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性悪♡悪役令嬢アンネリーゼですが、前世はお局おばさん(天野ミツコ)でした 第5前編 予約

前話でございます♪→性悪♡悪役令嬢アンネリーゼですが、前世はお局おばさん(天野ミツコ)でした 第4話後編 買うんらー|にがよもぎあんこ

翌朝。アンネリーゼは父母が入れあげる怪しいカウンセラーの買うんらー@ニガヨモギアンコの素性を確かめるべく、カウンセリング予約に進まんとする…。

魔晶でリンクしていた予約サイトは誤字脱字だらけで非常に読みにくい。
しかもプニガヨモギアンコのロフィールにはDMはみません☆と明らかに謳われている。

ク・・普段のリプライは結構ちゃんと書けている分際で…ン…苗字を入力して、そのあと名前を…ああじれったい!
生年月日?…1975年…いや待て。これは前世だ。
皇国歴4565年2月1日・・・と。危ういですわね。

ピコン 登録完了。さて空き状況派と‥‥。今日の午後2時開き。フン。こいつ全然予約入ってないですわね。マネタイズが相当甘い証拠ですわw
(トントン) 
ノックと共に執事長ワルターの渋い声「失礼致します。お嬢様
お食事の準備が整いましてございます。」
アンネリーゼ「今参ります。」
無事にカウンセリング予約を完了させつつ、朝食に向かった。

そして、午後2時近く。アンネリーゼは魔晶マップで見たとおりの古ぼけた小屋の前にいた。同伴者として執事長のワルターがそばに控えている。
アンネリーゼ「これは…」
ワルターの眼鏡が光る。

小屋の周囲には雑然と壺や骨とう品、干し草が積み上がりいかにも面妖な雰囲気を漂わせていた。「行くしかないですわね…。」
カランカラン。少し躊躇しつつドアのベルを鳴らす…。
「カチャ」
現れたのは、緑の質素なドレスを着た20代後半に見えるお下げ眼鏡…。
見た目は普通の女性だった。眼鏡の奥に見える目はかなり柔らかい。

ニガヨモギアンコ「いらっしゃいませ♪はじめてのお客様ですね。」

アンネリーゼ「父と母がいつもお世話になっております。ローゼンベルク侯爵家のアンネリーゼと申します。」
ニガヨモギアンコ「ん 失礼ですが、どなたですか?」
アンネリーゼ「う… 昨晩のあなたの投稿を見て‥ここに参ったのですが。」
一瞬考えこむニガヨモギアンコ「ああ‥‥ン…とにかくここでは失礼ですので、さあどうぞお入りください♪」
(こいつ私の話がわかってんのか・・・先ほどからの煙に巻くような態度…ますますいけ好かないですわね。。)
小声でワルターにそっと囁く。「ワルター…。警戒を厳に。」
黙って頷くワルター。

小屋の中は外見と打って変わり、人形カフェといった風体の小洒落た空間になっていた。アロマの匂いも漂っており、リラクゼーションに理解のある店主のようであった。皇国でも珍しいまだ新しめの蓄音機が店の端にさり気なく佇んでいる。
少々奥に飾ってある毒々しいいで立ちのピエロの人形が不気味だ…。

ニガヨモギアンコ「どうぞ‥しばらくこの席でお待ちください♪」
そして、カーテンの奥にさっと消えていく自称カウンセラー。

アンネリーゼとワルター「‥‥」
ワルター「察するに、貴族を顧客に迎えることにさして抵抗はないようですな…」
扇子を畳みながらアンネリーゼ「チイ…こいつも一筋縄ではいかなそうですわね。」
アンネリーゼは扇子を軽く広げ、チリチリと空気を扇ぎながら店内を観察した。柔らかな照明、淡いラベンダーのアロマ、そして壁際に並んだ古風な人形たち。

一見すると上品なサロンだが、どこか計算された「安心感」が漂っているのが気に入らない。やがてカーテンが揺れ、ニガヨモギアンコが銀のトレイを持って戻ってきた。

トレイの上には三つのカップと、小さなクッキーが盛られている。
ニガヨモギアンコ「失礼いたしました♪ こちら、皇国産のハーブティーです。リラックス効果が高いものをお選びしましたわ」

柔らかい笑顔のまま、彼女はアンネリーゼとワルターの前にカップを置いた。アンネリーゼ(……毒見はワルターに任せましょう)
「ありがとうございます。でも、まずはお話からで結構ですわ。
 父と母があなたに相談している内容を、詳しくお聞かせいただけます?」

ニガヨモギアンコは眼鏡の奥で目を細め、ふっと小さく笑った。
「ローゼンベルク侯爵ご夫妻……ええ、よくいらっしゃいます。
 でも、カウンセリングの内容は守秘義務ですので、お嬢様にそのままお伝えするのは……」

アンネリーゼ「守秘義務? 笑わせないでください。
 私の両親があなたのような……得体の知れない人物に心を預けている事実自体が、すでに問題ですのよ」空気が少し張りつめた。

ワルターは無言のまま、背筋を伸ばして直立している。いつでも動ける体勢だ。ニガヨモギアンコはカップを手に取り、ゆっくり一口飲んでみせた。
(毒見の代わりに自分で見せている……?)

ニガヨモギアンコ「では、こうしましょう。
 お嬢様がここに来られた本当の理由を、私が先に当ててみせますわ。
 その上で、続けるかどうか決めていただければ」

アンネリーゼ「……ほう?」
ニガヨモギアンコは眼鏡を指で押し上げ、柔らかい声音のまま続けた。「あなたは、侯爵ご夫妻が私に会うたび、少しずつ……
 『何か大切なものを失っている』ように見える。
 特に、最近の侯爵夫人の目は、まるで遠い記憶を探しているようで……
 そしてあなたは、それを止めたい。
 違うかしら? アンネリーゼ・フォン・ローゼンベルク様」

一瞬、沈黙が落ちた。アンネリーゼの扇子を持つ指が、わずかに強張る。
(……ハレンチでお下品な企画をぶちあげて、どんなふざけた者かと思いきや…この女、何者?)
ワルターが低く、しかし鋭く口を挟んだ。
「お嬢様。あまり深入りは……」

しかしアンネリーゼは扇子をパチンと閉じ、挑戦的な微笑みを浮かべた。アンネリーゼ
「面白いですわ。では、続けましょうか。あなたの『カウンセリング』の正体を、この私が暴いてみせます」

ニガヨモギアンコは満足げに目を細め、静かにティーカップを置いた。
「ふふ……ようこそ、本当のセッションへ♪
 時間はたっぷりありますわよ? お嬢様」

小屋の奥から、蓄音機がゆっくりと回り始めた。
古い、しかしどこか甘く危険な旋律が、部屋に流れ出す——。
(続く)

次話→性悪♡悪役令嬢アンネリーゼですが、前世はお局おばさん(天野ミツコ)でした 第5中編 ゲーム|にがよもぎあんこ



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