Insta360 Luna Ultraの10-bit I-Log編集方法|DaVinci Resolve 21で自然な色に仕上げる手順
Insta360 Luna Ultraで10-bit I-Log撮影を試したら、
映像の色が薄く、全体が白っぽく見えた。
「設定を間違えたのかな?」
初めてLog撮影をした人なら、少し不安になると思います。
ただ、これは撮影の失敗ではありません。
10-bit I-Logは、撮影後に色を整えやすくするため、
コントラストや彩度を抑えて記録するカラープロファイルです。
この記事では、Insta360 Luna Ultraで撮影した10-bit I-Log素材を、
DaVinci Resolve 21で自然な色に仕上げる基本手順を紹介します。
難しいカラーグレーディングではありません。
まず普通に見られる色へ戻し、
明るさや色を少し整えるところまで進めていきます。
結論:最初は10-bit I-Log LUTsで色を戻せば大丈夫
初心者は、次の順番で進めると迷いにくいです。
DaVinci Resolve 21以降を用意する
Insta360 10-bit I-Log LUTsをダウンロードする
10-bit I-Log LUTsをDaVinci Resolveへ追加する
LUTで標準的な色へ変換する
明るさとホワイトバランスを整える
必要に応じて彩度やコントラストを調整する
これだけでも、白っぽかった10-bit I-Log映像が自然な見た目に変わります。
Insta360公式によると、
DaVinci ResolveはInsta360 I-Logにネイティブ対応しています。
ただし、Luna Ultraの10-bit I-Logを扱う場合は、
DaVinci Resolve 21以降が必要です。
今回は初心者が変化を確認しやすいように、
Insta360公式の10-bit I-Log LUTsを使う方法を中心に進めます。
そもそも10-bit I-Logとは?
通常の「標準」カラーモードは、
撮影した時点でコントラストや彩度が整っています。
撮った映像をスマホへ転送し、
そのままSNSへ投稿したい人には標準が便利です。
一方、10-bit I-Logは撮影後の色編集を前提にしています。
明るい空や暗い影の情報を残しながら、
編集時に色や明るさを調整しやすいことが特徴です。
10-bit記録なので、色を調整したときの階調にも余裕があります。
ただし、10-bit I-Logで撮るだけで映像がきれいになるわけではありません。
色を整えずに使うと、標準モードよりも薄く、地味な映像に見えます。
「10-bit I-Log LUTs」と「I-Log LUTs」は別物
ここは、かなり間違えやすいポイントです。
Insta360の公式ダウンロードページには、
名前の似た2種類のLUTがあります。
Insta360 10-bit I-Log LUTs
Luna Ultraなどの10-bit I-Log映像に合わせて設計されたLUTです。
Insta360 I-Log LUTs
従来の8-bit I-Log映像に合わせて設計されたLUTです。
「10-bit」という表記が省略されているだけではなく、
対象となる映像が異なります。
Luna Ultraで使用するのは、
製品欄に「Luna Ultra v1.0」と書かれているInsta360 10-bit I-Log LUTsです。
間違ったLUTを使うと、
想定した色やコントラストにならない可能性があります。
名前がよく似ているため、
ダウンロード前に「10-bit」が入っていることを確認してください。
LUTとは何をするもの?
