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休む勇気が未来をつくる|人生100年時代の「稼働率」戦略

はじめに:40代から意識する「人生の稼働率」

こんにちは、HASエンジニアです。

最近、健康について考える機会が増えました。特に、私と同世代の40代後半の方なら、同じように感じる方も多いのではないでしょうか。

私たちは、つい目先の忙しさや成果にばかり気を取られてしまいます。
それはまるで、常に全速力で動くことを求められる機械のようです。

しかし、その「高稼働」がいつまでも続くわけではありません。

「100年時代」と言われる今、目先の成功を目指すことがゴールではありません。

むしろ大切なのは、その長い人生をどれだけ健やかに、そして自分らしく過ごせるかではないでしょうか?

そこで私が注目しているのが「稼働率」という視点です。

これは、機械やシステムの効率を示す指標として使われる言葉ですが、人の心と体にも当てはまります。

たとえ100年生きられたとしても、そのうち何年を健康に動ける時間として使えるのか。ここにこそ、人生戦略の本質があります。

本記事では、稼働率という切り口から「心と体の健康」を見直すヒントを紹介します。

40代以降の働き方やキャリアを考える上でも役立つ視点になるはずです。



1.品質管理の世界から学ぶ「稼働率」の考え方

稼働率に絡む専門用語について、「MTBF」と「MTTR」という2つの指標が重要になります。QC検定や情報処理技術者試験で頻出の単語です。

MTBF(平均故障間隔):
システムや機械が故障せずに正常に動き続ける期間のことです。たとえば「MTBFが100時間」の機械は、だいたい100時間動くと故障する目安になります。

MTTR(平均修理時間):
故障したシステムや機械が、修理を終えて元通りに動き出すまでの時間のことです。たとえば「MTTRが20時間」なら、故障から約20時間で復旧する目安になります。

この2つを使うと、稼働率は以下の式で表すことができます。

稼働率=MTBF ÷ (MTBF + MTTR)

上記の例で言うと稼働率は約83%になります。

稼働率=100時間÷ (100時間+20時間) = 0.83   (83%の稼働率)

この式を見るとわかるように、稼働率を上げるためには、

  • MTBF(故障せずに動く期間)をいかに長くするか

  • MTTR(修理にかかる時間)をいかに短くするか

が鍵を握っています。

MTBFとMTTR、稼働率の考え方。

2.あなたの「人生の稼働率」はどれくらい?

ビジネスの世界では当たり前の「稼働率」ですが、これを私たち自身の心と体に当てはめて考えてみましょう。

MTBF(平均故障間隔)は、あなたが心身ともに健康でいられる期間です。

  • 充実した日々を送れている時間

  • 気持ちに余裕を持って仕事や趣味に取り組めている時間

一方、MTTR(平均修理時間)は、あなたが病気やメンタル不調などでダウンしている期間のことです。

  • 風邪や病気にかかり回復するまでの期間

  • 病院で診察している時間

  • メンタルが落ち込んで仕事や勉強が手につかない期間

特にこれを見ると一度病気になったり、メンタルが落ち込んでたから「他の人よりも人生の質が劣る」と思いがちです。

しかし、この稼働率の考え方には数字だけでは見えない「観点」もあるのです。次からそれを説明します。


3.目先の稼働率を上げ続けた結果、見えなくなるもの

「人生の稼働率」という考え方は、決して他人事ではありません。実は、私の身近でも実際に起こった出来事なんです。

かつて、私の同僚に非常に仕事熱心な方がいました。
役職も上で、常にプロジェクトの先頭に立ち、夜遅くまで働いていました。

彼にとって、仕事の「稼働率」を上げることは何よりも重要だったのでしょう。しかし、その結果、彼は体を壊し、手術と3週間の入院を余儀なくされてしまったのです。

目の前の成果に追われ、無理を重ねることで、一時的に高いパフォーマンスは出せるかもしれません。

しかしそれは、いずれ大きな故障につながり、結果として長期的な「稼働停止」を招いてしまいます。

本当に大切なのは、いかに長く走り続けられるか、ではないでしょうか。


4.20代の挫折から学んだ「長期的な稼働率」の重要性

キャリアに「穴」が空いてしまうと、人生のレールから外れてしまったように感じるかもしれません。

私自身も、20代の頃にうつ症状を経験し、数年間キャリアの足踏みをしました。当時は、周りと比べて焦りや不安でいっぱいでした。

しかし、この「稼働率」という視点を持つことで、その期間の意味が変わってきました。

人生100年時代と言われる今、私たちのキャリアは短くても50年、もしかするともっと長く続くかもしれません。

そんな長いスパンで考えたとき、数年間の「稼働停止」は、決して無駄な時間ではなかったと気づいたのです。

それは、未来の自分をより長く動かし続けるための、必要なメンテナンス期間だったのかもしれません。(下図の①のケースです)

無理をして働き続けた結果、突然倒れてしまって、将来MTTR(修理時間)が長くなってしまう、このような「最悪の未来」は避けたいところ。
(下図の②のケースです)

あなたの人生という大切な「システム」を壊してしまう前に、一時停止してでも自分を大切にする勇気を持つこと。

それが、人生の「稼働率」を長期的に高めるための、もっとも重要な戦略だと感じています。


まとめ:人生100年時代を乗り切るための「賢い戦略」

私たちは、つい頑張りすぎたり、無理をしがちです。しかし、今日お話しした「稼働率」という視点を持つことで、その考え方は大きく変わるのではないでしょうか。

  • MTBF(健康な期間)をできるだけ長くする

  • MTTR(回復にかかる時間)をできるだけ短くする

  • この考え方を「人生の長期的な視点」で見ること!(これが一番大事!)

特に3番目を意識することが、あなたの人生の「稼働率」を最高にするためのシンプルな答えです。

自分の心と体の声に耳を傾けること、そして勇気を持って「休む」という選択をすること。

それが、一時的なパフォーマンスを犠牲にしても、長期的に見て最高のパフォーマンスを発揮するための、最も賢い戦略なのです。

常に全力で上っても途中で力尽きてしまう。
時には「休む勇気」も必要。

おわりに:あなたの「稼働率」について考えてみませんか?

最後に、あなたに3つの質問をさせてください。

  1. あなたの人生が「つまずいた」と感じた時期はありましたか?

  2. それは、人生100年という長いキャリアスパンから見て、どれくらいの期間でしたか?

  3. もしその時期に、身体を壊すくらい無理をしてでも成功したならば、今の人生は本当にさらに良くなっていたでしょうか?

この問いを考えることが、あなたの心と体を大切にする、小さな一歩になることを願っています。


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