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ローマ郊外のクラウディア水道橋に感動!実用性を極めたローマ文明の象徴

【ローマ旅行記】(10)ローマ郊外のクラウディア水道橋に感動!実用性を極めたローマ文明の象徴

アッピア街道を満喫した私が次に向かったのはクラウディア水道橋。

コロッセオパンテオンと並ぶ古代ローマの巨大建築、水道橋。ローマ帝国の技術の粋が結集されたその姿をぜひ見てみたいと思っていた私はここに来ることを特に楽しみにしていた。

上の写真にもすでに写り込んでいるがこの並木道の向こう側にその水道橋がある。

いよいよ目の前にあの水道橋が!

やはり大きい!迫力がある。

今から2000年も前にこの巨大な建造物が造られたというのである。絶句するしかない。

はるか向こうの山からローマに向けてこの水道橋は続いている。

ピエール・グリマルの『ローマ文明』ではこうした水道橋について次のように述べられていた。

水道橋は、もっぱら、そのシルエットの美しさと堅牢さに目を奪われがちであるが、その最上部の水路も石材で造られている。日本語に「水も漏らさぬ」という表現があるが、普通に石材を組み合わせただけでは、水は石と石の継ぎ目から漏れて、どんどん失われてしまう。継ぎ目の隙間をなくすために如何に精緻な作業が行われたかを想像すると、それだけでも溜息が出てくる。こうして、二千年以上経っても牢固として谷間を跨いで空中に架かっている「ポン・デュ・ガール(※ブログ筆者注、フランスにあるローマ帝国の水道橋)」が表しているのは、ローマ人たちの建築技術の優秀さだけでなく、この都市を維持しようとした帝国としての強い意志、駐屯する兵士や市民の健康生活を守ろうとした考え方の確かさである。まさに《文明》というものの本義がそこにある。

論創社、ピエール・グリマル、桐村泰次訳『ローマ文明』P449-450

「日本語に「水も漏らさぬ」という表現があるが、普通に石材を組み合わせただけでは、水は石と石の継ぎ目から漏れて、どんどん失われてしまう。継ぎ目の隙間をなくすために如何に精緻な作業が行われたかを想像すると、それだけでも溜息が出てくる」

この解説を初めて読んだ時は「なるほど!」と思わず膝を打たずにはいられなかった。

単に石を組み合わせるだけではだめなのだ。水はすぐにしみて漏れだす。それを防ぐためには緻密な計算と完璧な建築技術がなければならない。ローマ帝国はそれを2000年以上も前に成し遂げていたのだ。

これだけ巨大な建造物が今もなお残っている・・・どれだけ頑丈に作られていたのだと驚くしかない。

こうした水道橋を見ながらガイドさんが話してくれたことが今も印象に残っている。

「ギリシア文明も古代エジプト文明も巨大な建造物を作りました。ですがローマ文明はその全てが実用的です。コロッセオ、道路、水道橋、そのどれもが人々の生活に直結するものです。ギリシアの神殿やピラミッドはたしかに大きいです。ですがそれは誰のためのものですか?何の役に立ちますか?ローマは違います。文明が実用性と結びついているのがローマの素晴らしいところです。」

実用性を極めた文明!

なるほど、これはローマ帝国を知る上で非常に重要なポイントではないだろうか!

続く

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主要参考文献
吉川弘文館、石鍋真澄『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』

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