LUTは、映像の色を別の見た目へ変換するためのデータです。
今回使用するInsta360 10-bit I-Log LUTsには、
色の薄い10-bit I-Log映像を、一般的な視聴環境で見やすい色へ変換する役割があります。
たとえるなら、
10-bit I-Logが色を仕上げる前の素材で、
10-bit I-Log LUTsが色を戻すための変換表です。
10-bit I-Logは撮影時にカメラで選ぶ設定です。
10-bit I-Log LUTsは、撮影後にDaVinci Resolveなどで使用します。
名称は似ていますが、撮影形式と編集用データという違いがあります。
10-bit I-Logが向いている人
10-bit I-Logは、次のような映像を作りたい人に向いています。
明るい空と暗い建物を一緒に残したい
旅行Vlogを自分の好きな色に仕上げたい
複数のカメラで撮った映像の色を合わせたい
撮影後に明るさや色を丁寧に調整したい
将来的にカラーグレーディングを覚えたい
反対に、撮ってすぐ投稿したい人や、
スマホだけで簡単に編集したい人は、
無理に10-bit I-Logを使わなくても大丈夫です。
普段は標準で撮り、
特に残したい風景だけ10-bit I-Logを使う方法もあります。
撮影時に気をつけたいこと
10-bit I-Logは編集の自由度がありますが、
暗く撮りすぎた映像を何でも救えるわけではありません。
特に気をつけたいのが、極端な露出不足です。
暗い映像を編集で無理に明るくすると、
影の部分にノイズが出やすくなります。
あとから調整できるからといって、
撮影時の明るさを軽視しないようにしてください。
ホワイトバランスにも注意が必要です。
撮影中にホワイトバランスが変化すると、
同じ場所で撮った映像でも色がそろいにくくなります。
余裕があれば、
撮影場所に合わせてホワイトバランスを固定すると編集しやすくなります。
最初は4K30fps、10-bit I-Log、極端に暗くしない。
まずは、このくらいの意識で十分です。
DaVinci Resolve 21を用意する
Insta360 Luna Ultraの10-bit I-Logを扱う場合は、
DaVinci Resolve 21以降を使用します。
DaVinci Resolveには無料版と有料のStudio版があります。
まず編集を試してみたい人は、無料版から始めても構いません。
公式ダウンロードページはこちらです。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve
Luna Ultraの動画はH.265で記録されます。
使用しているパソコンの性能やOS、コーデック環境によっては、
映像の再生が重くなったり、
素材を正常に読み込めなかったりする場合があります。
編集が重い場合は、DaVinci Resolveのプロキシメディアや最適化メディアを利用すると、動作を軽くできることがあります。
Insta360 10-bit I-Log LUTsを入手する
Insta360 10-bit I-Log LUTsは、Insta360公式ページからダウンロードできます。
https://www.insta360.com/jp/download/i-log
ページを開くと、上部に「Insta360 10-bit I-Log LUTs」という項目があります。
その中から「Luna Ultra v1.0」を確認し、
対応するデータをダウンロードしてください。
ページの下には、名前の似た「Insta360 I-Log LUTs」もあります。
こちらは8-bit I-Log動画向けなので、Luna Ultra用と間違えないように注意が必要です。
10-bit I-Log LUTsは複数の出力カラースペースに対応しています。
通常のYouTube動画や一般的なSNS投稿を作る場合は、
Rec.709向けのLUTを基準にすると扱いやすいです。
DaVinci Resolve 21へ10-bit I-Log LUTsを追加する
DaVinci Resolve 21を起動したら、
ダウンロードした10-bit I-Log LUTsを登録します。
画面右下の歯車アイコンから「プロジェクト設定」を開き、
「カラーマネジメント」内にあるLUTの項目を確認します。
LUTフォルダーを開き、ダウンロードしたファイルを追加してください。
ファイルを追加したら、DaVinci Resolve側でLUTリストを更新します。
LUTが一覧に表示されない場合は、DaVinci Resolveを一度終了し、
再起動してみてください。
DaVinci Resolveのバージョンや表示言語によって、
項目名や配置が少し異なる場合があります。
10-bit I-Log素材を読み込む
新しいプロジェクトを作成し、
Insta360 Luna Ultraで撮影した動画をメディアプールへ読み込みます。
素材をタイムラインへ配置したら、
画面下部の「カラー」ページを開きます。
読み込んだ10-bit I-Log素材は、この時点ではまだ色が薄く見えます。
ここからノードを使い、色を整えていきます。
初心者は3つのノードで考える
最初は、次の3つに役割を分けると分かりやすくなります。
ノード1:色温度、ティント、リフト、ガンマ、ゲイン、オフセット
ノード2:Insta360 10-bit I-Log LUTs
ノード3:コントラスト、彩度
一つのノードですべてを調整すると、
あとから何を変更したのか分かりにくくなります。
役割を分けておけば、色がおかしくなったときも原因を探しやすくなります。
10-bit I-Log LUTsを適用する
2番目のノードを選択し、右クリックから「LUT」を開きます。
先ほど追加したInsta360 10-bit I-Log LUTsの中から、目的に合ったLUTを選択します。
