者だ。まさに文武両道の才だな。実に気に入った」
鄭恩は小さな目を見開いて言った。
「からかうな。俺は生まれつき正直で、取り繕ったり、聞こえのいいことを並べて人を喜ばせたりはできん。とにかく歩こう。腹が減ってたまらん。黄土坡へ急いで飯を食うのが先だ」
匡胤は微笑み、うなずいて、二人は話しながら歩いた。
黄土坡の前に着き、顔を上げて見ると、傘車はあるのに、盟友の柴栄の姿がない。
匡胤は胸騒ぎがして、驚いて四方を見回した。
この一件により、やがて――
茨の中にこそ、侠気はいよいよ増し、
煙塵の世界にこそ、英雄の威儀は際立つことになる。
まさに――
よその山に蘭がないと言うな、
行きずりの水辺にも桃園の義はある。
はたして柴栄はどこへ消えたのか。
それは次回にて明らかにする。
独語。
忘れられている柴栄。
強気が黄袍を着て君臨した英武の君が、臆病で、頭を打たれてうずくまるだけとは……。
実際のところ身分が低いままだったら、このように横暴な賊徒には、波風起たないよう接する一庶民のようだったのかもしれない。
鄴の商人、頡跌氏の商隊の一員として、江陵に茶葉の買い付けというアルバイトをしていた頃、領内であっても商隊を襲う盗賊はいただろう。出自は邢州の農家だけど、武人の養子となったからには、ただ守られているだけとも思えず、子供ながら義憤と責任感は大いにあったと思いたい。
ところで、このアルバイト時期に、王処士という占い師に「天下の主となる」と占われた逸話がある。
