【児童精神科医の育児メモ】恋バナにしたい女子とよくわかってない男子の話(その2)
(前回のお話はこちら)
「好き」を「恋」ということにして
冷やかしやからかいが生まれることがある。
だから、「好き」は胸の内に
留めておいたほうが無難。
それを伝えたいだけなのに、
ASD(自閉スペクトラム症)の小3男子は
「恋」「冷やかし」「からかい」が
どうもピンときていないらしい。
コイキングを頭から追い出しながら
説明する
「好き」には、「友達の好き」と
「特別な好き」の2つがあるんよ。
友達の好きは、
🔸一緒に遊ぶと楽しい
🔸やさしいから好き
🔸意地悪しないから好き
こういう好き。
特別な好きは、
🔸その子とずっと一緒にいたい
🔸手をつなぎたい
🔸結婚したい
こういう好き。
ほら、ミニオンズでさあ、
グルーがルーシーとデートしたあとに
めっちゃウキウキするやん??
そんで最後は結婚するやん?
あれよ。あれが「特別な好き」よ。

「けっこんはあ、
好きだからずっといっしょにくらしましょう、
っていうことー??」
まあ、そうやね。。
(あなたの父母は離婚しましたけどね。。)
でさあ、みんなは「好き」と聞くと、
特別な好きだと思うことが多い。
「◯◯さん好き」ってタロウが言うと、
「結婚したい好きなんだ!」
とみんなからは思われて、
からかわれることがある。
タロウはさっき、
Kちゃんにからかわれたんだよ。
わかる??
「そうかあ、ぼくはちょっとー、
いやな気持ちだったよ!」
そう。あれが「からかい」。
「冷やかし」とも言うよ。
人の心の機微、まだむずかしい
でね、「タロウくんはSさんのことが特別に
好きなんだって!」ってKちゃんが
タロウやSさんをからかうと、
Sさんもはずかしくなっちゃうかもしれんのよ。
「Sさんがぼくのことキライだから??」
ちがうちがう。
(人の心の機微がわからんのよねえ。。)
Sさんがタロウのこと好きでも、
ニヤニヤしてからかわれたら、いやだと思うよ。
だからね、「誰々が好き」は、
学校では言わんほうがいいよ。
「わかった!!
じゃあ、もしKちゃんがあ、
『タロウくんはSさんのことが好きなんでしょ』
って言ったらあ、
ちがうよ、キライだよ、って答える!!」
ちがうちがう!
(白黒思考にもほどがあるでしょ!!)
Sさんはタロウに意地悪しないから
好きなんよね?
その気持ちは、そのままでいいんだよ。
でも、誰かに聞かれたときは
「ふつうだよー」って言えばいいよ。
と、起こるかもしれないトラブルに対して
先回りをした。
でも、先回りをする一方で、
「からかわれて変なことになったとしても、
高学年になる前に体験できるならそれはそれで
いいのかもしれない。。」
という気持ちにもなってきた。
がっつり思春期になってからだと、
そのぶん、ダメージも大きいからなあ。
日記の宿題がどうなったか
問題の日記は、ランダムに当てられて
みんなの前で読むかもしれないとの
ことだったので、
テーマ変更を提案した。
そしたら、
「金曜日はママがごはんを作るのが
めんどうだったので、
イオンで買ってきたやきとりを食べました」
という日記になってしまった。
まあ、いいんだけどさあ!!笑