一般的なYouTube動画やSNS投稿なら、まずはRec.709向けのLUTから試してみてください。
LUTを適用すると、白っぽかった映像にコントラストと彩度が戻ります。
ここで大切なのは、LUTを適用しただけで完成だと思わないことです。
撮影時の明るさや光の色は場面ごとに違います。
10-bit I-Log LUTsを適用したあとも、素材に合わせた調整が必要です。
まず明るさを整える
映像全体を明るくしたい場合は、
「プライマリー・カラーバー」のオフセットを少し調整します。
中間部分を整えたいときはガンマ、
明るい部分はゲイン、
暗い部分はリフトを使います。
「明るさ」という名前の項目はないため、
最初は映像全体を動かせるオフセットから試すと分かりやすいです。
空や照明が真っ白になるまで明るくすると、
ハイライトの情報が失われてしまいます。
人物だけを見るのではなく、
画面全体の明るさを確認しながら調整するのがポイントです。
ホワイトバランスを整える
映像が青すぎる、または黄色すぎる場合は、色温度を調整します。
青く冷たい印象なら色温度を少し上げ、
黄色やオレンジが強すぎる場合は少し下げます。
緑や赤紫への偏りがある場合は、ティントも少し調整してください。
一度に大きく動かすと不自然になりやすいため、少しずつ変化を確認します。
人の肌や白い壁、雲などを見ると、色の偏りを判断しやすくなります。
彩度とコントラストは少しだけ
10-bit I-Log LUTsを適用すると、
すでに彩度やコントラストが加わっています。
そこからさらに強く調整すると、
空の青や肌の赤みが不自然になることがあります。
3番目のノードでは、映像を好みの雰囲気へ少し寄せるくらいで十分です。
旅行Vlogなら、黒をつぶしすぎず、
色も鮮やかにしすぎない方が長く見ても疲れにくい映像になります。
調整前と調整後を切り替えながら、やりすぎていないか確認してください。
LUTを入れたら暗くなった場合
10-bit I-Log LUTsを適用したあと、映像が急に暗く見えることがあります。
これは、必ずしもLUTの不具合ではありません。
撮影時の露出が低かった可能性があります。
その場合は、LUTを外す前に、
LUTより前へ置いたノードで明るさを調整してください。
先に素材の明るさとホワイトバランスを整え、
そのあとでLUTを使って色を変換する。
この順番で考えると、調整しやすくなります。
色が濃すぎる場合
10-bit I-Log LUTsを適用したあと、
彩度やコントラストが強すぎると感じる場合もあります。
そのときは、最後のノードで彩度やコントラストを少し下げてください。
LUT自体の効き方を弱める方法もありますが、最初は複雑な操作を増やさず、適用後の映像を微調整する方が分かりやすいと思います。
正解は一つではありません。
肌が赤すぎないか、空が不自然に青くなっていないか、
暗い部分が完全につぶれていないかを見ながら調整します。
すべての映像を10-bit I-Logで撮る必要はない
10-bit I-Logには、編集時の自由度があります。
ただし、撮影後に色を整える時間も必要です。
家族との日常、短い記録、すぐに投稿したい動画なら、
標準モードの方が便利なこともあります。
反対に、旅先の風景、夕方の空、明暗差の大きな場所などは、
10-bit I-Logを試す価値があります。
10-bit I-Logと標準のどちらが上という話ではありません。
完成までにどれだけ手をかけたいかで選ぶのが正解です。
書き出し設定
YouTubeや一般的なSNSへ投稿する場合は、次の設定を基準にできます。
フォーマット:MP4
コーデック:H.264
解像度:3840×2160
フレームレート:撮影時と同じ
音声:AAC
容量を小さくしたい場合は、1920×1080で書き出しても構いません。
ただし、4Kで撮影しておけば、
編集時に少し拡大したり、構図を修正したりする余裕が残ります。
結局、10-bit I-Logは使うべき?
色編集をしないなら、無理に使う必要はありません。
一方、旅行Vlogや大切な風景を、
自分の好きな色で仕上げたい人には面白い選択肢です。
最初から映画のような色を作ろうとすると、
何が正しいのか分からなくなります。
まずはInsta360 10-bit I-Log LUTsで、普通に見られる色へ戻す。
次に、明るさとホワイトバランスを整える。
最後に、彩度やコントラストを少しだけ調整する。
この順番を覚えるだけでも、10-bit I-Log編集の難しさはかなり減ります。
そして、Luna Ultraで使用するのは「Insta360 I-Log LUTs」ではなく、Insta360 10-bit I-Log LUTsです。
ここだけは、ダウンロード前に必ず確認してください。
Insta360 Luna Ultraを確認する
10-bit I-Logだけでなく、8K撮影、望遠レンズ、着脱式モニターなどを使い、撮影後の編集まで楽しみたい人に向いたカメラです。
▶ Insta360 Luna Ultra 標準版
公式情報
Insta360 Luna Ultra公式製品ページ
https://www.insta360.com/jp/product/insta360-luna-ultra
Insta360 10-bit I-Log LUTsダウンロードページ
https://www.insta360.com/jp/download/i-log
DaVinci Resolve 21公式ページ
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve
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